タイ旅行・移住

タイで家や土地を借りる時の契約書について

タイで契約書を作る

こんにちは。

先日の記事「タイに移住したい人必見!タイで家を建てて住む方法 」でもお伝えしましたが、タイの契約書についてです。

皆さんも知っている通り、タイ人ってずぼらだし、時間にルースだし、約束守らないしと、日本の感覚でいたら発作を起こすくらいイライラしてきます。

ちなみにご存知の方が多いと思いますが、タイで外国人名義で土地は買えないですが、借りることはできます。

契約書は一番大事なんですが(通常は)、ここではただの紙切れと同じってくらい、役に立たないことが多いです。

今回はそんな内情をお伝えします。

契約書

これが私が使っていた土地の契約書です。

英語・タイ語の2か国語で、地元の弁護士事務所(司法書士の可能性あり)に行って、制作しました。

料金は1万2千バーツ(3万6千円)とかなりぼったくられたのですが、料金を伝えられたのが書類制作後だったので、断るに断れずに払いました・・・。(この頃は若かったです・・・)

通常は3000バーツ(1万円弱)くらいでできるようです。

以前プーケットでアパートを借りていた時は、口約束のみで契約書など一切なく入居し、退去する時も、3日前くらいにオーナーに伝えて出ていきました。

知り合いづてで借りる時は、契約書がないことが多いみたいですが、バンコクなどの都市では人情味が薄れているので、契約書を書くこともあるみたいです。

つくづく思いますが、タイって簡単に物事が運ぶこともあれば、簡単なことにかなり時間がかかったりしますね。

ちなみに私のコントラクトは3年契約の7回更新というものですが、私が見てきた中で一番良い契約は、30年リースの3回更新というものです。

これは、外国人である私たちは土地を買えないので、実質買ったようなものにする契約です。

しかも実質は土地の売値での契約だったので、当時の地価30万円くらいで90年使えるものでした。頭いいですよね、この方法は。

私の場合

私は土地を借りてバーを9年経営しているのですが、当初は上で紹介した契約書を使っていましたが、ここ4-5年ほどは契約書も更新してないです。

というのも、一つ目の理由として、私はオーナーと良いビジネス関係を気付いているから。二つ目には、タイでは約束が守られないことがほとんどだからです。

なので、契約書があろうが、なかろうが、オーナーが「出て行って」と言えば、それでお終いなんです。理不尽な国なんですよ、ここは。。。

しかも私が住んでいるような村などは、土地のオーナーに嫌われたら最後なので、契約書があってもなくっても、結局は一緒なんです。

土地を買う場合

基本的に外国人である私たちは、タイの土地を買う事ができません。ですので、上記で紹介したように借りる事がベストです。

ただ、抜け道はあります。

会社を設立して、会社名義で土地を買う

会社の設立はそこまで面倒ではないですが、お金がかかります。

おおよそですが、年間60万円ほどかかってくるし、会社自体も利益が出てないと存在意義を疑われるので、何か本当にビジネスを展開していないと、土地をキープし続ける事が難しいです。

タイ人の名義で買う

この方法をとっている人は結構多いですが、当然リスクもあります。

名義借りしたタイ人が心変わりして売ってしまうと、当然すべてを失ってしまいます。

中にはタイ人とずっといい関係を築いている人もいるので、どれだけ信用できるかにかかってきますね。

タイの文化

1 お金の切れ目が縁の切れ目

タイ人って本当に現金な人たちなので、彼らに利益があれば縁は切れないし、良い関係が築けます。(タイでビジネスするのならここはかなり重要なポイントです)

具体的に私がしていることは、オーナーの家族が営んでいるミニマートで、ほとんどのものを購入しています。バーの仕入れもです。

自分で酒屋にオーダーしたら格段に安いのですが、私だけが儲かるのではなく、利益の分配って感じで、オーナーの店を使っています。

また、雨期にヨーロッパに行けば、毎回お土産を買っていきます。(千~二千円くらいのもの)

今はこの関係があるので、持ちつ持たれつといったところで、良い関係(?)を築いています。

2 全てが幻

二つ目の「約束が守られない」というものですが、これは本当に多いですね。

全てを失った人たちを何人も見てきました。

例えば、「タイのビジネスパートナーに全てを取られた」、「名義を借りたタイ人に、土地の立ち退きを強制された」、「契約書があるのにいつの間にか無効になっていて、追い出された」、「正式な土地の書類(権利書)を持っているのに、全然違う内容のもうひとつの正式な書類がでてきて、裁判中」等々いくらでもあります。

こっちでは、正式な書類を偽造(?)するのは簡単ですよ。小さな町や島は、その地域のトップがすべての権利を持っているので、その人にお金を払えば自分が欲しい内容の正式書類を作ってくるれる、とか多々あります。(ちなみにどちらも正式な書類なので、偽造ではないかも・・・)

他にも、ビジネスが軌道に乗ってきたら難癖付けて追い出されたり・・・。修羅の国ですね、ここは。

英語の表現で、Money talksってあるんですが、お金がすべてって感じの意味なんですが、タイ人の事を喋っている時によく出てくるので、覚えていても損はないはずです。

最後に

もし家や土地を借りる時は、契約書に署名は絶対にした方がいいですが、何かあった時は役に立たないって事は、頭の片隅に入れておいて下さい。

また、一番大事なことはオーナーと良い関係を築く、ということに注力すれば、追い出されることは少ないと思います。