ハンガリーは観光で訪れる人も結構いますが、どちらかというとバックパッカーや世界一周旅行者に人気なイメージがありますね。
在留邦人数も少なく、2018年のデータでは1691人(永住者383人)となっています。
物価も安いし、安全だし良い国なんですけどね。
何と言っても、海外在住日本人なら恋しくなる温泉が有名ですよね。ブダペストの温泉は有名で、世界各地から観光客が訪れますね。
さて、そんなハンガリーに移住できるビザを紹介します。
ハンガリーのビザの種類
ハンガリーはシェンゲン加盟国なので、過去180日間の中で90日以内であればビザは必要ありません。
なので、観光で行くときはノービザで入国できます。
では、91日以上の長期滞在は?
長期滞在の場合は、以下のビザ・滞在許可を取得します。
- ワーキングホリデービザ
- 留学ビザ
- 就労ビザ
一般的にビザと呼ばれるものでも正式名称は○○許可証となるものがあるので、その場合は注釈を入れて紹介します。
また、ビザ自体はかなり多くのカテゴリーがあるので、興味がある方は他のビザもハンガリー移民局のHP(英語)から確認できます。
ワーキングホリデービザ
ワーキングホリデービザは移住という面で見ると期間限定なので外れるかもしれませんが、ワーホリがきっかけで海外移住をする人が多いのでご紹介します。
ワーホリビザは正式には「一時滞在許可証(Temporary Residence Permit)」という名前です。
また、ワーキングホリデービザは年齢制限などもあるので、下記の条件を満たす人が申請できます。
- ビザ発給時の年齢が18歳以上30歳以下
- 単身で行く(家族などの帯同は不可)
- 有効な航空券および帰国のチケットを買う資金がある事
- 資金証明として25万円ほど所持している事
- 健康で犯罪歴がない事
申請方法
在京ハンガリー大使館でワーホリビザ(一時滞在許可証)を取るためのビザを申請・取得し、シェンゲン加盟国に入国後30日以内にハンガリーの移民局に行き、ワーホリビザを取得する。
もしくは、すでにヨーロッパにいる場合はノービザでハンガリーに入国し移民局でワーホリビザの申請を行う。
ただし、ワーホリビザには定員があるので、いっぱいの場合は取得できないのでお気をつけて
必要書類
- 申請用紙
- 写真
- 当面の滞在先証明書(1~2週間分のホテルの予約証明など)
- 残高証明書(25万円ほど必要)
- 海外旅行保険証(AIG損保のワーキングホリデー保険で無料資料請求が出来ます)
申請料は無料です。
ハンガリー現地で申請する人は、追加書類がないか必ず確認をしてから行きましょう。
お問い合わせ・詳細は、在京ハンガリー大使館からどうぞ。
留学ビザ
ハンガリーで90日以上の留学をする場合は、長期ビザが必要になります。
交換留学や大学、語学学校などに通う時に必要なものですね。
申請方法
出発予定日の3か月前から5週間前まで申請が出来ますが、時期によっては時間がかかるので出発日の2か月前に申請を始めて下さい。
申請受付は完全予約制なので、大使館で予約を取り申請します。
日本の大使館から発給されるビザは、入国後現地移民局で滞在許可証に切り替える必要があります。
出発まで5週間未満の人は、ハンガリーで直接滞在許可証の申請が出来ます。
必要書類
- 申請用紙
- パスポート
- 写真(3.5x4.5)2枚
- 滞在目的を証明する書類(入学許可証など)
- 滞在先を証明する書類(入寮証明書・賃貸契約書、もしくは1~2週間分のホテル予約証明など)
- 滞在費用の証明(奨学金、銀行残高証明など)
- 海外旅行保険加入証明書(海外旅行保険のAIGで資料請求できます)
- 返送用レターパックプラス封筒
- 18歳未満は親権者の渡航同意書が必要です
お問い合わせ・詳細は、在京ハンガリー大使館からどうぞ。
就労ビザ
ハンガリーに滞在目的で90日以上滞在する場合は、就労ビザが必要になります。
就労ビザは就職予定の企業がビザ取得などのサポートをしてくれるので、そこまで身構えることもないかもしれません。
漠然と「ハンガリーに移住したいな~」って人は、「海外就職に強いエージェント特選」でエージェントを探して海外移住しましょう。
海外就職は簡単ではないですが、スキルや熱意があれば就職できると思います。
一般的に就労ビザと呼ばれるこのビザは、就労許可と滞在許可のことであり、2つの許可証の申請が必要です。
申請方法
出発予定日の3か月前から2か月前に就労ビザの申請をしますが、最長3か月ほどかかることがあるので、早めの申請をおすすめします。
申請は予約制なので、ウェブ上で予約を取ってから申請をして下さい。
日本で発給されるビザは、現地到着後30日以内に移民局で滞在許可証に切り替えます。
出発日まで2ヶ月を切った人は現地で直接申請をして下さい。
必要書類
- 申請用紙
- パスポート(滞在期間+6か月)
- 写真2枚(3.5×4.5㎝)
- 雇用契約書
- 資格証明(仕事をする為の必要なスキルがある証明書)
- 滞在先の証明書(賃貸契約書など)
- 滞在中の費用負担をする証明(給与証明と残高証明書(給与が支払われるまでの期間をカバーする程度の額と帰国チケット購入費))
- 保険証書(保険期間は滞在期間と同じ期間必要・1年以上滞在であれば保険は1年でよし)
- 最終学歴の卒業証明書とハンガリー語訳
- 返信用レターパックプラス封筒(ビザを受け取りに行く人は必要なし)
起業家ビザ
ハンガリーでの会社設立は、結構安くできるようですね。
多くの企業は有限会社(Kft)を設立します。私もタイで会社を作ったときは有限会社でしたね。
さて、会社設立には弁護士費用・翻訳費用などは少しかかりますが、最低資本金は300万HUF(約96万円・1フォリント0.32円)なので格安に起業できます。
外資100%の出資が認められているので、タイの様にタイ人を取締役に入れなくていいので、会社乗っ取りなどの心配はないですね。
Coolsamuraiさんは最近ハンガリーで会社を設立し、ご自身のブログでいろいろと紹介されています。興味がある方は、是非ブログを読んでみて下さい。
お話を伺い、数点教えていただきました。
- 会社の設立をして、その会社をスポンサーとしてビザを申請する
- 本来はハンガリー人を3人雇用しなくてはいけないが、雇用せずにワークパーミットを取るには、事業計画書を提出する
この事業計画書は顧客リストなどでなく覚書(契約に関わる約束事が書かれたもの)などが必要なので、弁護士や会計士と話し合い事業計画を立てることになるとのことです。
申請場所
ハンガリー国内
必要書類
- パスポート
- 申請書
- 事業計画書
- 銀行残高証明書
- 住居証明書(賃貸契約書など)
- ハンガリーで使える保険の保険証書
- その他関連書類
配偶者ビザ
配偶者ビザは日本から戸籍謄本など必要なので、ハンガリーに入国前に書類を揃えていた方がいいです。ただし、必要書類は発行日から3か月以内のものでないと有効書類とみなされないので、ご注意を。
必要書類
- 申請書
- 戸籍謄本
- ID
- 配偶者のCsaladi allapot igazolas(独身証明証)
を持って在ハンガリー大使館で「結婚要件具備証明書」を取得します。(書類がハンガリー語でないものは翻訳が必要です。)
結婚要件具備証明書取得後、区役所に行き結婚の手続き・予約をします。
結婚後に
- 結婚証明書
- 仮滞在許可証
を持って、移民局で滞在カードの申請をします。この滞在カードが、一般的に配偶者ビザと呼ばれるものになります。
投資家ビザ
以前ハンガリーには通称ゴールデンビザがあったのですが、2017年に終了しました。
簡単に言うと、30万ユーロを国債などに投資したら長期滞在許可がとれ、永住権も取れると言ったものでした。
EU国にしては、比較的安く移住できる投資家ビザだったので人気だったのですが、残念ですね。
EU加盟国に投資ビザで移住するのなら、マルタやラトビアが比較的安くできます。
こちらの投資ビザで永住権がとれるヨーロッパの国特集で多くの国を紹介しているので、こちらもどうぞ。
最後に
今回は日本人に関係があるビザを紹介しましたが、実際には20以上のビザやパーミットが大使館で紹介されているので、詳しく知りたい人はハンガリー移民局のHPから確認できます。
その他の国のビザ情報などは、国別情報をどうぞ。