フランスに6年ほど音楽を学ぶ為に行っていたのですが、住み心地が良くアーティスティックな人が多いですよね。
言い換えると、ちょっと思考回路が違うというか・・・。
それはさておき、フランスにいるだけでおしゃれな気分になるし、時間の流れもゆっくりしているし、意外に物価もそんなに高くないので生活もしやすいですしね。
今回は、そんなフランスに移住・長期滞在が出来る、ビザの種類と取得方法などをご紹介します。
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フランスのビザ
当然ですが、90日以内の滞在であればビザは必要ありません。
シェンゲン加盟国なので、最大90日間は加盟国にノービザで滞在できます。
それでは長期滞在する場合には、以下のビザがあります。
- ワーキングホリデービザ
- 学生ビザ
- 労働ビザ
- 配偶者ビザ
- 起業家ビザ
- ビジタービザ
- オーペアビザ
- タレントビザ
ワーキングホリデービザは年齢制限がありますが、条件がある人は是非活用した方がいいですね。取得が一番簡単な、長期滞在ビザです。
それでは各ビザを詳しく紹介していきます。
各ビザ情報は、在日フランス大使館で確認でき、申請書などのダウンロードもこちらからできます。
ワーキングホリデービザ
ワーキングホリデービザは、期間限定なので移住できるビザとはちょっと違いますが、ワーホリがきっかけで結婚、就職などをして移住する人が多いので、ご紹介します。
まずは、申請条件です。
- 申請時に18歳以上30歳未満であること(30歳になる誕生日の前日まで申請可能)
- 単身で行くこと(家族や子供など同伴でない事)
注意点
- 1年間有効のビザで、延長やビザの変更はできない
- フランス本国のみで有効(海外県・海外領土では無効)
- 出発前にビザを紛失・盗難があっても再発行無し
- 審査期間は7日~10日
- フランス入国予定日の3か月前から申請可能
- 申請料金無料
申請方法
- 大使館に予約を入れ、本人が月曜~金曜の9:00-11:30までに申請に行く(郵送不可)
必要書類
- 申請書類チェックリスト
- 長期ビザ申請書
- 証明写真1枚(3.5×4.5㎝)
- パスポート(ビザ終了予定日から3か月以上の有効期限があるもの)
- 申請動機作文1部
- 滞在中の計画書(仏語もしく英語)
- 履歴書(仏語もしく英語)
- 残高証明書(3100ユーロ以上)
- ワーキングホリデービザ宣誓書
- 健康診断書
- 1年間有効の海外旅行保険加入証明書(資料請求は海外旅行保険のAIG)
- レターパック 510(赤)・郵送返却を希望の人のみ
申請書のダウンロードなどは、こちら在日フランス大使館からできます。
ワーホリで行く場合は最初の1~2ヶ月語学学校に通う人が多いので、こちら(外部リンクです)からチェックしてみて下さい。
学生ビザ
フランスに学業目的で行くときに、必要なビザです。
申請書類
- パスポート
- ビザ申請書
- 証明写真(3.5×4.5㎝)
- 教育機関の登録証明書(入学許可証など)
- 最終学歴証明書(日本で申請の場合は不要)
- 住居証明書(日本で申請の場合は不要)
- 経済証明(奨学金や銀行の残高)
- 申請料99ユーロ
経済証明というのは、現地での滞在費の証明です。1ヶ月あたり最低615ユーロ必要で、家賃がかからない場合は308ユーロ/月必要です。
自分名義の口座じゃなく親や保証人の場合は、保証人のサインがされた身分証のコピーも必要です。
もし語学学校に行く場合は、おそらくエージェントを使っていくと思うので、色々手伝ってくれるので心配ないですね。
まだ学校が決まっていない人は、フランスの語学学校128校と提携して紹介してるエージェントがあるので、チェックしてみて下さい。
School with
労働ビザ
労働ビザ、いわゆるワークパーミットです。
フランスの企業に就職する際に必要ですが、おそらく多くの方は勤めている企業が必要書類を教えてくれたり、就職エージェントが手伝ってくれていると思います。
もし、今後フランスで就職したい!という人は、「海外就職に強いエージェント特選」を一緒に読んでみて下さい。
必要書類
- 申請書
- パスポート
- 証明写真(3.5×4.5㎝)
- 雇用契約書もしくは職務に関するレター
- 口座残高証明
- 申請料99ユーロ
配偶者ビザ
申請方法
大使館に予約して書類を持参する
必要書類
- 申請書類チェックリスト
- 長期ビザ申請書
- パスポートとコピー
- 証明写真(3.5×4.5㎝)
- フランスの婚姻証明謄本とコピー
- フランスの家族手帳
- 配偶者のID
起業家ビザ
フランスで起業したい人もしくは、既存のビジネスに参加する人、自営業者はこちらになります。
必要書類
- 申請書
- パスポート
- 証明写真(3.5×4.5㎝)
- 無犯罪証明書
- 税金を払っている証明書(フランス在住の場合)
- 資格証明書(学歴・資格などの職務を遂行できる能力がある証明)
- 事業計画書と予定資金額
- その他必要書類(事務所などの賃貸契約書・資金証明書などビジネスにより書類がかわります)
- 申請料99ユーロ
もし株式を購入して経営権を取る時は、その証明書も必要です。
ビジタービザ
ビジタービザは退職後の生活や、文化目的、芸術目的などでフランスに長期滞在するときに必要なビザです。
正当な理由があれば、意外に取りやすいかもしれないですね。
必要書類
- 申請書
- パスポート(余白2ページ・滞在最終日から3か月以上の有効期限があるもの)
- 証明写真(3.5×4.5㎝)
- フランスで労働しない旨の宣誓書
- 詳細を記した動機書
- フランス滞在中の日本における社会的立場を証明するもの(在職・休職証明・在学証明もしくは自身の状況を説明した書類を作成)
- 海外旅行保険(資料請求は海外旅行保険のAIG)
- 住居証明(賃貸契約書など)
- 残高証明書(年額1万7344ユーロ・約210万円以上あること)
- 申請料99ユーロ
リタイアメントビザ
リタイアメントビザは上の項で紹介したビジタービザを取得するのですが、他にも条件があるので別途紹介します。
必要書類
- 上の項で紹介した書類
- 月額の年金受給額が17万円以上ある年金受給証明書(年額210万円以上)
- 同行家族がいる場合は、アポスティーユ付きの戸籍謄本とその翻訳
必要な年金の受給額は、その年の最低賃金と為替によって変動します。
2020年では17.344ユーロ/年なので、約210万円という事になります。また、家族が同行する場合は、増額されます。
Au Pair(オーペア)ビザ
オーペア、子守りとしてフランスに滞在するときに必要なビザです。
一般的に、住み込みでの子守りをします。
ビザ取得と言った手続きがあるので、知り合いに住み込みで子守りが必要な人がいればビザ取得の可能性も上がりそうですが、ネットなどで募集されているオーペアだと、「絶対日本人のオーペアが欲しい」と思っている家庭以外は難しいでしょうね。
逆に言うと、「日本人のオーペアを探している家庭」を見つけたら、ビザ取得の可能性はぐっと上がりますね。
必要書類
- 申請書
- パスポート
- 証明写真(3.5×4.5㎝)
- 受け入れ人と自身の同意書(契約書など)
- フランス語のレベルを証明する書類、または最終学歴書
- 海外旅行保険(資料請求は海外旅行保険のAIG)
- 申請料無料
タレントビザ
日本も昔ありましたね、タレントビザ。フィリピンなどから、ダンサーとしてタレントビザを取って移住する人が一時期多かったですよね。
フランスのタレントビザも似たようなもので、タレント(才能)を活かしたものになります。
企業がスポンサーとなって取る場合と、完全にフリーランスで取る場合があります。
必要書類
- 申請書
- パスポート
- 証明写真(3.5×4.5㎝)
- 職業に応じたCERFA申請書と雇用主からもらう書類一式
- 報酬がある場合は、雇用契約書
- 残高証明書(最低賃金の70%の金額)
- 申請料無料
残高証明は、フランスの最低賃金が年間約210万円なので、この70%・147万円が必要です。
フリーランスの場合は、以下になります。
- 申請書
- パスポート
- 証明写真(3.5×4.5㎝)
- フリーランスの場合は、芸術・文学作品の作者である証明書類と活動計画書
- 残高証明書(最低賃金の70%の金額)
- 申請料無料
過去の活動経歴で、ビザがとれるか取れないか左右しそうですね。
最後に
フランスは特に、アーティスティックな人に向いている国で、刺激も多いのでインスピレーションがどんどん出てくると思います。
難しい文化を持った人たちですが、住めば都で慣れてくるので頑張ってください!
こちら面白い記事があるので、読んでみて下さい。→フランス人はなぜデモが好きなのか