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みんなが戸惑うフランス流のあいさつ、ビズ。何回する?どっちの頬?

フランス人の友達に会うとき、どんな挨拶をしていますか?

ハローって言うだけ?握手?ハグ?

どれだけ親しいかにもよりますが、フランスでこの挨拶はちょっと寂しいですね。

私はパリとリヨンに音楽留学していたのですが、その時にある男友達に言われました。

「握手だけなんてよそよそしいよ。僕たちは仲がいいんだから、ビズ(La bise)しないと」って。

ちょっと照れ臭いですよね。ビズって。しかも人によって回数も違えば、どっちの頬からするかも違うし・・・。

ビズとは?

ビズとは、友人や知人に会った時の挨拶で、頬にキスをする挨拶です。(実際に唇を当てる事はほとんど無いです)

「ビズ」は結構有名なので知っている人も多いと思いますが、実際にはフランスだけじゃなく、ラテン系の国(スペイン、イタリア、中南米)や、ロシア、一部のアラブ諸国、アフリカのサハラ南部の国などでも行われています。

どうやって始まったかは謎に包まれていますが、先祖代々の儀式的な行為として発展したようですね。

下記の図は、フランスとフランス語を話すベルギーの地域、フランス語を話すスイスの地域に住む1万8600人が「ビズは何回キスするか」を回答したものになります。

フランス流の挨拶、ビズの回数統計thelocal.frより引用>

主にキス(ビズ)は2回という地域が多いですが、リヨンは3回と結構多いんですね。

ちなみにベルギーは、ほぼ100%の人が1回と答えました。面白いことに、フランスでビズが1回の地域は、ブリタニ―のフィニステール地方のみで、この2地域は700㎞以上離れています。

また、スイスも3回ですね。

ちなみに4回キスする地域は、年配の方が住んでいる地域が多いとの事です。

4回は疲れますよね・・・。

どちらの頬にビズする?

フランス流の挨拶、ビズをする頬の統計

上図は、ビズの最初のキスをどちらの頬にするか、という統計です。赤の地域である、左頬が最初という人が多い感じですね。でも、左と右がそこまで混在することなく、きれいに分かれているのは興味深いですね。

ちなみに回答してくれた1万1000人の中の15%程の人は、どちらの頬にしているか分からない(意識していない)という回答でした。

私はいつも右ですが、相手が左だと時々キスしそうになりますよね。(笑)

実は色々な呼び方がある

フランス流の挨拶、ビズの名称 地域別

上図は、地域別のビズの言い方なのですが、8つもあるんですね。すべての地域で「ビズ」かと思っていました・・。

まぁ、一般的に使われる、se faire la bise (you do the bise)を知っていたら問題ないと思いますが。

一つ面白いのが、ベルギーで使われているse faire une baiseの「baise」は、フランス語でSEXを意味する方言なのですが、ベルギーでは「ビズ(をする)」という意味で使われています。

最後に

ビズは、慣れていないと照れますよね。仲がいい人なら問題ないけど、知り合いの知り合いとかなると、握手がいいか、ビズがいいか、なんて考えてしまいますね。

念のため、フランスに行く機会がある人は、「ビズを2回する地域が多い」と覚えておけば役に立ちますよ。

<記事元、写真・thelocal.fr