ドイツ東部の街、ドレスデンがナチス非常事態宣言をしました。関係者は極右の活動や暴力に注意をと呼び掛けています。
旅行者は、十分に注意して行動してください。
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ナチス非常事態宣言
もともとドレスデンは、ナチズムを信仰する人が多いのが特徴です。というのも、旧東ドイツ地域は、旧西ドイツに比べ生活の質が劣る事も多く、給与も少ない、仕事が無いなどと不満を持っている人が多い傾向にあります。
こういった背景もあり、ドレスデン市議会ではポピュリズム・極右政党のAfD(ドイツの為の政党)が議席数を伸ばしています。
ドレスデンは反イスラム運動「ペギータ」の発祥地で、先日9月の地方選挙でドイツの為の政党(AfD)は28%に議席を獲得しました。
注)AfDはドイツの為の政党と日本語訳されていますが、直訳した名前は「ドイツの為の反移民代替え案政党」となります。
ドレスデンの市議会は先週水曜日に、反・極右過激主義決議を支持しました。背景には、ドレスデン市は反民主主義や多元主義、差別的な暴力が発生することを心配しているからです。
ただ、この反・極右過激主義の案は、39票の賛成に対し29の反対となっています。
反対票を投じた市議は、AfD(極右政党・ドイツの為の政党)だけでなく、右派のキリスト教民主同盟も「極右だけを対象にしてはいけない」という理由で反対票を投じています。
ドレスデン市議会は、「反レイシズムや多元主義を賛成する人をサポートしていく」と言っています。
まとめ
ドレスデンはドイツでも有数規模のクリスマスマーケットが開催される都市なので、今後ドレスデンに行かれる方は注意したいですね。
この辺は、ネオナチと呼ばれる極右主義の人が多いですから。
<参照記事・AFP>