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ドイツとポーランドでも戦争賠償問題が発生!

ドイツとポーランドでも戦争賠償問題が発生!

ドイツ近辺が、またきな臭くなってきましたね。

ポーランドが今更、第二次世界大戦の賠償請求をドイツにするか検討しているようです。

53年に賠償を破棄し、70年代に賠償破棄の確認も取られているのに、そんなことお構いなしに賠償請求したいようですね。

何故今更なんでしょう?

約束を反故するような、日本のご近所さんの国みたいなことをしなければいいですが・・・。

ドイツの賠償問題

ポーランド議会はナチス占領時代の損害額が※約100兆円以上になると試算し、損害賠償請求を検討しているというものです。

※<損害額は6兆円、60兆円、100兆円等日本語では翻訳ミスなのか、情報が交錯していました。記事もとの英語サイトでは、743 billion Euroと表記されているので、約100兆円が正しそうです>

ちなみにポーランドは1953年に賠償請求を放棄していますが、「ソ連に強要されたので国際法的には無効」と言っているみたいです。(1970年のワルシャワ条約でもポーランドの対独賠償請求破棄が確認されてます)

もちろんドイツ政府は「決着済み」との立場です。

やっぱりご近所さんは揉めやすいんでしょうね。

ちなみにポツダム協定でドイツの賠償について明記されているのですが、その一項目に、「ソ連の徴収分からポーランドに対する賠償が行われる」とあり、実際はソ連が賠償を分配しないといけなかった様ですが、どうなんでしょう?

一応1945年にソ連とポーランドは賠償受け渡しに関する協定を結んでいるようですが、実際に履行されたかどうかは分かりません。

ドイツの賠償履歴

ポツダム協定で、以下の賠償が取り決められました。

  • ソ連に対する賠償は、ソ連の占領地域(東側ドイツ)から徴収することで行われる。
  • ソ連は、徴収した分からポーランドに対する賠償を行う
  • アメリカ・イギリスを含む他の請求国は西側占領地域からの徴収で賠償を行う

●アメリカやソ連は、研究者や技術者を国に連れて帰り技術力の向上を図ったのですが、これは知的賠償とよばれる一環で、一般市民である(あった)研究者たちはアメリカやソ連の為に働くように連行されたんです。これらの人々は主に、ロケット、原子核物理学などに精通した人たちです。

●アメリカなどの連合軍が西側ドイツを占領していた時に発生した経費をドイツは負担させられたために、賠償支払い額の2倍以上のお金を経費として負担した

●ユダヤ人を迫害したので、イスラエルに約3500億円の賠償金の支払いをすることに合意した。ちなみに戦時中にイスラエルという国はありませんでした!終戦は1945年、イスラエル建国は1948年。

不思議な事がまかり通っていた時代なんですね。というか、敗者に口なしですね。なにも反論できなかったんでしょう。

面白いサイトがあるので、こちらなぜ欧米でユダヤ人は嫌われる? も読んでみて下さい。

●オランダ、フランス、イギリスなどの旧西側連合国8ヵ国プラス、イタリア、スイス、スウェーデンの軽11ヵ国に約10億マルクの賠償金を支払った。

●東ドイツは、ナチスドイツの継承国じゃないとして、ソ連・ポーランド以外には一切の補償をしなかった。

上記を見ての通り、連合国やその他の国々はやりたい放題でしたね。ってゆうか、アメリカは何なんでしょうね?

なぜ今更終わったことを蒸し返すのか?

これは色々意見があると思いますが、私が思うところはこれです。

●ポーランド政府(与党)が国民を率いる力・頭脳がないために、ポピュリズム(大衆烏合主義)に走る。

●国民に「力のあるリーダー」を演出するため

●国民の不満を改善する策略・知能がないために、共通の敵を作り国民の不満の目を他に向けるため

なんかどこかの国と似てますが・・・、こう言った点が問題だと思います。

最近はポピュリズム政党や右寄りの政党が、多くの国で躍進してますよね。

だって簡単ですもんね、言うだけなら。

人間って、聞きたいものを聞くし、見たいものを見るじゃないですか?特に、信じたいものを信じるから、厄介なんですよね。

自分に都合のいいものを見たい、聞きたいから、ポピュリズム政党って支持を得やすいんですね。 実際は、相手の意見や政策を否定するだけで、中身が無いんですけどね。ちょっと前に政権を取って、色々日本をかき回した政党もありましたね。

で、ポーランドでは、国を管理運営する知識や経験がない人たちが政権を握ってしまったから、60年以上前のことを持ち出してとやかく言って国民の支持を得ようとしてるんですね。

手っ取り早く国民をまとめるには、仮想敵国を作って少しづつ国民を洗脳していけば十分ですからね。まぁ、この手法は大なり小なりどこの国でも行われているので、特別というわけじゃありませんが・・・。

イギリスのブレグジットも同じことですね。

ポピュリズム政党が、「君が無職なのは、移民のせいだ!」、「EUにお金を払いすぎているから国内の社会保障費が足りないんだ!」なんて毎日毎日言ってたら、「EUを離脱したほうが得だよね」って洗脳されますよね。

今後ポーランドは賠償請求をするのか?

しないでしょうね。してもどこにも相手にされないと思います。

が、です。政権運営が危なくなってきたら、切り札として格好だけの請求はするかもですね。支持率アップの為に。(またまたですが、どこかの国と同じですね・・・)

解決策は?

基本的には、教育水準を上げることですよね。

しっかりとした教育を受けていたら、Consequences(その行動に対しての結果)を考えるので、こうするべき・しないべきの判断が付くんじゃ無いんでしょうか。

ブレクジットをみてみてもそうですが、EU離脱の支持者は低学歴・低所得者が多いって言うし。

ちなみにこちらの首相であるメイさんは、国民投票中はブレグジット反対だったのに、国民が求めているからって、賛成派に鞍替えしましたね。政治理念なさすぎですね。(始めからブレクジットには賛成だったって言ってますけど)

また、政府がうまく国を運営できればこんな事しなくてもいいので、やっぱり教育でしょうね。

最後に

韓国での判決(徴用工問題)がポーランドを後押しするとは思いませんが、今後も推移を見守っていきます。

今は戦後75年ですが、いつまでも過去の過ちを持ち出さないと政権を運営できないような政府、また、それで喜ぶ市民が多いのも問題ですね。

もっと未来志向に考えた方が、先々の国益になると分からないんでしょうかね?

こんな事がまかり通る世の中になってしまったら、訴訟戦争になり、アメリカは沈没するかもですよ。訴訟が多すぎて。