チェコは海外旅行で人気の国でもありますが、移住地としても人気がありますね。
2017年の統計ですが、チェコには人口の約5%である52万人の外国人が住んでいます。
ヨーロッパの美しい国ランクでいつも上位に入るプラハやチェスキークルムロフ、カルロヴヴァリなど聞いたことがある街が多いと思うし、映画に出てくるような街並みになので、そこにいるだけでおしゃれな気分になりますよね。
さて、そんなチェコに移住できるビザをまとめたので、ご紹介します。
ビザの種類
まずは一般的なビザの話ですが、過去180日間で90日以内の滞在であればビザは必要ありません。
ただし、他のシェンゲン加盟国との合算日数なので、例えばドイツに60日滞在した後にチェコに行く場合は、最大30日間しか滞在できないのでご注意を。
それでは、長期滞在できるビザを紹介します。
- ワーキングホリデービザ
- 就学ビザ
- 労働ビザ(就労カード)
- 同伴者ビザ
- 配偶者ビザ
一応ワーキングホリデービザもいれました。
というのも、ワーホリに行ったから結婚したり、就職したりと色々な縁があるビザなので、移住のきっかけにあるからです。
以下に紹介する全てのビザの申請や問い合わせは、こちら大使館から出来ます。
- 住所・150-0012 東京都渋谷区広尾2-16-14
- 電話・03-3400-8124
- メール・consular_tokyo@embassy.mzv.cz(領事部)
- 開館時間・9:00-15:00
- ビザ受付時間・10:00-12:00(月水金)
それでは詳しくご紹介します。
ワーキングホリデービザ
日本とチェコのワーホリの歴史は浅く、2018年11月から始まりました。ワーホリなので誰でもOKというわけでなく、資格要件があります。
- 18歳以上30歳以下
- 家族などの被扶養者を同伴しない事
- 予定滞在期間よりも3か月以上長い有効期間があるパスポートを保持している事
- 帰りの航空券、もしくはその購入資金を所持している事
- チェコ滞在の最初の1ヶ月の滞在費用を持っている事
- 期間は1年間。延長不可
その他のワーホリ国とほぼ同じ要件ですね。
申請方法
基本的には大使館に行って申請をします。例外的に正当な理由がある場合は、郵送でも可能です。
必要書類
- 申請書
- パスポート(入国予定日から1年3か月以上の有効期間があるもの+余白2ページ以上)
- 証明写真2枚(4.5x3.5㎝・裏面にローマ字で名字を記載する事)
- 3万3000コルナ(約14万円)以上の滞在資金の証明書(残高証明書、クレジットカードやデビットカードの写しなど)
- 旅行医療保険加入証明書
- 無犯罪証明書(警視庁もしくはお住まいの県警本部で取得)
- 申請料は無料(変更の可能性もあるので必ず確認をしてください)
実際は、旅行保険はビザ申請時は必要ないのですが、ビザが認定されたら提出しなくてはいけません。
大手保険会社のAIG損保がワーキングホリデー保険を扱っているので、無料で資料を請求できます。AIG損保のワーキングホリデー保険
ちなみに滞在中に1万5000コルナ以上の収入を得た場合は、税務申告を行って所得税を支払わなければいけません。
就学ビザ
留学でチェコに行くときに必要なビザです。
とは言っても、留学する時なんかはエージェントを使って留学する人がほとんどなので、エージェントもしくは語学学校から必要なものを教えられると思います。
申請方法
申請はメールのみの受付になります
必要書類
- 申請用紙
- カラー証明写真(3.5×4.5㎝)
- パスポートとコピー1部(有効期間がチェコ出国予定日から90日以上必要)
- 入学証明書(チェコ語以外であればチェコ語に翻訳したもの)
- 預金残高証明書(本人名義で、滞在半年の場合は5万5000コルナ(約23万円)、1年の場合は8万1500コルナ(約34万円)以上、18歳未満は半額)
- VISAやマスターなどの国際的に通じるクレジットカード(日本のJCBやセゾンは不可)
- 住居がある証明書(入寮証明書や賃貸契約書など)
- 保険証書
- アポスティーユ付き無犯罪証明書(警視庁、県警本部で取得できます)
- 申請者が18歳未満の場合は、親の同意書
注)長期滞在許可証(緑の申請書)を提出する場合は、申請用紙への記入は任意です。
チェコのビザを申請するので、基本的に書類はチェコ語に翻訳したものを提出します。詳しくは大使館HPをどうぞ。
また、留学保険ならAIG損保で資料請求できます。→AIG損保の留学生用プラン
就労カード(労働ビザ)
就労カードは、就労許可(一般的に労働ビザ・ワークパーミットと呼ばれるもの)と滞在許可の性格を併せ持った許可書になります。
チェコで就職が決まった場合は、このカードの申請が必要になりますが、通常は雇用主が多くの面でやらなくちゃいけませんが、本人もこのカードの申請が必要です。
また、一般的にチェコで働く場合はエージェント経由で就職する人が多いので、これからチェコで仕事を探して移住したい、と言いう方は「激選!海外就職に強いエージェント特集」も一緒に読んでみてください。
申請方法
ビザ申請予約専用メールに予約メールをし、大使館にて申請
必要書類
- 就労カードの申請書
- パスポート
- 証明写真3枚(3.5×4.5㎝)
- 住居が確保できている証明書(賃貸契約書など)
- 労働契約書
- 学歴・資格などの証明書
- アポスティーユ付き無犯罪証明書
チェコで有効な保険証書も必要ですが、申請時には必要なく、ビザ受領時までに準備が必要です。
これらの書類は申請時より180日以上古いものではいけないので、注意してください。
また、チェコ語以外の書類はチェコ語に翻訳する必要があります。
同伴者ビザ
同伴目的のビザの申請、例えば駐在員の家族、留学生の家族などが申請できます。
必要書類
- 申請書
- カラー写真2枚3.5×4.5㎝
- パスポートとコピー1部
- 滞在の目的を証明する書類(戸籍抄本もしくは謄本)
- 残高証明書(本人名義で、滞在半年の場合は5万5000コルナ(約23万円)、1年の場合は8万1500コルナ(約34万円)以上、18歳未満は半額)
- クレジットカード(表面のコピー1部と大使館でカード提示)
- 賃貸契約書
- 駐在員の場合は駐在員本人の労働許可証コピー
- チェコで有効な保険
- 無犯罪証明書(警視庁、県警本部で取得可)
- 未成年者が両親と行かない場合は、行かない方の親の同意書
チェコのビザを申請するので、基本的に書類はチェコ語に翻訳したものを提出します。詳しくは大使館HPをどうぞ。
配偶者ビザ
私も国際結婚ですが、書類は多いですよね。
でも、配偶者ビザの場合は却下になることもほぼなく、申請も比較的スムーズかと思います。
こちらはチェコで申請する場合の書類になります。
必要書類
- 申請書
- パスポート
- 証明写真3.5x4.5㎝
- 婚姻証明書
- 賃貸契約書もしくは不動産取得証明書
- 保険証書
- 無犯罪証明書
残高証明書は必要ないケースもあるそうです。
また、管轄の地域によって必要書類も変わるので、必ず管轄の移民局にて確認をし得下さい。
最後に
チェコは物価も安いし、人見知りはありますが親切でもあるし、自然が豊かなところが多いですよね。
一昔前は、海外移住なんて簡単ではなかったですが、今ではやる気と根気さえあればだれでも移住できるので、頑張ってください。
<参照・チェコ大使館>