先日、「自由の国アメリカ」のニューヨーク市議会は、「2022年からフランスの美食、フォアグラ(Foie Gras)を禁止する」と発表しました。
フランス人のフランス料理プロデューサーは、「ニューヨークの議員たちが、フランス料理・フォアグラを禁止すると決めたことに驚いています。しかもフランスのフォアグラは、アメリカで販売されていないのに・・・」とショックを受けています。
動物の保護権利の活動家たちは、ニューヨーク市議会の決定にとても喜んでいます。
今回フォアグラが禁止になった背景には、フォアグラの製造過程にあります。
一般的にフォアグラは、アヒルやカモに過食させて、肝臓を肥大させて作ります。この工程が、動物保護の活動家たちに非難されていたんですね。
CIFOG(フランスのフォアグラ委員会)は、「私たちにとって、経済的には何も影響がありません。だって、フランス企業はアメリカにフォアグラを輸出していないからです」と言っています。
また、フォアグラ推進委員会も、「この禁止令は経済的に何も意味を満ちません。ただし、こんな決定を受けるのは良いことではないですね」と発言しています。
ちなみにアメリカのフォアグラを作る会社からは、不満が続出しています。
<参考記事Frans24>
アメリカの矛盾
<皮肉にもフランスから送られた自由の女神>
ヴィーガンたちはこの決定に大喜びですが、矛盾していると気が付かないのでしょうか?
薬漬けにしたニワトリや牛、ブタなどは販売してもいいけど、フォアグラは駄目なんですね。
戦争ビジネスで、人を殺してお金を儲けるのは良いけど、カモの腎臓を肥大させてはいけないんですね。
シェールガスを掘って地球を壊してお金儲けするのは良いけど、動物には優しくないといけないんですね。
アメリカはこういうことが多いですよね。何でもかんでも禁止にして人々の反感を買っているのですが、それに気が付いていないですよね。
まぁ、今回はフォアグラ業界自体が小さいので、行動に移しやすかったと思います。
これが「ステーキの販売を禁止」なんてなったら市民戦争が起こるでしょう。
最後に
自由の定義は難しいですね。
縛られたルールの中での自由がいいのか、完全な自由が良いのか・・・
まぁ、完全な自由になるとこの世界は終わると思いますが・・・。