海外移住

在留邦人数から見る人気の海外移住しやすい国

在留邦人が多い 人気の移住先

海外に移住している日本人ってどのくらいの人数か知っていますか?

最新の統計(2017年10月1日時点)で135万1970人となり、2016年より1万3493人(約1%)も増えているんですね。

日本の人口が1億3000万人弱なので、人口の1%が海外に住んでいることになります。また、長期滞在や観光を合わせるともっと多くの日本人が世界に飛び出していますね。

さて今回は、在留邦人数(在外邦人とも言います)からみる、人気の国、都市を見ていきましょう。

在留邦人が多い国ランキング

在留邦人とは、海外に3か月以上在留している日本国籍を有する人を指し、「長期滞在者」と「永住者」に区分されます。

「長期滞在者」は海外生活が一時的な人で、「永住者」は移住国から永住権を認められた人を指します。

国名 在留邦人数・永住者数
1位・アメリカ合衆国 42万6206人 ・19万2766人(1位)
2位・中国 12万4162人・3067人(16位)
3位・オーストラリア 9万7223人・5万6006人(2位)
4位・タイ 7万2754人・1499人(26位)
5位・カナダ 7万25人・4万3791人(4位)
6位・イギリス 6万2887人・2万1808人(5位)
7位・ブラジル 5万2426人・4万8490人(3位)
8位・ドイツ 4万5784人・1万1907人(7位)
9位・フランス 4万2712人・8362人(10位)
10位・大韓民国 3万9778人・1万1957人(6位)
11位・シンガポール 3万6423人・2589人(23位)
12位・マレーシア 2万4411人・1693人(25位)
13位・中華民国 2万1054人・ランク圏外の為情報なし
14位・インドネシア 1万9717人・1137人(29位)
15位・ニュージーランド 1万9664人・1万426人(9位)

アメリカはダントツに多いですね。世界の在留日本人のおよそ1/3を占めていますね。中国も12万人と多いですが、2011年は14万人だったので減少傾向にあります。これは中国にある日本支社の撤退などで年々減少傾向にあるんですね。

3位のオーストラリアは、納得です。ゴールドコーストに行ったら日本人街かと思うくらい日本人が多いですもんね。ワーホリで行ってそのまま仕事を見つける人が多いからでしょう。

こうして見ると、在留邦人が多いのに永住者が少ない国は、仕事関係での移住が多いという事ですね。中国、タイ、シンガポール、マレーシアにフランスなんかは、在留者は多いけど永住した人がかなり少ないですね。

という事は、在留邦人が多い国=実際の永住者に人気があると言うわけじゃなさそうですね。

在留邦人が多い都市

在留邦人と永住者が多い都市は、以下の様になります。

ランキング 在留邦人が多い都市 / 永住者が多い都市
1位 ロサンゼルス / ロサンゼルス
2位 バンコク / シドニー
3位 ニューヨーク / バンクーバー
4位 上海 / ニューヨーク
5位 シンガポール / サンフランシスコ
6位 ロンドン / ホノルル
7位 シドニー / メルボルン
8位 バンクーバー / サンパウロ
9位 香港 / ロンドン
10位 メルボルン / シアトル

ロサンゼルスって邦人が多いんですね。私は物騒なイメージしかなかったのですが・・・。まぁ日系企業も多いので、このような結果になるんでしょうね。

意外な事に気が付いたんですが、永住者が多い都市は、サンパウロ以外は全部英語圏ですね。やっぱり英語を喋れる人が多いから、移住しやすいんでしょうね。

永住者に人気の国

こちらが永住者が多い国のランキングになります。翻して言えば、こちらが永住者に人気の国かなと思います。

1位・アメリカ 19万2766人
2位・オーストラリア 5万6006人
3位・ブラジル 4万8490人
4位・カナダ 4万3791人
5位・イギリス 2万1808人
6位・韓国 1万1957人
7位・ドイツ 1万1907人
8位・アルゼンチン 1万951人
9位・ニュージーランド 1万426人
10位・フランス 8362人
11位・スイス 5580人
12位・フィリピン 5423人
13位・イタリア 4789人
14位・パラグアイ 4043人
15位・スウェーデン 3114人

8位のアルゼンチン、14位のパラグアイは意外な感じがしますね。ブラジルは日系人も多いし、日系企業も多いからでしょうか?永住者が多いですね。

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年齢別移住者の数

最後に年齢別の移住者の数を紹介します。

  • 60代以上 男10万2408人・女性8万2634人
  • 50代 男性9万4415人・女性8万4071人
  • 40代 12万3704人・16万2770人
  • 30代 10万10人・13万6720人
  • 20代 7万1187人・9万1966人
  • 20歳未満 15万5063人・14万7022人

40代の女性以外はどの年代も10万人前後と大差ないですが、20、30、40代は女性が多いですね。国際結婚でしょうか?

60代以上に人気の移住地

60代以上のリタイアメント世代に人気の移住地域は、ここになります。

  • 北米(アメリカ・カナダ)・6万4850人
  • アジア・4万9534人
  • 南米・4万1494人
  • 西欧・1万8468人
  • オセアニア・7118人

アメリカ・カナダはやっぱり人気ですね。住みやすいんでしょうね。

私は半年ほどカナダのバンクーバーで働いたことがありますが、この時に思ったことは、「老後なら住みたい国だな」です。

カナダ人の気配りは凄いですよ。バスに乗っている時にお年寄りや子連れ、妊婦が乗り込んで来たら全員が席を立つってくらい、席を譲りますし、バスに乗る時も、バスのドア側が傾いて乗り込みしやすい様になってたりと。

今では日本でもこういったバスはあるかもしれませんが、私がカナダにいたのは10年以上前なので、この時代では珍しかったですね。

また、60歳以上の南米の永住権取得者が4万人以上というのは、驚きました。多くがブラジルだとは思いますが、こんなにも多いものなんですね。ラテンのノリで楽しい人が多いですし、移住したら心地がいいんでしょうね。

最後に

今回は在留邦人と永住者の数で見ましたが、英語圏は移住者が多いですね。

在留邦人が多いという事は、日本食レストランも多いでしょうし、何かあったときにインターネットで検索すれば対処方法が出てきやすいというメリットがありますね。

永住者が多いという事は、住み心地がいい場所なんでしょうね。

みなさんも移住地を決める際には、上記のランキングを参考にして下さいね。

移住する際に必要なものを紹介しているので、海外移住の準備!日本から必ず持って行くものも参考にどうぞ。

参照・外務省統計