ボスニア

ボスニア在住者に聞くサラエボの住み心地や物価

ボスニア・ヘルツェゴビナ 在住者に聞いた物価・住み心地

東ヨーロッパのバルカン半島北西部に位置するボスニア・ヘルツェゴビナ。観光では行く機会が少ない国かと思います。

有名な事と言えば、ユーゴスラビアから独立する時に民族ごとに対立し、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争が起こった、という事でしょうか?

あまり知られていないこの国に、実は日本人大学生Wataruさんが、国連機関でボランティアをしながら移住されています。

今回は、Wataruさんに実際のボスニア・ヘルツェゴビナの事を聞きました!移住をご検討の方は、是非ご参考下さい。

在住者のプロフィール

  • Wataruさん関西学院大学生・国際教育開発を主に専攻
  • 国連機関でボランティアとして同国の首都のサラエボに滞在中

移住したきっかけ

ボスニア・ヘルツェゴビナ 移住<サラエボでの1枚・写真は全てWataruさんより提供>

移住スタッフ
移住スタッフ
Wataruさん、こんにちは。今日はよろしくお願いします。

早速ですが、ボスニア・ヘルツェゴビナに移住したきっかけは何だったのかお聞きしても良いですか?

Wataruさん
Wataruさん
ボスニア・ヘルツェゴヴィナへ派遣を希望した理由は、興味のある派遣機関がボスニア・ヘルツェゴヴィナにあったというものです。

ボスニア・ヘルツェゴヴィナという国を選んで滞在したわけではありませんが、滞在前・滞在中にボスニア・ヘルツェゴヴィナの歴史等を学び、今現在はボスニア・ヘルツェゴヴィナに来ることができて良かったと思っています。

ボスニア・ヘルツェゴヴィナへは9月末に入国し、2019年11月末で2か月が経過したところです。2月末の約5か月間の滞在予定ですので、これからボスニア・ヘルツェゴヴィナの寒さと戦う予定です。

移住スタッフ
移住スタッフ
すごい!志が高いですね。私が大学生の頃は・・・誇れることは何もしてないですね。(笑)

それでは、今お持ちのビザは何になりますでしょうか?

Wataruさん
Wataruさん
今現在は、まだビザを取得していません。ボスニア・ヘルツェゴヴィナでは、3か月以内の観光目的の滞在では、ビザの取得が必要ありません。

3か月以上滞在する場合は、入国日から3か月以内に警察署へ届け出を提出することでビザの発行or延長滞在が認められるとのことです(ここが少し不透明です)。

私の場合は、国連機関でボランティアをしていることもあり、ビザの申請は国連機関から申請できることになっていて、所定の申請書類(Application for Issuance of Identity Card)をボスニア・ヘルツェゴヴィナの外務省に提出する事で、国際機関のスタッフ用のビザを取得できる予定です。

一部の情報で、バルカン諸国に入国する際は無犯罪証明書が必要だという情報も回っていましたが、特に必要ありませんでした。

また、入国審査に関してですが、【超】が付くほどあっさりしていました。私はボランティアプログラムの関係上、帰国の分のチケットを持っていなかったのですが、質問すらされることなく入国審査を通ることができました。

移住スタッフ
移住スタッフ
国連機関のボランティアでも観光ビザでいいんですね。知りませんでした。(国により差異アリ)

生活費

ボスニア・ヘルツェゴビナ サラエボ 移住

<ボスニアの通貨KM(コンベルティビルナ・マルカ)1KM=61,6円・2019年11月現在>

移住スタッフ
移住スタッフ
それでは次に、1ヵ月に必要な生活費を教えて下さい。

Wataruさん
Wataruさん
私の一か月の生活は家賃・食事込みでおおよそ7万円程度です。ボスニア・ヘルツェゴヴィナの物価はとても安く、一食600円程度あればお腹いっぱいまで食べることができます。

朝は食べないことが多く、昼は職場のレストランで食事をします。夜は自炊をしているので、一食300円程度で食べていると思います。

アルコール類も安く、ビールは1KM(約61円)を切るものも多々あり、750mlのワインが300円程度です。

移住スタッフ
移住スタッフ
安いですね!家賃食費込みでそのくらいだと、助かりますね。

Wataruさん
Wataruさん
家賃は1ヵ月3万円で、食器類・洗濯機・テレビ・テーブルなどなど生活に必要なもの全てがついてこの値段です。

部屋は一人で住むには広すぎるほどの家ですが、日本の家ほどきれいだとは思いません。多くの方が許容できる範囲ではありますが。

これにプラスして、光熱費が一か月100KM(約6160円)ほどかかります。冬場は、セントラルヒーティングが家の中に回っているので、夏場よりは高くなるとのことです。

移住スタッフ
移住スタッフ
ヨーロッパの冬場は極端に電気・ガス代が跳ね上がりますね。ドイツなんかは、基本的にコンクリートのみで作られた簡素な家が多いので、冬は四方の壁から冷気が出てますしね。(笑)

それでは、最後になりますが、住んでみて良かった点、悪かった点があればお聞かせ下さい。

Wataruさん
Wataruさん
ボスニア・ヘルツェゴヴィナの首都サラエボでの生活は、とても快適です。

大きなショッピングセンターや観光地が近くにあるにも関わらず、物価がとても安いです。また、食事がとても美味しいのもかなり高評価といったところです。

歴史的に見ても大国に支配され続けた歴史があるため、あらゆる料理が混在しています。そのため、食事に飽きることもありません。

トルコ料理のケバブ・イタリア料理のラザニア・ドイツのビールにポテトなど、色々な味を楽しめます。

移住スタッフ
移住スタッフ
へーそうなんですね。海外で長く生活する時は、地元の料理が合うか合わないかというのは、大きなポイントですよね。

それでは、悪かった点はありますか?

Wataruさん
Wataruさん
英語が通じないことがある、商品名がほぼ現地語というデメリットもあります。

例えば紅茶のティーパック1つ見ても、全て現地語で書かれているため違いが分からないし、スパイスなんかも同様に何のスパイスか分からない事があります。

接客業をされている方は英語が通じることが多いですが、高齢の方を中心に英語が通じないことがあります。

また、商品名が基本的に現地語と言うのはかなり難解ですが、なんとなく分かるので解決できるかもしれません。

ただ、スーパーとか隣人の会話程度であれば、さほど問題はないです。

移住スタッフ
移住スタッフ
スラブ語を話す国は、比較的英語が通じないことが多いですよね。でも、こういった事も含めて海外移住はしてみないと分からないことが多いですね。

最後に

私もヨーロッパに住んでいるのですが、ボスニア・ヘルツェゴビナの事は全然知りませんでした。

危険なイメージがあったのですが、特にそういうことも無いようですね。

ボスニア・ヘルツェゴビナで頑張るWataruさん、ご協力ありがとうございました。これからも日本代表として現地でボランティアを頑張って下さい!

サラエボ在住のWataruさんは、ツイッターやインスタグラム、ブログでボスニアでの日々の発信や、以前行かれていたウガンダの孤児に医薬品を届けるクラウドファンディングも実施していますので、ぜひフォローをお願いします!

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