タイの総選挙がついに始まりましたね。
昨日(2019年3月24日)、5年ぶりの総選挙(実質8年ぶり)があり、今現在開票作業をしているところです。
タイで小さなビジネスを営んでいる私たちは、固唾をのんで行方を見守っています。
結論から言うと、私は親軍派が勝つことを望んでいますが、大半のタイ国民やメディアはタクシン派が勝つとにらんでいます。
さて今回は、親軍派と反軍派の違いや、私たちビジネスをしているものからはどちらがいいのかご紹介します。
5年ぶりの総選挙
本来であればタイは4年ごとに総選挙が行われますが、2014年にクーデターが起きそこからは軍政派(軍隊)が政権を担っています。
今現在の首相は、軍政派のトップ、プラユット暫定首相です。
クーデター前はタクシン元首相が率いる「タイ愛国党」、「国民の力党」、タクシン派ではない「民主党」を挟んで、タクシン元首相の妹であるインラック・シナワトラが党首の「タイ貢献党」が政権を担ってきましたが、2014年に軍事政権に移行しました。
クーデター後は、バンコクの中心地でよく拳銃を持った軍隊を見かけました。あまりいい気はしなかったですが、道路上で検閲をしているわけじゃないので特に気に掛けませんでした。
親軍派、反軍派の違い
正直言いますと、私の周りのタイ人は「タクシン元首相派」が多いです。というのも、タクシン元首相は貧困層の状況改善を中心とした政策だったので、人気は根強いです。
どこの国でもそうですが、国民を「お金持ち」か「そうでないか」に分けたら、当然富裕層の方が人数は少ないので、貧困撲滅を掲げた方が人気は得やすいですよね。
ただ、昨年(2018年)からですが私が住んでいる村は、けた違いの給付金を政府(親軍派)からもらっています。地元民の生活向上のためにです。
このおかげで、新しい道路が出来たり、仕事が増えたりして、軍政に対する国民感情は上がっているように思えます。
さて、派閥の違いですが、「タイにいる日本人」としてはどちらでもいいですし、影響はありません。
どっちもどっちです。あえて言うなら、富裕層派か貧困層派かと言った所でしょうか。
貧困層に、バラマキじゃないですが、有利な政策をとっているかとっていないかが違いです。
ただ、「タイで小さなビジネスを営んでいる者」としては、軍政派が勝利した方が嬉しいです。
なぜって?
少なくとも軍政派は汚職をなくそうとしているからです。
皆さんも知っていると思いますが、タイは汚職がひどいですよね?大小さまざまですが、身近なところでいえば、「警察のたかり」はよく聞きますし、私もたかられています。
何かにつけてお金をせびってくるんですよね。
知り合いのタイ人は、警察に職務質問を受けたら、IDと一緒にお金を渡して見逃してもらっています。
なんでって?
トラブルを起こさせないためです。
ん?どういう意味?
警察はどんな罪状でもでっちあげる事が出来るんですね。
お金を払わなかったために、数日拘留されたタイ人をたくさん知っていますよ。
そんな面倒なことにならないように、100~200バーツ払うんですって。
ただの一般市民ですよ、私の友達は。
でもこれがタイの現実なんです。
先月から警察の動きが活発になってきた
先月2019年の2月から、私がバーを経営していた村に、頻繁に警察が訪れるようになりました。
何のために?
総選挙で反軍政が勝つのを見越して、お金の徴収に来てたんです。
警察がお金を徴収しに来る?はい、そうです。毎月毎月彼らにお金を払っています。
なぜ?
先ほどと一緒ですが、トラブルを起こさせないためにです。(ちなみに彼らは「用心棒代」と言っていますが・・・)
ここ数年はほぼお金を払うことはなかったので、良かったのですが・・・。
軍隊は私に「誰かがお金をせびりに来たら、すぐにこの番号に電話して。捕まえるから」と言っていたのですが、警察は・・・。
最後に
あと5-6時間で結果は出るようですが、おそくとも26日までに詳細の得票率などが発表されるようなので、見守っていきます。
ちなみに、25日朝9時半現在では、大勢が判明していて、予想外に軍政がトップの得票率を得ているようです。
追記)結局軍事政権のままになっちゃいましたね!