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エストニアはいかにしてヨーロッパ随一のドラッグ大国になったのか

エストニアは如何にしてヨーロッパ随一のドラッグ大国になったのか

北ヨーロッパにあり、バルト三国の一つであるエストには世界最先端のIT国家として有名ですね。

成人の識字率は99,8%で全世界で2番目に高く(1位はキューバ99,9%・日本は99%)、世界最先端の電子政府を実現し、ほとんどのサービスがオンライン上で完結できるなどで有名だと思います。

しかしもう一つの顔があるのをご存知でした?

ドラッグの過剰摂取での死亡者数が、人口当たりでヨーロッパ1だという事を

最先端で、幸せそうな国ですが、こんな一面を持っているんです。

ドラッグでの死亡率が高い

人口当たりの薬物過剰摂取での死亡率が一番高いエストニア<The Economistより引用>

上の図はヨーロッパのドラッグ関連で死亡した人の数/100万人当たりなのですが、エストニアがダントツでNo,1です。

エストニアでは、処方箋を違法に取得する人が多いことが大きな問題になっていますね。

2017年の統計(2019年発表)では、110件のドラッグ関連の死亡事故が起こりました。この110件は、100万人当たりで換算すると130件/100万人当たりとなります。(15歳~64歳間の統計)

スウェーデンとノルウェーが、2位(92件)、3位(74件)と続きます。

ちなみにヨーロッパの平均は23件/100万人当たりなので、エストニアは約6倍もの数字になっています。

ちなみにスコットランドはヨーロッパに分類されないみたいなので、上で紹介したグラフに名前はありませんでしたが、210件/100万人当たりとなり、かなり高いです。(スコットランドは、視点によってはヨーロッパに入ったり入らなかったりするようです)

参照economist.com

北欧の死亡率が高い

ドラッグの過剰摂取での死亡件数ランキング<ヨーロッパのドラッグ過剰摂取での死亡率ランキング>

皆さんも気づいたと思いますが、上のグラフを見ると北欧が多いことに気が付きますよね。

というか、全て北欧ですね。

でもこれには訳があるんです。

北欧は冬になると一日の日照時間が5~6時間になるんです。(これは辛いですね・・・)

1月なんかは朝出勤する時はまだ夜明けで、退社時間は日の入り後になるので太陽光を浴びない人も多々います。(例・1月のフィンランドの日の出は9時20分ごろ、日の入りは3時20分ごろで日照時間が約6時間)

太陽を浴びないと気がふさぎ込んでしまいますし、鬱になりやすく、冬は自殺率も上がるみたいです。こういった事もあり、北欧は「薬での死亡率」が高いようですね。

イタリア人やスペイン人と北欧の人を比べたら一目瞭然ですが、能天気具合性格が全然違いますもんね。

しかも北欧で廃れずに流行る音楽は、デスメタル系の音楽です。(笑)

結構ヘビーなものが好まれているし、ゴス系の恰好をした人多いですもんね。ヘビードリンカーも多いし・・・

最後に

エストニアの名誉回復の為に一つ付け加えますが、アメリカのドラッグの過剰摂取での死亡件数は、210件/100万人当たりになるのでまだまだ大丈夫です。(笑)

実際の件数でのランキングは以下の様になり、イギリスとドイツだけでほぼ50%を占めます。

ヨーロッパのドラッグの過剰摂取での死亡件数

エストニアや北欧は冬は寒いですが、雪景色が本当にきれいなので行かれる機会がある人は、羽目を外し過ぎないように。