ヨーロッパ旅行・移住

ブレクジットの条件合意!今後の旅行はどうなる?

ブレグジット 旅行者にとって何が変わる?

ついに来ましたね。EUとイギリスがブレグジットの条件を定めた新しい離脱協定案に合意しました。

もうこれは時間の問題ですね。

でもこれって、私達日本人旅行者にどんな影響があるんでしょうか?

私はあまり影響ないんじゃないかなって思っていますが、どうでしょう?

だって今までもイギリスはEUに加盟していましたが、シェンゲン加盟国ではなかったので、例えばフランスに90日滞在して、その後イギリスに90日滞在できましたしね。

しかもシェンゲン加盟国からイギリスに入国した場合、入国審査もあるし、審査も厳しいしと、何が変わるんだろう?(2019年5月20日より、日本人はe-gateでの入国が出来るので、かなり簡素化されました)

という事で、イギリスがEUから離脱した場合の影響を紹介します。

今後の影響

まずは、起こりうるメリットを紹介します。

ポンド安になって旅行がしやすくなる

円とポンドの為替

ポンド安になって滞在費が下がる!かと思いきや、ポンド上がっています。(笑)

8月頭に底値の127円を付けた後、ポンド高が進んでいますね。2019年10月現在で1ポンド=140円を付けています。まぁ昔に比べたら安いけど、まだ上がったら困りますね。

ただ、長い目で見るとブレグジットが国民投票で承認されて以降はポンド安になっているので、トータルで見た場合、今のところは旅行者にとって有利になってますね

入国審査はどうなる?

ブレグジット後の入国審査

私達日本人にとって、入国審査ははっきり言って何も変わらないと思います。

今までも厳しい入国審査(パスポートチェック)があったのでなにか不利益が起こるとは考えにくいですね。

先ほども少し言ったように、日本人はe-gateで出入国出来るようになったので、入国カードの記入も無いし、面倒な係とも話さなくていいのでイギリス旅行がしやすくなりましたよね。注)e-gateはEU国民のみが使っていた自動ゲートです

さて、コレがどうなるのかな?という所ですが、「そのまま継続されそうだ」と予想できます。

というのも、このゲートが解放されたのは、ブレクジット後の事を考えて、人の流れをスムースにするために一部のEU圏外の国民に導入されたので、そこは変えないだろう、というのが一般的な見方です。

ただ、イギリスは、特に首相は口だけが多いので何があるか分からないですね。しかもこの国は首相が本当にころころ変わるので、信用できない国ですしね。

チケット料金は?

ブレグジット後の航空券

CNNによると、2019年の11月のチケット料金は、昨年11月と比べると最大49%も安くなっているとの事です。また、イギリス発着の72%の長距離航空券は昨年に比べ安くなっています。(参考CNN

という事で、基本的に日本やEU圏外からのフライト料金は、ブレクジットだからと言って料金は上がる事は無いようですね。

また、EUからのチケットも全体的に安くなっているので、料金が上がる可能性は低そうですね。

ただ1つ問題点は、ライアンエアーなどのイギリス・アイルランドの航空会社がどうなるか、という点です。

というのも航空路線は基本的に、「自国から他国の運行」になるんですね。なので、今はイギリスの航空会社がフランスからドイツに飛んでいますが、EU離脱後はこれが出来なくなるかもって言う事です。

EU離脱後にイギリスの航空券は高くなる?

ただ、ここはどうなるか分からないので、推移を見守りましょう。

ヨーロッパに長期滞在できる

ブレグジット後のイギリス滞在

これは今でも制度上はそうなのですが、ブレクジット後はヨーロッパに長期滞在がしやすくなるかも、という事です。

というのも、イギリスはEU加盟国ですが、シェンゲン協定には加盟していないんです

で、ヨーロッパのビザルールは、「180日間で90日以内の滞在」が認められていますが、この90日後はシェンゲン加盟国外に行かないといけません。

ただ、この90日後にイギリスに180日滞在して、その後EUに戻るという方法がやりやすくなるかもしれませんね。だって、制度上でも完全に別の国になるから。

ただ、イギリスの入国審査は厳しいと有名なので、こんな感じのビザランは難しいかもしれませんが・・・。

EU加盟国のビザを持った人への影響は?

私はドイツに住んでいるのでこれに当てはまるのですが、私達への影響はどうなんでしょう?

旅行に関して言えば、面倒な入国審査が増えるので、時間が無駄になる可能性がありますが、先ほど紹介したe-gateが使われ続けると思うので、影響は少ないです。

滞在費は?

ブレグジット後の関税

さて、ここが一番の問題かと思います。というのも、今はEUから来る食料品などは関税がかかっていない状態なのですが、EU関税同盟を離脱した場合、当然EUからくる商品に関税がかかるので、スーパーで売られているものや、レストランでの食事料金が上がる可能性があります。

以前の首相のメイさんは、金額ベースで関税を0にするなんて言ってましたが、メイさん首相辞めちゃいましたしね。

一応2020年までは暫定措置があるので、物価が変わるのはそれ以降ですね。

最後に

ニュースでは色々とメリット・デメリット(主にデメリット)が報道されていますが、旅行者として見た場合は、そんなに影響がないかもしれないですね。

ただ、正確な事は離脱後数年たたないと分からないので何とも言えませんが、まぁ気楽に考えていて大丈夫でしょう。