海外旅行ニュース

ヨーロッパに難民がまた押し寄せるかも!EUは持ちこたえれるか?

EUの移民難民問題

10月初旬ごろからギリシャ北西にあるカツィカス難民キャンプ(Katsikas refugee camp)への道はブロックされています。

最初は地元住民が難民に反対するためにデモが起こったという事だったのですが、なんとこの住民と言うのは難民だったのです

難民が求めていることは、この収容所にこれ以上の難民を送り込まないことなんです。

どういった背景があって、難民が難民を拒否しているのでしょうか?

定員オーバー

EUの移民難民問題

カツィカス難民キャンプは陸軍が使っていた施設を収容キャンプにしたもので、約350人の定員となっていますが、このデモが起こったときには約1000人の難民が暮らしていたという事です。

カツィカス難民キャンプはいくつもある収容所の一つにすぎませんが、トルコのすぐそばにあるギリシャのレスボス島では、2015年以来、収容者の数が膨れ上がっています。

こちらは3000人の定員に対し、1万3000人以上が暮らしているとの事です。当然このような状況なので、収容キャンプの状況は悪化しています。

死亡者数は増え続け、暴力沙汰も起こり、何よりも子供たちに悪影響を及ぼしています。多くの子供たちは寝転がっているだけで、他人に興味を示さず、他社との交流を拒んでいるなど、精神的にトラウマになっています。

専門家によれば、「ここの収容キャンプだけでなく、定員オーバーしている所はどこも似た状況だ」とのことです。

また、ここにきてシリア問題でEUに干渉される事に嫌気がさしているトルコ大統領は、「ヨーロッパが北シリアへの進行に干渉するならば、同国にいるシリア難民360万人をヨーロッパに送る」と脅しています。

地理的に見てもシリア難民が来るとすれば、最初の到着地はギリシャ。そこから各地に行くでしょうが、ヨーロッパの本音としては「これ以上の難民が来たら対処できない(もう対処できてないですが)だから、トルコ大統領の発言はEUの動きをけん制するものになりますね。

トルコの外務大臣Mevlut CavusogluはドイツWelleの取材に対して、「(シリア難民をヨーロッパに送るという発言は)私たちはこう言う権利がある。でもこれは脅しではないけれども、ダマしでもない。これはEUが取っている態度への答えだ」と発言しています。

記事元;FP

最後に

私が住んでいるドイツでも難民の申請は時間がかかっており問題になっていますが、どこかの時点で根本的に対処しないと成り立たないでしょうね。

でも難民の申請手続きは本当に大変な作業の様ですね。当然ですが、IDを自国から持ってきていない難民ばかりなので、「この人は誰か?」と云う所から始めないといけないみたいです。

この状態なのに、360万人もの難民が一斉に押し寄せてきたら対処できないでしょうね・・・。