こんにちは。
ドイツで結婚をし、妻の両親と住み始めて早4ヶ月。不満はあまりありませんが、気を使うこともたま〜にあるので、どこか別の国に移住しようと画策しています。
移住方法は、こちら投資ビザで移住する方法・永住権がとれるヨーロッパのおすすめ15ヵ国にまとめているので、ぜひどうぞ。
候補としては、ギリシャ。
サマーホリデー用の家を買うか、借りるかと検討しているのですが、意外なことにドイツに住んでみて初めて気がついたのですが、ドイツって安いし、住み心地が良いんです。
旅行で来た時は、「2−3日ならいいけど、住みたくないな」と思っていたのですが、今住んでいるところは田舎なので、自然がいっぱいでのどかで、果物の木もそこらへんに生えているし結構馴染んでしまったんです。
で、お金もないのに「家欲しいねー」って話になって、庭で野菜が作れるくらいの土地付きの家を探し始めたんです。
Contents
ガーデンハウス
家を探し始めて5分ほどで、ebayで家が買えることを発見!
https://www.ebay-kleinanzeigen.de
チェックしてみると、ガーデンハウス(schrebergarten)がかなり安い金額で売りに出されているんです。
(ちなみにうちは、これ↑を物置として使っていますが、こういった作りのガーデンハウスも多くあります)
ガーデンハウスとは庭付きの小さな家で、主に野菜を育てたり、夏の休暇をここで過ごすと言ったものです。
ガーデンハウスの家は、家っぽいものから物置っぽいものまで幅広く、主に夏場に過ごすために作られたものなので、冬は過ごしにくという特徴があります。中には冬場も過ごせるちゃんとした作りの家もありますが、だいたい1〜2部屋ほどの間取りです。
オーストリアの友達が言っていましたが、「もともと第二次世界大戦後に食糧の供給が乏しかったので、政府がガーデンハウスを作って、そこで野菜、果物などを作ることを奨励していた」とのことです。
早速イーベイをチェックしてみると、私が住んでいる近所では、400m2の土地に小さな家付きで相場価格は3000ユーロ弱!!
(下記はドルトムンド近郊でチェックした価格です。私が住んでいる地域は若干安めです。)
かなり安いですよね?3000 , 3800 , 4000ユーロですよ。
しかもこれは、賃貸じゃなくてKaufen(購入)ですよ。
ちなみに、値段が書いてない物件は、VB(verhandlungsbasis)と表記されていて、値段交渉できる(交渉次第)って意味です。
ガーデンハウスの特徴
家を買おうと思っていたのですが、このガーデンハウス惹かれてしまったので色々リサーチすると、こう言った特徴が見受けられました。
1 トイレは共同
2 シャワーなし(もしくはホットシャワーなしの外付けシャワー)
3 コミュニティータイムがある
4 年間コストは70〜200ユーロくらい
5 法律的には普通の家のように常時住めない
6 ガーデンハウスのコミュニティーごとに、ある程度決められた日数滞在できる
1、2は雨の日や寒い日は、ちょっと面倒ですね。
3のコミュニティータイムは何度か言われたので知っていましたが、コミュニティーによってやることは違うみたいです。
4の年間コストはOKとして、問題は5、6ですね。
住めない?決められた日数滞在?
なんで自分の家なのに住めないんでしょう?
だから安いのかもしれませんが、住めないなら買う必要性が薄れてきますね。。。
ってことでは、諦めません。もうちょっとリサーチしましたら、中には年間通して普通に住んでいる人たちを発見。
この人たちもebayで、ガーデンハウスを売ろうとしている人たちです。
連絡を取ってみると、「もちろん冬でも住んでいるよ」とか、「一年中住んでいるし、近所は赤ちゃん持ちの家族も住んでいるよ」など言っていました。
もしかしたら、罰則はないようなルール的なものなんでしょうか?
<妻にお願いして調べてもらいました。>
ドイツでは住んでいる住所で、住所の登録をしないといけないみたいで、ガーデンハウスは住所の登録先に使えない。だから法律的に解釈すると住む(=住所を持つ)ことが出来ない。だからLiveはだめだけど、Stayはオッケーという事みたいです。ただ、ガーデンハウスといえども自分の家なので、住んでも(ステイしても)特にお咎めが無いようです。
ガーデンハウスに住んでいる友人を調査
私は、ドイツ、オランダ、オーストリアにそれぞれガーデンハウスに住んでいる友達がいるので聞いて見ました。
すると、ドイツ人の友達はもともと春夏だけの6ヶ月間ほど住んで、冬は旅行に行くからって予定でガーデンハウスに移ったらしいのですが、金銭的に毎年冬に5〜6ヶ月も旅行に行けないので、ほぼ一年を通してガーデンハウスに住んでいるみたいです。
オランダ、オーストリアの友達は「Warum nicht?」(なんでダメなの?いいじゃん)って言っています。
真偽がわからないので、ガーデンハウスを見学に行った時に、そこのオーナーに聞きました。
ガーデンハウスの調査
<見に行ってきたガーデンハウスはこんな感じでした。>
コンクリート造りで屋根裏部屋が寝室になっていて、家の大きさは3m x 5mくらいで、敷地面積は約400m2です。
リンゴの木、ブラックベリー、見たことないフルーツの木があり、結構手入れされている感じでしたね。
金額は3600ユーロで家具や庭道具一式込み込みの値段です。
安過ぎですね。この金額で庭付きの家を変えると思ったら。
また、なんで売りたいのか尋ねると、「家を買ったから必要なくなった」とのことです。
早速先ほど紹介した、ガーデンハウスのルールや特徴のことを聞きました。
1 トイレは共同
ここも共同トイレでした。ただ何軒かの家は、トイレシャワーを設置しているとのこと。このオーナー夫妻もトイレとシャワーを設置するために壁を作ったりして準備していたらしいが、結局家を買ったので作らなかったとのことです。
2 シャワーなし(もしくはホットシャワーなしの外付けシャワー)
シャワーなしです。外に蛇口があってそれを使っているみたいです。
3 コミュニティータイムがある
ここは、4月から10月までの期間で、6週間に1回トイレ掃除の義務があり、草刈りの手伝いが2−3回です。
このコミュニティータイムを行使できなかったら15ユーロ/時間の罰金で、一回あたり3時間とみなされ、45ユーロの罰金をオーナーは払ったみたいです。
ちなみに私の友人のところは、飲み会がコミュニティータイムと言っていました。
4 年間コストは70〜200ユーロくらい
オーナーは年間2ヶ月弱ここにステイして、水道代が2ユーロ/年間、電気代が40ユーロほど/年間、保険などその他諸々の経費が120ユーロ/年間みたいです。領収書を確認しましたので間違いないです。(金額は書き間違いじゃないので!)
5 法律的には普通の家のように常時住めない
これは上記したように、法律的には、住所を登録したところに住んでいるはずなので、住所登録できないガーデンハウスに住むことは出来ないけど、ステイは認められているということです。
6 滞在日数の制限がある?
ここのルールとして、一回の滞在は3週間程に設定されているらしいですが、
オーナーは、「自分のうちだから好きなだけいていいんじゃない?」って言ってます。
また、ここのコミュニティーはリラックスしていて、良い人が多いから問題ないんじゃない?って感じでした。
最悪、3週間に一回実家に帰って、また来たら問題ないですね。(他のガーデンハウスは、週末だけ泊まれるっていうものもありました。)
7 売買はコミュニティーのリーダーがする。(面接あり)
これは知りませんでした。面接ってなんかドキドキしますね。
オーナー曰く「リーダーはどんな人が来るか知りたいし、なんでここを買いたいのか等質問される」とのことです。
最終的に全ての書類関係はこのリーダーがするので、オーナーはどんな手続きをするのか何もわからないって言っていました。
まとめ
今回見に行った家は、妻がかなり気に入ってしまい、買う方向で話が進んでいますが、子供の病院が結構遠くなるので、今一歩踏み出せないでいます。
買ったらまた報告しますね。