ドイツ

ドイツに移住できるビザ8つの申請方法と必要書類を紹介

ドイツに移住できるビザ8つの申請方法と必要書類を紹介 (1)

移住に人気の国ドイツは在留邦人も約4.5万人と多く、永住者は約1.2万人となっているほど日本人に人気の国ですね。

かく言う私もドイツ人と結婚したので、以前はドイツに住んでいました。

住みやすいと言えば住みやすい国だし、意外に物価も安いし、親切な人が多いし。

その他にも各都市に特徴があるので、例えば若い人やフリーランサーならベルリン、日系企業勤めなどはデュッセルドルフ、金融関係で働く人はフランクフルトなど住む場所も分かれますよね。

私はドルトムント近郊に住んでいたのですが、日本人からすると小さな町でコンパクトにまとまっていたので住みやすかったですね。

私は配偶者ビザで移住しましたが、他にもいろいろなビザで移住できるので、ご紹介します。

ドイツのビザの種類

過去180日間で90日までの滞在が認められているので、90日以内の滞在の人はビザは必要ありません。

ただし、例えば他のシェンゲン加盟国に45日滞在した後にドイツに入国した場合は、45日間までの滞在になるのでご注意を。

それでは、長期滞在できるビザを紹介します。

  • ワーキングホリデービザ
  • 学生ビザ
  • フリーランスビザ
  • 労働ビザ
  • 配偶者ビザ
  • リタイアメントビザ
  • 投資家ビザ
  • 同伴者ビザ

ワーキングホリデービザは有効期限も年齢制限もありますが、ワーホリがきっかけで移住する人が多いので、一緒にご紹介します。

以下に紹介するビザの問い合わせ・申請は、こちらの大使館で出来ます。

ドイツ大使館(東日本在住者)

  • 住所・106-0047 東京都港区南麻布4ー5ー10
  • 領事課開館時間・月ー木 午前11時~12時の1時間
  • お問い合わせはこちらから

ドイツ総領事館(西日本在住者)

  • 住所・531-6035 大阪市北区大淀中1-1-88-3501 梅田スカイビル タワーイースト35F
  • 領事部開館時間・月―金 午前9時~11時半
  • お問い合わせはこちらから

ワーキングホリデービザ必要書類と申請方法

ワーキングホリデーがきっかけで、海外にそのまま住んでいる人は多いですよね。

バイトしていたところからワークパーミット取ったり、結婚したり。

ワーホリは海外移住の可能性大なので、条件がある人は是非使いましょう。

ドイツのワーホリに申請できる人は、以下になります。

  • 日本国籍者
  • 18歳以上31歳未満
  • 単身で行く人(子供や家族の同行は不可)

申請場所

ドイツの場合は、ノービザで入国してから管轄当局(外国人局)で申請が出来ます。もしくは、世界各国のドイツ大使館・総領事館でも申請できます。

当然日本の大使館・領事館でも申請できます。

申請書類

  • 申請書
  • 誓約書
  • 証明写真(3.5×4.5㎝)
  • パスポートとコピー1部(滞在終了予定日から3か月以上有効期限があるもの)
  • 往復航空券予約証明書
  • 滞在期間をカバーする旅行保険(歯科治療・妊娠時に適用されるもの、賠償責任保険があるもの)保険はAIG損保のワーキングホリデー保険で無料資料請求が出来ます
  • 残高証明書(1年滞在で2000ユーロ以上の残高証明・片道航空券で入国の場合は4000ユーロ以上)

他の国と違って健康診断書が必要ないので、書類は1日あれば全て揃えることが出来ますね。

ただし、コロナウイルス以降は規定が変わるかもしれないので、必ず大使館で確認してください。

パスポートの返送は、北海道・東北に住まれている方は、520円のレターパックを持参するとビザ発給後に大使館に取りに行かなくても大丈夫です。

大阪領事館で申請する人は宅急便で返送できるので、A4サイズの返信封筒を持参。

ワーホリに行くと最初の4週間~6週間ほど現地の言葉を学ぶため、または友達作りの為に語学学校に行く人がほとんどだと思います。

エージェントはどんな準備をしたらいいかなども教えてくれるし、いろいろ相談が出来るので、学校に行くかもって人は前もって相談していた方がいいかもですね。

また、ここ最近の留学エージェントは手数料が無料なので、使いやすいですし。

School withは世界中の語学学校を仲介しており、ドイツでも90校以上紹介しているので、チェックしてみて下さい。

学生ビザ

ドイツの大学や語学学校に入学するときに、必要なビザになります。

申請方法

日本人は、学生ビザもノービザで入国した後に現地でビザの申請が出来ます。また、日本国内でも申請が出来ます。

一般的に国内で申請してから行く人が多いので、手順を紹介します。

  1. 日本の大使館で必要書類提出
  2. 約25日後にドイツの外国人局から申請を許可される
  3. 日本の大使館が滞在許可を発給
  4. ドイツ入国後外国人局に登録に行き、最終的な滞在許可を受け取る

必要書類

  1. 申請書類
  2. 誓約書
  3. パスポート用写真2枚
  4. パスポートとコピー2部
  5. 入学許可通知原本とコピー2部
  6. 滞在費をカバーできる経済能力の証明書原本とコピー2部
  7. ビザ発給手数料75ユーロ

ドイツ移民局が求めれば、このほかにも追加書類がある事もあります。

滞在費の証明ですが、滞在予定の全期間にて853ユーロ/月以上(10236ユーロ/年)の収入もしくは銀行残高がある必要があります。

例えば、

  1. 奨学金の証明書
  2. 本人名義の口座残高証明書
  3. 閉鎖口座(Sperrkonto / blocked account)を開設した証明書

等が必要です。

フリーランスビザ

ドイツでフリーランスビザを取得する人は、意外に多いと思います。

個人的に何もの人に出会いました。

とは言っても、ジャーナリストやカメラマンなどフリーランスで働く人に向けたビザなので、ハードルは高いかもしれません。

ドイツ国内の企業からの推薦状や、日本でそれだけの実績がある等、コネや経験がないといきなりドイツに行ってビザを申請しても受かりにくいですよね。

申請方法

ノービザで入国し、外国人局にアポを取って申請をします。

必要書類

  • 申請書
  • 資金計画書
  • 収入見込み書
  • 履歴書
  • 健康保険
  • 住む場所があるという証明書(賃貸契約書など)

労働ビザ

ドイツの企業に就職するときに必要なビザで、実際は許可証と呼ばれます。

労働ビザの取得には、滞在許可と労働許可を申請します。

おそらく多くの人が転勤や、外資系エージェントを使ってドイツで就職すると思うのですが、その場合はエージェントが必要なものなど全て教えてくれるので、身構えなくても大丈夫かと思います。

まだ就職先が決まってない方は、「海外就職に強いエージェント特選」でエージェントを探して海外移住しましょう。

申請方法

ドイツに入国してから滞在許可を申請する場合は、ノービザで滞在できる90日以内に発給が間に合うように、入国後すぐに外国人局に行き、手続きを開始しましょう。

個人で申請する場合は、外国人局が2つの許可証の窓口になりますが、現地雇用主や現地支店などで就労する場合は、雇用者が代理人として労働局で申請が出来ます。

日本で申請する場合は、大使館に全ての書類を提出しに行くだけです。

必要書類

  1. 長期ビザ申請用紙
  2. 4.5×3.5㎝のパスポート用写真2枚
  3. パスポートとコピー2部
  4. 就職予定の企業による労働契約書もしくは採用通知書の原本とコピー2部
  5. 大学の卒業証明書原本とコピー2部
  6. ビザ発給手数料75ユーロ

駐在員

ドイツに転勤などで駐在する場合は、少し必要書類も変わってきます。

  1. 赴任元(日本の会社、本社など)が発行した会社推薦状に、「滞在目的・予定期間・年収月収などの所得金額」を記載したもの
  2. 医療保険
  3. 労働許可証(すでに持っている場合)
  4. 赴任先会社発行の受け入れ証明書もしくは労働契約書

インターンシップ

3か月以内のインターンシップの場合はビザは不要であると言われていますが、契約内容によっては滞在許可証と労働許可証の取得が必要なので、ドイツの労働局に確認をしてください。

もし必要だと判断された場合は、まずは労働許可の申請をしてください。

必要書類

  1. インターンシップ契約書
  2. 大学の在学証明
  3. 報酬がない・少ない場合は、滞在費用の証明(1ヶ月あたり853ユーロ)

滞在費用の証明をする場合は、閉鎖口座(Sperrkonto / blocked account)を開設して証明するのが一般的になっています。

同伴者ビザ

家族がドイツに適当なビザを持っている場合に、同伴する家族向けのビザです。

例えば駐在員の配偶者や、子供がドイツで国際結婚をしたので長期で会いに行く場合などです。

必要書類

  1. 結婚証明書、子供の出生証明書
  2. アポスティーユ付き戸籍謄本を翻訳したもの
  3. 配偶者の所得を証明するもの
  4. 医療保険に加入している事

配偶者ビザ

配偶者ビザはそこまで大変ではないですが、書類を揃えるのにちょっと時間がかかります。

ドイツの配偶者ビザ取得は面倒くさい?に詳しく書いてあるのですが、ドイツ国内で申請する方法を紹介します。

申請方法

外国人局にアポを取り(アポなしでもOK)、必要書類を提出する

必要書類

  1. パスポート・配偶者のID
  2. 結婚証明書
  3. 住民票
  4. 戸籍謄本
  5. 家賃支払い証明書
  6. 過去3ヶ月分の収入証明書(収入が無い場合は無し)
  7. 証明写真
  8. A1テストの結果(必要な人と必要ない人有り)
  9. ビザ発給後に手数料100ユーロ

A1テストの結果は必要だと言われていますが、私は必要なかったです。

外国人局の担当によるのかもしれませんが、あったほうがいいのでテストは受けておいた方がいいです。

リタイアメントビザ

ドイツにはリタイアメントビザという名前のビザは無いのですが、長期滞在許可を退職者として申請できます。

申請条件

  • ドイツで就労せずに生活できるだけの収入や預貯金がある事

お金さえあれば、もしかすると一番簡単に取得できるかもしれませんね。

審査は個別審査になるので、申請者のバックグラウンドによって条件は変わります。

詳しい内容は、大使館にお問い合わせください。

その他の国のリタイアメントビザは、こちらをどうぞ。

投資家ビザ・起業家ビザ

ドイツにはInvestor Visa Programと言い投資家ビザ・起業家ビザがあります。

投資家ビザ申請要件

  1. 100万ユーロ以上をドイツ企業に投資する
  2. もしくは、同額以上で起業し、新しい雇用を10人分創出する
  3. もしくは、ドイツ人従業員が10人以上いる企業に同額を投資し、経営権を持つこと

この要件を満たせば、申請者本人の家族もビザを申請できます。

その他の国の投資家ビザは「投資ビザで移住する方法・永住権がとれるヨーロッパのおすすめ17ヵ国」を参考にどうぞ。

最後に

ビザの取得はどこの国でも簡単ではないですが、頑張れば海外移住が出来るので、夢に向けて頑張ってください!