スイスは観光地としても人気ですが、物価が高いですよね。
海外旅行で行くとどこの国でも割り増しですが、スイスは住んでも高いですよね。
スーパーで買い物をすればそこまで高い感じはしませんが、カフェやレストランに行くと日本より高いところが多いです。
以前出会った、ジュネーブの銀行で働いている移民が言っていましたが、月収は約7000スイスフラン(約80万円)で、1か月後にはお金が全然残らないって言ってましたし。
一人暮らしであれば十分な額ですが、家族でとなると結構お金がかかりますよね。
それでは以下にて、詳しく物価を紹介していきます。
目安となる1ヶ月の生活費(家賃以外の保険料や税金・食費など)
- 一人暮らし・・・1444スイスフラン(16.3万円)
- 家族・・・5362スイスフラン(60.7万円)
スイスの物価
まずは1人当たりのGDPや平均月収を紹介します。
- 1人当たりのGDP・・・8万189ドル(日本の倍以上)
- 税引き後の平均給与・・・5499スイスフラン(62.2万円)
手取りの平均給与が62万円とは、なかなか高いですね。1人当たりのGDPが日本の倍なので、物価もおおよそ倍とみていた方がいいですね。
また、地域によっても平均給与には、若干差があります。
- チューリッヒ・・・6497スイスフラン(約73.5万円)
- ベルン・・・5500スイスフラン(約62.2万円)
- ジュネーブ・・・5422スイスフラン(約61.4万円)
- バーゼル・・・5402スイスフラン(約61万円)
チューリッヒは飛びぬけて高いですね。
行ったことがある人は分かりますが、呼吸するだけ(生きるだけ)でお金がかかる街ですよね。
家賃
スイスで一番の問題は、家賃ですね。
とにかく高い!以前「スイス在住者に聞いた生活費」でも紹介しましたが、カップルでジュネーブに住んでいる方の家賃は18万円で、これは安い方だと言っていましたね。
25万円くらい、払っている人が多いとの事でした。
しかもこれって、特別な家ってわけじゃないんですよ。
普通のアパートです。
若い人はルームシェアをする人が多いのですが、それでも8万円~10万円/月ほどの家賃がかかっています。
それでは、スイス3都市の家賃を見てみましょう。
市内中心部・1bed room |
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市内中心部・3bed room |
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中心部外・1bed room |
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中心部外・3bed room |
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平均給与はチューリッヒが一番高いですが、家賃はジュネーブが高いですね。
これだから、フランスやドイツからの越境労働者が多いんですよね。
近隣諸国から30分ドライブすればスイスに通えるので、ドイツに家を持ってスイスで働けば生活費がかなり安くなりますよね。
スイスで家を買う場合
海外では1平方メートル当たりで価格を表示していることもあり、一見安いですが、実は平方メートル当たりでかなり高いんです。
各都市の平均1平方メートルあたりの料金は、以下になります。
- チューリッヒ・・・1万3000Fr/m2(市内)、8509Fr/m2(中心外)
- ベルン・・・7798Fr/m2(市内)、7550Fr/m2(中心外)
- ジュネーブ・・・1万2958Fr/m2(市内)、9541Fr/m2(中心外)
平均的な80m2のアパートメントで計算すると、平均金額はこのようになります。
- チューリッヒ・・・7680万円~1億1700万円
- ベルン・・・6864万円~7040万円
- ジュネーブ・・・8640万円~1億300万円
ベルンはのどかな都市であるので若干安めですが、日本と比べてもかなり高いですね。
しかも上記金額はあくまで平均なので、下もあれば上もあります。
水道光熱費
ジュネーブでは水道光熱費は1年ごとに払っているのですが、月間で約220Fr(約2.5万円)ほどになります。
高いですね・・・。
チューリッヒは、186Fr(2.1万円)、ベルンは240Fr(2.7万円)となっています。
チューリッヒの水道光熱費が一番安いというのも、不思議ですね。
スイスの学費
スイスの公立学校の学費は基本的に無料で、当然ですが、私立校、インターナショナルスクールは学費がかかります。
公立校でも学校から支給されるものや、教科書、スクールトリップなどを別途払うところが多いので、完全に無料ではありません。
また、公立学校は各州(カントン)に独自の教育部門があり、学校の日程や教育方針などそれぞれ違ってきます。
学校が始まる時期もカントンにより変わりますが、8月中頃から9月中旬にすべての学校は新学期を迎えます。
詳しく知りたい方は、こちらからご自身のカントンを選ばれて確認してください。
義務教育は9年~11年になり、日本と同じく15歳ごろまでになります。
ヨーロッパのインターナショナルスクール・都市別学費ランキングで、ヨーロッパのインターナショナルスクールの学費を紹介しているので、参考までにどうぞ。
スーパーの物価
食費は人にもよりますが、スーパーで買い物をしていたらそこまで高いというわけではありませんが、日本やその他海外と比べたら倍くらいかかります。
スイスで働いていたらそこまで高いとは思はないと思いますが、単純に日本と比較すると高く感じますよね。
それでは、チューリッヒのスーパーマーケットの値段を紹介します。(平均値になるので、セール商品などはもっと安くなります)
牛乳1L | 1.7Fr(192円) |
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パン1斤(500g) | 3.13Fr(354円) |
白米1㎏ | 2.8Fr(317円) |
卵12個入り | 5.93Fr(671円) |
チーズ1㎏ | 24Fr(2718円) |
鶏フィレ肉1㎏ | 26.59Fr(3000円) |
牛肉1㎏ | 47.81Fr(5400円) |
リンゴ1㎏ | 4.13Fr(467円) |
バナナ1㎏ | 3.17Fr(359円) |
オレンジ1㎏ | 4.43Fr(500円) |
トマト1㎏ | 4Fr(453円) |
ジャガイモ1㎏ | 2.9Fr(328円) |
玉ねぎ1㎏ | 3Fr(339円) |
レタス1玉 | 2.75Fr(311円) |
平均レベルのワイン | 12Fr(1359円) |
国産ビール0.5L | 2Fr(226円) |
輸入ビール330ml | 2.77Fr(313円) |
日本の倍くらいでしょうか?結構高いですね。
節約術として、Too good to goと言うアプリがあるのですが、登録しているレストランが売れ残った食べ物を格安で提供するサービスです。
お寿司屋さんもあるので、お得ですね。
また、土曜の夕方以降に買いだめするのもいいですね。
スイスのスーパーは日曜日閉店なので、土曜の夕方以降に割引になっている商品が多いですよ。
外食
外食もはっきり言って高いですね。
ディナーよりもランチの方がお得ではありますが、サラダ・スープ・メインのコース料理で30~40Frほど。ディナーになると50~60Frくらいが平均となっています。
先日スイス人の友達とチューリッヒのバー・レストランに行ったのですが、ビール2杯ずつ、みんなでシェアできるお皿料理を4つで120Frほどかかりました。
日本だと5000円いかないくらいの量ですが、やっぱりスイスですね。
また、私がいつも行っていたキオスクでエスプレッソは4.5Fr。友達に「高すぎる!!」って言ったら、「普通じゃない?」って返ってきました。(笑)
ヨーロッパの国は大体1~2ユーロなのですが、スイスは別格でしたね。
ホテルの値段
ホテルは高いですが、ホステルやアパートメントタイプであれば、結構安いです。
ドームルームは20ユーロ台から、アパートメントタイプの部屋は40ユーロ台から、ホテルは中心部じゃなければ40ユーロからありますが、中心部のまともなホテルは100Frくらいとみていた方がいいですね。
アパートメントタイプは、家族連れや中長期滞在する人におすすめですね。
キッチンも付いているので簡単な料理も出来るし、何と言ってもホテルのように狭くなく開放感があるので、過ごしやすいですよね。
チューリッヒ中心部にほど近いSwiss Star Aussersihlは、おすすめのアパートメントですよ。
生活費
最初にもお伝えしたように、生活費はこのくらいになります。
- 一人暮らし・・・1444スイスフラン(16.3万円)+家賃10万円~20万円
- 家族・・・5362スイスフラン(60.7万円)+30万円
これらの金額には、税金や保険料、交遊費、交通費、食費、学費などの生活するうえで必要な諸経費をすべてを入れているので、旅行で長期滞在する人はもうちょっと安くなるはずです。
また、子供がいない場合は当然、食費も学費などもかからないのでもっと安くなります。
在住者に聞いてみたのアンケートにお答えしていただいたジュネーブに住んでいる方は、夫と2人暮らして固定費は約35万円で暮らしているので、安く済ませる方もいるようです。
最後に
今回参照にしたデータは、スイスに住んでいる1万765人からの平均なので、これより上の人もいれば下の人もいるので、あくまで目安として参考にしてください。