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ヨーロッパのミニ国家住民はETIASを取得しないと他国に行けない!?

ヨーロッパのミニ国家住民はETIASを取得しないと他国に行けない!

先日「2021年からヨーロッパ入国に手続きが必要!ETIASとは?」でも紹介したのですが、今後ヨーロッパ旅行に行くときはETIASの申請が必要になってきますね。

ETIASのHPを調べていた時に気になったことがあったので調べていたのですが、面白い事実を発見したので紹介しますね。

ヨーロッパにはミニ国家と言われる国が6つあるのですが、なんとそのうちのアンドラとバチカン、サンマリノ、モナコの住人は、今後私たち日本人と同様にEU加盟国に行くときはETIASの申請をしないと入国できないんです!

ミニ国家とは?

バチカン ミニ国家<バチカン市国>

ミニ国家とは規模の非常に小さい国家の事で、英語ではマイクロステーツ(Microstates)と言います。

非常に小さい国家というのは、「領土、人口、人的・経済的資源においての規模」が基準になっています。

ヨーロッパのミニ国家は、以下になります。

  • バチカン
  • サンマリノ
  • モナコ
  • アンドラ
  • リヒテンシュタイン
  • マルタ共和国

旅行や世界史が好きじゃないと、聞いたことが無い国が多いですね。

サンマリノ以外はすべて行ったことがありますが、リヒテンシュタインとマルタを除いては国というより街といったサイズですね。

このスクショはローマ近郊にあるバチカンですが、公園の方が面積が大きいですね(笑)。

ミニ国家 バチカン ETIASの申請が必要

その他の国家はこちらにあります。

ヨーロッパ ミニ国家 ETIASの申請が必要

アンドラはフランスとスペインの国境にあるピレネー山脈にあり、北はフランス、南はスペインです。

サンマリノもバチカン同様にイタリア内陸部にあり、モナコは南フランスの地中海沿岸にあります。

こう行った国の国民は近隣国に買い物や観光に出かけますが、今後はちょっとだけ面倒くさくなるんですね。

ヨーロッパの4つのミニ国家はETIASを取得しないといけない?

さてここからが本題ですが、ETIASのHPによると、上で紹介したミニ国家6つのうちの4つ(アンドラ・バチカン・サンマリノ・モナコ)の国民は今後ETIASを申請しないと隣町(一応他国ですが・・・)にも行けなくなるんです。

こちらがeuropa.euが出しているPDFですが、Bセクションの1にビザが必要ない国のリストがあるのですが、当然日本も載っている欄にアンドラ・バチカン・サンマリノ・モナコも名前があるんですね。

schengen visa infoによると、上記4か国はETIASの取得が必要だと政府は認めたと紹介されています。

ETIAS公式ページでも、「ETIAS申請には以下の国のパスポートが必要です」と明記されていて、この4ヵ国の名前も入ってますね。

ETIAS 申請が必要な国

それにしても面倒ですよね。

今まで徒歩で行けてた距離でも申請が必要だなんて・・・。

唯一の救いは、申請もオンラインで出来るし、料金も7ユーロ、3年間有効なので1回取ればそこまで気にしなくていいですけどね・・・。

ちなみに上記4か国はEUに加盟しているのでしょうか?

  • サンマリノ 非EU
  • アンドラ 非EU
  • バチカン 非EU
  • モナコ EU(フランスを通じてEUに加盟)

近隣諸国と言ってもEUに加盟してなかったらダメなんでしょうね・・・。

最後に

この4ヵ国に住む日本人はほとんどいないと思うので影響はなさそうですが、住民は今後ちょっとだけ大変ですね。

彼らはスペインやフランス、イタリアにバカンスに行くし、飛行機に乗る時も他国に行ってから乗るのでETIASを申請しないと陸の孤島に閉じ込められた感じになりますよ。