みなさんは、動物園に行きますか?
先日一時帰国した時に行ったのですが、なかなか動物がかわいそうな場所ですね。
ずっと檻に入れられて、走ったりもできずに・・・。
そういえば、上野動物園にはパンダがいますよね?
白と黒で愛らしい見た目で、笹ばかり食べていて可愛いですよね。
そういえばパンダって、肉食獣って知っていました?
雑食性ではあるのですが、がっつり小さな獣を襲って食べるんですよね、彼ら。笹ばっかり食べてるイメージなので、意外ですよね。
意外繋がりで言えば、実はパンダの生息地ってチベットが主な生息地なんですよ。
これは中国がチベットを占領し、独立国家とみなしておらず自治区という形を取っているのでパンダって中国生まれみたいなイメージがありますね。(中国国内でも少数ですが生息しています。)
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パンダの棲息地域

<パンダの主な生息地・チベット(中国名・四川省チベット自治区>
パンダって中国に住んでいると思っている人が多いと思いますが、間違いではないですが、正解でもありません。
パンダは甘粛省、四川省北部、陝西省の秦嶺山脈、岷山山脈に棲息しているのですが、主に棲息しているのは四川省です。その他の地域には数頭いるくらいなんです。
で、この四川省北部というのは、チベットなんです。
ご存知のように、中国はチベットを独立国家として認めてないですよね?中国の一部だとみなしていますよね。世界中の国々からこんなに文句を言われても、断固として「チベットは中国の一部」って言ってますし。
ですので、実際パンダはチベットから誘拐されたかわいそうな動物なんです。
レンタル料を中国に払っていること自体、ナンセンスな事なのですが、誰もそんなこと知ろうとしないで、動物園でパンダに手を振ってますね・・・。
パンダの生息数
1994年には、ジャイアントパンダの生息数は1200頭と言われていましたが、最新の調査で2016年現在は1864頭まで増えています。
これを受けて、2016年には国際自然保護連合のレッドリストから、「絶滅危惧種」から「危急」に格下げされています。
巷では、絶滅危惧種じゃないなら、こんなに高額なレンタル料金を取らなくてもいいんじゃないかって声が挙がっていますね。
しかも他国から盗んだもので・・・。
パンダのレンタル料金は?
ジャイアントパンダのオスとメスの組み合わせのつがい1組で、年間1億円以上(95万ドル)も中国にレンタル料金を払っています。
高いですよね?
アメリカの場合は、1頭あたり約1億円払っているらしいです。
高すぎないですか?
パンダは可愛いですけど、そこまでして動物園に連れてくる必要ってあるでしょうか?
しかもレンタル期間は10年間となっていて、レンタルを更新しなければ返却しないといけないんです。
なんか、昔のレンタルビデオみたいな扱いですね。
日本で生まれたパンダの赤ちゃんにレンタル料金はかかる?

上野動物園曰く、日本で生まれたパンダに対して料金は課されないようですが、「片方の親が中国国籍のパンダ」だったら、強制的に子供も中国籍になるので、所有権は中国にあります。
ということは、どんなに飼育、繁殖を頑張っても結局は中国に横取りされるのが目に見えているわけです。
ちなみにアメリカは、アメリカで繁殖に成功した場合でも赤ちゃんパンダ1頭あたり40万ドル(約4000万円)かかるみたいです。
いいビジネスですよね。
ちなみに、中国国籍以外のパンダは、1983年以前に中国から贈呈されたパンダが当てはまり、日本、アメリカ、イギリス、フランスなどの国に計24頭贈呈されています。
ただ、パンダの寿命は通常長くても26年なので、今じゃ中国籍以外のパンダはほとんどいないでしょうね。
パンダが死亡した場合
ジャイアントパンダのレンタル契約には、死亡時の項目もあり、「自然死と証明できない場合は、賠償額が約5000万円」程に設定されています。
とうことは、例えばですが「パンダが木から落ちて頭を打って死んだ」とかなったら、賠償金を払わないといけなさそうですね。
動物園の人も気が気じゃないでしょうね・・・。
2019年9月に、タイのチェンマイ動物園で飼育されていたパンダ、チュアンチュアンが亡くなりましたが、死因は心不全でした。
タイに動物園側に過失はなく、栄養状態などは良好だった多と検視で発表されましたが、中国に賠償金を払わなくちゃいけないみたいですね。
パンダの寿命は14年~20年で、飼育下では30年ほど生きることもある様ですが、チュアンチュアンは16年でなくなりました。
期間的に見ても自然死が濃厚なのですが、賠償金は払うようなので、動物園側にとってはwショックですね。
ワシントン条約で取引が禁止
前述したように、1983年以前はパンダを贈与して借りを作って有利な状況を作り出す外交をしていたわけですが、なぜ今はレンタルになったのでしょうか?
1984年にワシントン条約でカテゴリーが引き上げられ、「学術研究以外の取引は禁止」になり、パンダの取引をする事ができなくなったんです。
そこで現在は「繁殖研究」などの名目で、レンタルされるようになったんですね。
ということで結局は、このワシントン条約が中国側に有利に働いて、「贈与」が形を変え「レンタル」になり、レンタル料を取っているわけです。
いくら条約を作ろうが、抜け道はいろいろあるって事ですね。
最後に
パンダに罪はないので(しかもかわいいし)、「動物園に見に行かないで」なんてことは言いませんが、私たち一人一人が声を上げたら中国との交渉の余地もあるかもしれないですね。
パンダをレンタルしている動物園は、結局は利益が出ているようなので経済の押し上げという面では間違いじゃないですが、何かしっくりきませんね。
この世界は裏を知れば知るほど、釈然としない事が多いですね~。