マーズワン計画を覚えていますか?
あの2025年までに火星に移住者を送り、永住地を作るといったアレです。
2013年~14年頃はよくニュースで見たのですが、ここ最近音沙汰がないですよね。
ということで調べてみたら、破産してましたね。(笑)
マーズワン計画とは?
<Mars-one.comより>
マーズワンとは、2025年までに火星に永住地を作ることを目的とした、オランダの民間組織です。
また、マーズワンは、
- Mars One Foundationという非営利組織
- Mars One Venturesという営利企業
という上記2つの組織から成り立っています。
2013年に火星移住希望者を募集し、20万人以上の応募者の中から日本人を含む1058人の候補者を選び、最終的には1058人→100人→24人と段階を分けて人選するとの事でした。
ちなみに応募者は申請料を払わなくちゃいけなかったのですが、国によって申請料が変わり、5ドル~75ドル(約550円~8000円)の間でした。
20万人以上が応募したということなので、かなり儲かってますね。
予定では、2025年に最初の4人が火星に住み始め、その後2年ごとに4人づつ増やしていく予定でしたが、その後変更があり、2026年に無人探査機を、2032年に最初の植民者を送る予定になっていました。
ちなみにこれは片道切符なので、金銭的・技術的に可能になるまで地球に戻ってこれません。
マーズワンは必要資金として60億ドル(約6600億円)をリアリティー番組の放映権料や、寄付などから賄う予定だったのですが、予定通りいかなかったようですね。
しかも多くの科学者や宇宙開発関係者などに「60億ドルの資金調達は難しい。仮に調達できても、この短期間でミッションを成功させるのは難しい」と非難されていましたね。
詐欺の疑いもあって、会社が登録されている場所に実際にインタビューに行ったら、従業員は1人だけ。オフィスも自宅だったなんて言われていましたね。
2015年以降は特に動きもニュースも少なく、どうなったのか分かりませんでしたが、2018年には、スイスのInFin Inovating Finance AGという会社がマーズワンを合併し、Mars One Ventures AGとして、ドイツ・フランクフルト証券取引所から資金調達を試みたのですが、全然ダメだったようです。
スイスの会社はマーズワンの企業価値を約400億円(3億8930万ドル)と評価したようですが、市場の意見とは乖離があったのじゃないでしょうか?
Mars One公式ページでの最後のニュースは、2019年2月11日で、簡単に言うと以下のように説明しています。
2019年2月5日にスイスのバーゼルの裁判所は、マーズワンの破産宣告をしたが、Mars One Foundationという非営利組織の方には一切影響はない by Bas Lansdorp
ちなみに負債総額はたったの1億円ほどで、口座には250万円以下しかなかったそうです。
火星移住をやっている会社の負債総額が1億円というのも、かなり少ないですね。しかもこれで破産したってなると、収入は全然なかったんでしょうね。
しかも商業詐欺とずっと言われていたので、その点も挽回できなかったんでしょうね。企業らしいことを何もしていないので、詐欺と言われてもしょうがないですが・・・
CEOのバス・ランスドルプは何をしている?
ここで気になったのがCEOのバス・ランスドルプは、いったい今何をしているのでしょう?
先ほども言ったように、公式ページは2019年2月11日が最後の更新です。
ではツイッターは?
2018年11月1日が最後の更新です。それにしても、フォローワー少ないですね。(笑)
フェイスブックはというと・・・
2016年11月26日が最後です。しかもプロファイル写真を変えただけです。(笑)
この方はやる気がなさそうですね。
海外では使う機会が多いLinkedInは、2016年11月15日が最終更新です・・・。
他に出てきた情報は、「Mars one is dead(マーズワンは終わった)」、「Good-Bye Mars One(バイバイ マーズワン)」等ばかりです。
消息不明です・・・。
最後に
元からやる気がない会社で、CEOはスポークスマンとしても宣伝をあまりしていなかったので、納得の結果と言えばそうですが、火星移住という夢を見させてくれただけ感謝しましょう。(笑)