最近は、日本のパスポートランキングが1位(ビザ無し渡航可能国の数が一番)になったりして、旅行をしやすくなりましたね。
ビザを取得しなくちゃいけない国もそんなに多くないし、ビザを取得しなくちゃいけなくても、e-visa等のオンラインで申請できるタイプもあるし、アフリカや中央アジア以外は、どこでも気楽に行けますよね。
ただ、気をつけなくちゃいけない事もありますが・・・。
例えば、特定の国の出入国スタンプがあると、入国を拒否される国や、パスポートにスタンプが多すぎて、イミグレーションでチェックされたり、と言った事です。
私も何度も空港のイミグレーションや税関に止められ、別室に連れていかれました。
まあ私の場合は、アヤシイから厳重にチェックされたと思うんですが・・・。
今回は、入国審査と税関で止められないようにする方法を、ご紹介します。
ちなみに、入国審査はパスポートにスタンプを押してもらう所で、税関は荷物を受け取った後に通る所です。
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Contents
入国審査で止められる人
どんな人が入国審査で止められるんでしょう?
- おどおどしている人
- やけに笑顔すぎる人
- パスポートにスタンプが多すぎる人
- 片道航空券で入国する人
- 挙動不審の人
- 職員の目を見て喋らない人
- やけに色々と聞いてない事まで話す人
私は海外旅行に行くときはいつも片道航空券なのですが、ここ最近はチェックインカウンターでも質問攻めに合い、搭乗口でも色々聞かれ、目的地に入国する時は別室に連れていかれと、結構踏んだり蹴ったりなのですが、入国拒否を受けたことはありません。
ちなみに片道航空券で旅行する人は、ある程度ストーリーを決めていたらスムーズに受け答えが出来るので、練習するといいですよ。
前回ドイツに一人で行ったときも片道航空券だったのですが、私自身の結婚式の為だったのでそのまま伝えたら、チェック無しに入国できました。結婚関係の書類を出してなど言われたわけじゃないので、楽でしたね。受け答えはこんな感じでした。
職員「What’s your purpose for coming to germany?」(ドイツに来た目的は?)
私「Wedding」(ここはあえてウェディングと、一言)
職員「of your friend?」(友達の?)
私「Mine」(自分の。ここもあえて一言で)
職員「Congratulations!」(おめでとう)
他の時は、「入国した後、陸路でアフリカに行く」や、「南米に行くから」など、あなたの国には長居しませんよというニュアンスで喋れば、問題なく入国できましたね。
英語で入国審査の受け答え例
係「What’s the purpose of your visit?」(来た理由を教えて下さい)
私「Holiday and sightseeing 」(ホリデーと観光で)
係「How long are you going to stay?」(滞在はどのくらいですか)
私「2 weeks」(2週間 / 2週間じゃなくても2週間って言います)
係「where are you staying at ?」(どこに泊まるの)
私「XXX hotel」(XXXホテル・予約を取ってても取って無くても)
ここまでは普通のやり取りですね。
係「Do you have a return ticket / outbound ticket?」(帰国のチケットか、他国行のチケットはありますか)
私「No. Because Im going to Ukraine by bus after staying in Germany 」(無いです。ドイツの後にウクライナにバスで行くので)
係「You dont have a ticket to prove that you are leaving this country?」(出国を証明するチケットはないのですか?)
私「No. Because I will just take a bus to ukraine so i don’t need to book. I can just go to the bus station and buy a ticket」(無いですよ。だってバス停に行けば、ウクライナ行のバスのチケットが買えるので)
注)ヨーロッパであれば、EU圏外の国(スペインからアフリカへ、ドイツからウクライナへなど)に行くと言えば、そこまで追及されません。
普通であればここで終了です。運が悪い場合は、ここから別室に行くように促されます。
係「Our colleague wants to talk to you at the other place. Will you follow him please?」(私たちの同僚があなたと話したいって言っているので、彼について行って)
私「OK」
別室に行ってチェックされることは、「働きに来たのか?」「キャッシュがあるかどうか」がほとんどです。ちなみにヨーロッパの場合、別室行の人は大部屋で待たされて呼ばれたら指定の部屋に入るのですが、待っている人は私以外は全員アフリカ系でした。(笑)
仕事については、
「Im Japanese. If I want money, I go back to japan and work there. That brings me much more money than working here」(意訳 私は日本人だよ。お金が欲しいなら自分の国で働くよ。だってそっちのほうがここで働くより全然給料良いから)
と言えば、納得してくれます。
私はいつもポケットに5~10万円分のユーロを持っているので、コレを見せたら多くの場合は入国させてくれます。
また、時々どこに行くか詳しく聞いてくる人がいるので、そこも考えていた方が良いかもしれません。
そういえば、以前ミュンヘンからドイツに入国した時に、結構怪しまれたのですが、「何日滞在するの?」と聞かれ、「2日後にはスイスに行く。フライトが安かったので、ここに来ただけ」って言ったら、今までのやり取りがウソの様に、「2日?OK、じゃあもう行っていいよ」って言われましたね。
こういう受け答えはある程度英語ができれば簡単に出てくるので、もし語学に不安がある人は、おすすめオンラインスクールで現地語を学ぼうを参考にどうぞ。
入国審査で止められないようにするには
基本的に、リターンチケットや、他の国に行くチケットを持っていたら、よっぽど怪しくない限り止められることはほとんどないです。
もし片道航空券で行く人は、上記したように「あなたの国には長くいませんよ」、って感じで話せばほぼ素通りです。
他にもテクニックはあります。
1 5年モノのパスポートを使う
10年ものより期間が短い分、スタンプの蓄積も減るので、イミグレでのトラブルはだいぶ減りました。というか、それ以降は止められたことが記憶に無いです。
2 パスポートを更新する
これはちょと面倒なのですが、パスポートって残存有効期間が1年未満になった場合や、スタンプを押す余白が無くなった時に、新しいパスポートに切り替えができるんですね。
パスポートの余白ページはまだまだありましたが、タイとミャンマーのスタンプだけで20ページほどあって結構入管で質問されていたので、パスポートを新しいものに変えました。
「世界一周旅行に行きたいし、途中で余白がなくなったら困るから」と交渉し、この時の担当の女性からは、「本当はして欲しくない、できればページの増補をして欲しい」と懇願されました。
それでも、「いや、新しいのが欲しい」と譲らずにいると、「今回だけですよ。毎回はできません」と言われ交渉成立!
ただし、政府当てに(おそらく外務省だったと思います)「切り替えの理由について」の手紙を書かされました。
何かして欲しくない理由があるんでしょうね。外務省のHPにも切り替えはできると書いてあるので、問題ないはずですが。
3(白人種の)英語圏の国以外なら、笑顔は結構な武器になります。
英語圏の国は、笑顔すぎるとかえって怪しく思われるので、私はいつも無表情・無機質に喋ります。
ヨーロッパ旅行に行く方は、こちらの「最安値でヨーロッパ旅行できるFlixbusとFlixtrainの使い方」も見てみて下さい。
税関で止められる人
どんな人が税関で止められるんでしょう?入国審査で止められる人とタイプは似ていますが、こんな人たちが止められる可能性が高いです。
- 挙動不審の人
- サングラスをしている人
- やけに笑顔すぎる人
- ヒッピーみたいな格好の人・汚い服装の人
- 服装とカバンがミスマッチの人
- 荷物が多すぎる人・少なすぎる人
私なんかは、空港にいるワンちゃんが寄って来て、すごく嬉しそうに私の横にお座りするんですが、今度からビーフジャーキーでも持って行こうかなって思います。
冗談はさておき、普通の観光客っぽくないと止められる可能性は上がりますね。
私は見た目がそんな系なのか、日本に帰国した時はほぼ毎回止められます。毎回すぎて顔見知りって感じですよ。
また、最近はブランド物を持った人も、止められる傾向にあるようですね。
税関で止められない人
では逆に税関で止められにくい人はどんな人でしょう?
- 家族連れ
- ビジネスマン
- 団体観光客
- ぴしっとした服装の人
- 旅行カバンが多すぎず、少なすぎず
簡単に言ったら、怪しくない人は止められませんよね。(笑)
良い例は私の兄です。(見たことないですよね・・・)
兄は税関で止められたことが無いですね。年間10回ほど海外旅行に行っているんですが。
ちなみに彼の見た目は、爽やかな好青年って感じです。
カバンも飛行機に持ち込めるくらいのサイズの清潔そうなカバンで、服装もNYのオシャレ青年って感じですね。そりゃ誰も止めませんよ。だって怪しくないですもん。
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私が税関で止められる理由
私は見た目からして貧乏そうな格好をしているので、止められることが多いですね。(笑)
日本に帰国時は毎回のごとく止められて、毎回こんな感じの会話です。
税関「観光で行かれてたのですか?」
私「はい。」
パスポートチェックされる。
税関「人から預かった荷物などはないですか?」
私「ないです」
税関「ちょっと別室でお話聞いてもいいですか?」
私「また~?毎回何で止めるんですか?」
税関「皆さんにご協力をお願いしているので・・・」
まぁ、本当の理由は「貧乏そうで、バックパッカーみたいな恰好をしているから」でしょうけど、そんなこと言えないでしょうね。
税関を素通りするためには
私が実践していた「すり抜けの術」を紹介します。
1 団体客、または大勢の人に紛れて一緒に通過する。
空港によっては一人ひとりチェックせずに、見た目が怪しい人だけ選んでチェックするので、何人も一緒に行っていたら見られる確率が減るのです。
2 ぼさぼさ髪をまとめて小ぎれいに
上記しましたが、爽やかっぽくない人は止められるので、税関前にトイレで身だしなみをチェックしていきます。
3 税関職員が厳しそうじゃなければ、無愛想に受け答えする
この方法はあんまり好きじゃないんですが、不愛想に受け答えをすると怒っていると思われ、面倒そうな人には関わりたくないと思わせる事です。
4 当然申告無しの出口に直行する
空港によってはGoods to Declare(申告有り)と、Nothing to Declare(申告無し)に分かれているので、申告無しのゲートに行きましょう。申告有の出口を見ても、申告無しの方だけを見て直行してください。
5 家族連れと一緒に行く
もし近くに家族連れがいて、自分の見た目がフィットしそうだったら、彼らの横か後ろを歩いて「家族旅行ですよ」という雰囲気で通過する。
私はいまだに小汚い恰好が多いのですが、結婚して子供が生まれてからは、一度も止められていません。
イスラエルの入国スタンプがあると入国拒否される!
この国のスタンプは、逆水戸黄門の印籠ですね。(笑
これがあると、イスラエルの近隣諸国はエジプト、ヨルダン以外は行けないですね。
イスラエルに入国する時は、パスポートじゃなく、別の紙にスタンプを押してもらわないと、アラブ・ムスリム系の国から入国拒否を受けることもあります。
そういえば、タイで会ったイスラエル人が、ビザランに行くって言ってたけど、マレーシアは入国できないから、カンボジアに行くって言ってましたね〜。(マレーシアはイスラエル国民は入国できないが、イスラエルのスタンプがあっても入国できます)
2013年頃からスタンプは廃止した、と言う声をちらほら聞いてましたが、2019年現在も「スタンプを押された」って人がいるので、どうなんでしょうね。
外務省によると、この様です。
2013年1月以降,空港からの入国の場合は,原則として旅券に出入国スタンプは押されなくなりました。その代わり,入国カードが発行されますので,滞在中はこのカードを必ず携行してください。他方,イスラエル当局の個別裁量によりスタンプを押す権限は削除されておらず,仮に旅券にイスラエルの査証,出入国スタンプが押されている場合,イスラエルと国交がないアラブ,イスラム諸国では入国を拒否されます。陸路でエジプト及びヨルダンから入出国する場合,イスラエルの出入国スタンプがなくてもエジプト及びヨルダンの出入国スタンプが残れば,イスラエルへの入国事実が判明し,入国を拒否される可能性がありますので注意が必要です。
何か色々と書いてありますが、スタンプは押される可能性があるって事ですね。やはり「別の紙にスタンプを押して」って言った方がいいですね。
また、イスラエルのスタンプがなくても、イスラエルに陸路で入国できるエジプト、ヨルダンのスタンプがあったら、イスラエルに入国したとみなされて、近隣国から入国拒否される可能性があるみたいですね。
個人的にはイスラエルは物騒だし、犯罪率かなり高いし、街歩いていても息苦しいから、オススメしない国ですけどね。
こちらの「出入国スタンプを廃止した国はここだ!」で詳しく紹介してるので、是非ご一緒にどうぞ。
イスラエルのスタンプがあると入国できない国
イエメン・サウジアラビア・シリア・リビア・スーダン・パキスタン・イラン・クウェート・レバノン・(注)イラク・アフガニスタン
これらの国は行く機会もあまりないですが、何かあったときの為に入国スタンプは別紙に押してもらった方がいいですね。
注)イラクとアフガニスタンは、イスラエルのスタンプがあっても入国できたという人と、入国できなかったという人がいます。
こちらイスラエルに入国すると入れなくなる国と対処法で詳しく紹介しているので、こちらも一緒にどうぞ。
アメリカに行くなら気を付ける国
アメリカに行く時はイラン・イラク・ソマリア・シリア・イエメン・スーダンへの渡航歴があると、ESTA(アメリカの電子渡航認証システム)が取れなくなる様ですが、多くの国の人はESTAが取れないので通常のビザを申請(B2)をして入国しているので、そんなに難しくないはずです。
参考までにどうぞ
パスポートのスタンプは誇り
私が若い頃は、出入国スタンプがパスポートに所狭しと押されているのを見るのが、好きでしたね。
何カ国行ったとか数えたり、他の旅人と見せ合いしたり。
何と言うか、誇り?達成感?自己満足?ですかね。とりあえず、スタンプがいっぱいだったのが嬉しかったです。
ただ、今はスタンプが大嫌いです。
トラブル以外の何物でもありません。
パッと思いつくだけでも、カナダ、アメリカ、メキシコ、ドイツ、アラブ首長国連邦、ベルギーの州国審査で別室に行ったり、かなり尋問されたりと、不愉快な思い出しかありません。
最後に
今では、息子もいるしパスポートを5年ものにしたので、入国審査や税関で止められる事はほぼ無くなりました。
5年物のパスポートは、10年ものよりお金はかかりますが、入国審査で目をつけられるあの恐怖を考えると、安いもんですね。
ちなみに、海外旅行に行かれるときは、保険を忘れずに。何かあったら治療費が凄いですから。こちら「年会費無料の海外旅行保険が付いたクレジットカード5選」も参考にどうぞ。
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