フランスでは国際結婚の割合が増えており、2017年の統計では、フランスで結婚するカップルの15%は国際結婚となっています。当然ですが、フランス国外で国際結婚をする人の数を入れたら、割合はもっと上がります。
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フランスの国際結婚数

国立統計経済研究所(インセ・L’Institut National de la Statistique et des Études Économiques)によると、2017年には22万582組の結婚があり、3万3385組がフランス人とフランス人以外の結婚でした。
ちなみに約40年前の1974年の統計では、約40万組の結婚があり国際結婚は2万組以下でした。
2017年の統計ではフランスの国際結婚の割合は、アメリカや韓国、スペインやイタリア、もしくはドイツよりも高かったという事です。
また、フランスは今では、家族移民の流入が一番多いヨーロッパの国になっています。
家族移民・・・例えば国際結婚したカップルの外国人側が、自分の家族をフランスに住む為に呼び寄せたりして移住した人を指します。
2008年は8万5000人、2015年は10万5000人の家族移民が登録されており、今日では62%の移民が家族移民となっています。
また、フランスの国際結婚の詳細は、37%はフランス人と北アフリカの人、22%はフランス人とヨーロッパ人、14%はサハラ砂漠以南の国の人との結婚になっています。
国立人口学統計研究所によると、「フランス人は結婚よりもパックス(PACS)をしますが、外国人にとっては結婚の方がもっと多くの権利を得る事が出来るので、魅力的なんだと思います」とコメントしています。
PACS(Pacte Civil de Solidarité)・・・民事連帯契約といい、同性または異性の成人2名による、共同生活を結ぶために締結される契約のことです。
また、フランスは世界で4番目の人気留学国なので、留学中に未来の配偶者に出会う人が多いとも言われています。
2015年の統計では、フランスに留学や仕事で滞在している外国人の男女比率は半々となり、女性が一人で移住する傾向が強まっており、国際結婚が増えているとも言われています。
<参照記事・ozy.com>
最後に
私は以前フランスに6年ほど通っていたのでフランス人の友達が多いですが、結婚したカップルは私の知り合いではいません。
みんなパックスで済ませています。
記事中にも出てきたように、結婚よりも気軽にできるし、フランス人同士であればフランス人としての権利も有しているので、結婚をするメリットが見当たらないのかなと思います。また、離婚手続きも面倒ですし。
日本とは地理や歴史が違うので一概に比較できませんが、日本の国際結婚の割合は3,5%となっているので、フランスがいかに多いかが分かります。
また、国際結婚したカップルの半分以上がフランス人とアフリカ人ですが、このフランス人についての旧国籍や人種は発表されていないので詳しくは分かりません。
ただし、アフリカ系フランス人が多くなるのではないかと思います。