フランス、、、名前を聞くだけで優雅な気分になる国もそう多くないですよね。
私はあのフランス語の響きとフランスの音楽が好きなので、パリとリヨンに6年ほど通っていました。
フランスは街を歩いているだけでも見どころがある、情緒あふれる国です。
そんなフランスに移住をお考えですか?
今回は、リタイアメントビザで移住する方法をご紹介します。
フランス基礎データ
まずは簡単にフランスのことを紹介します。
- 公用語・フランス語
- 首都・パリ
- 最大の都市・パリ
- 人口・6699万人
- 通貨・1ユーロ=約120円(2019年12月)
- 時差・日本のー8時間(夏は7時間)
- 1人当たりのGDP・42.878USドル(日本より上)
- 在留邦人・4万2712人(2017年)
- 失業率・9.1%
- 電圧・220V、コンセントはCタイプ(日本はAタイプ)変圧器と変換プラグをamazonで調べる
- 水道水は飲めるがカルキが多い
- デモ・ストライキをよくやっている
- ファッションセンスがすごくいい
- カルフールで売っている4ユーロのボルドーワインでもすごくおいしい
- フランス語が話せないと生活に困る
- 歴史的に移民が多い
- 花の都パリと言われているが、ごみの都かも・・・
フランス人は優雅でゴージャスに見えますが、結構貧乏くさい人も多いです(笑)
治安
<dlift.jpより引用>
フランスって、意外に治安があまり良くないんですね。危険を感じたことは無いですが、そうなんでしょうね。
観光地や混雑したバスや電車は、スリが多いので気を付けないといけませんが、これはフランスに限ったことではないですね。
私は以前モンマルトル近辺に住んでいたのですが、この辺りではコップを使ったゲームの詐欺だったり、ミサンガ売りがうざかったりはありますね。
基本的に近づいてくる人は、「あなたから何かをもらいたい」人が来るので、無視するか、non(ノン)と言うかです。
また、観光地のカフェでメニューを確認せずにエスプレッソを頼んだら、7ユーロ請求されたこともあります。(通常1~2.5ユーロ)
最低限の危機管理は、必要ですね。
リタイアメントビザ取得要件
フランスにはリタイアメントビザと言う名称のビザは無く、「ビジタービザ」が、それになります。
ビジタービザは、さまざまな目的でフランスに滞在するために申請することが可能です(退職後の生活、文化目的、芸術目的、個人的な目的での就学(修了証書やディプロマの取得が目的ではない就学など)
フランス大使館HPより抜粋
金銭的な条件は、以下になります。
- 1万7344.60 ユーロ(約210万円)/年の年金受給証明
以上です!月額の年金受給額が17万円以上あれば、申請資格を満たしています。
必要なものは以下になります。
- 長期ビザ申請書<英語>
- 労働しない旨の宣誓書
- 証明写真(正面、無帽、背景は白、35×45mm、スキャンした写真は不可)
- パスポート(10年以内に発効されたもの。申請するビザの期間の最終日から3カ月以上の有効期間が残っており、ビザ用のページが見開きで2ページ以上あるもの。個人情報と署名のページをコピーすること)
- ビザ申請料金:99ユーロ相当の日本円。支払は現金のみ。ビザ申請が却下された場合でも料金の返金は不可。
- 詳細を記した動機書(書式は自由)
- フランス滞在中の日本における社会的立場を証明する書類(サバティカル休暇証明書、年金受給証明書、在職・休職証明書、教育機関・大学・研究機関の在籍証明書、など。上記にあてはまらない場合は、ご自身の状況を詳細に説明したレターを提出)
- 労働しない旨の誓約書(書式は自由)
- 経済証明(SMIC(全産業一律スライド式制最低賃金)の年額(17,344.60 ユーロ=約210万円)に相当する、またはそれ以上の十分な滞在資金があることを証明。
家族が同行する場合は家族の人数に応じて増額。
原則として、申請者自身の経済証明書の提出が必要(申請日より 1 カ月以内に発行された申請者名義の銀行の残高証明書) - 居住証明(賃貸契約書・物件所有証明書など)
- 全滞在期間をカバーするフランスで有効な医療保険
- 同行家族がいる場合は、アポスティーユ付きの戸籍謄本とその翻訳
ビザの申請は、少なくとも3週間前までに日本のフランス大使館で申請してください。
フランス大使館・必要書類リスト
無事にビジタービザを取得し、フランスに入国したらすぐにでも(3か月以内に)下記サイトよりビザを有効化しなくてはいけません。(250ユーロ必要です)
Validate your VLS-TS long stay visa
フランスの移住人気都市
まずはフランスの都市の、市内の人口を紹介します。
- パリ・約213,8万人
- マルセイユ・約79.4万人
- リヨン・約47,2万人
- トゥールーズ・約43.3万人
- ニース・約33.8万人
- ナント・約27.7万人
- ストラスブール・約27.4万人
- モンペリエ・約24,8万人
- ボルドー・約23.1万人
- リール・約22,8万人
パリ以外は、日本人的に見たらあまり人口が多くないですね。都会が嫌いな人は、どこに行っても大丈夫でしょうね。
パリ
一番移住者が多いのは、当然首都パリですね。パリはそこにいるだけで、幸せになれる街だと思います。
見どころも多いし、何年住んでも飽きることは無いと思います。
パリ中心部に住むか、郊外に住むか意見が分かれると思いますが、一般的にパリ西部が安全だと言われています。
5,6,7区、15,16,17区なんかが安全だと言われるお高めの地域です。
私が住んでいたピガール周辺の9区や18区はお勧めしない、って他のサイトで叩かれていました(笑)
音楽好きにはたまらない場所なんですけどね。(笑)
郊外のブローニュも人気のようですが、女性がブローニュの森に入る時は、お気をつけて。
リヨン
小さいわけでもなく、大きいわけでもなくちょうどいいサイズの都市だと思います。
市内にはテットドール公園という大きな公園があり、多くの人でにぎわっているし、天気がいい日は本を読んだりピクニックをしたりと、行く機会が多くなると思います。
また、市を分断するように流れているローヌ川沿いでは、レストランやカフェバーもあるし、音楽を弾いている人も多いです。
私は暇な時はここに行って音楽を聴いたり、そこで知り合った人と喋ったりしていました。音楽をやっている人は、ここに行けばすぐに知り合いができます。
市内であれば、Croix-Rousse(クロア・ルースの丘)に長く滞在していたのですが、マーケットもよくあるし、見晴らしのいい公園が近くにあるので住みやすかったですね。
ただし、市内の他の場所に行くにはこの急坂の上り下りがあるので、体力的にきつかったです。
また、バスで20分ほど行けばのどかな郊外に行けるので、そちらもおすすめですね。
ニース
地中海に面し、イタリアとの国境にもほど近いニースは、世界的に有名な観光地であり、保養地でもあります。
真冬の1月、2月の平均気温が9度とかなり高く、夏場でも平均気温が26度にいかないくらいなので、年間を通して居心地のいい気候です。
画家のマルク・シャガールも、晩年の20年間はニース郊外で過ごしたりと、若者にももちろんですが、年配の方に人気のある街ですね。
ビーチもそうですが、街並み独特なんです。
というのも、ニースはギリシャ人によって作られ、ローマ人に侵略され、今のスペインやイタリアにも帰属したことがあるので、いろいろな文化が融合しています。
ミュルーズ
<車の博物館があるので、車好きにはたまりません>
ミュルーズは特に観光客が押し掛けるような街ではないのですが、フランス、スイス、ドイツの国境が交わる地域に近いので、ある意味旅行がしやすい街になります。
もしくはミュルーズから車で30分の国境の街サン=ルイは、田舎だけれど必要なものは手に入るし、不便もそこまでないと思います。
ここであれば、歩いてドイツやスイスに行けます。
ペルピニャン
フランス領のカタルーニャの中心都市なので、スペイン(バルセロナ)っぽさがあります。
ペルピニャンは特に見どころが多いわけではないのですが、スペインにも近く、温暖な気候でもあり、カネ=タン=ルションのビーチ沿いに行けば観光地化もしているので、ビーチに観光に、レストランにと色々楽しめて住みやすいです。
バイヨンヌ
聞きなれない街だと思いますが、あまり有名じゃないかもしれません。
バスク地方が好きな人は聞いたことがあると思いますが、ここはフランスのバスクの中心都市になるので、ほどほどに観光客もいます。
バイヨンヌから車で20分ほど行ったビアリッツは、リゾート地で、サーフィンで有名な街なので、アクティビティが好きな方は、こちらのほうがおすすめですね。
最後に
フランスに移住したら、ワインにチーズに、ソシソン(Saucisson)にと、憧れのフランス生活が手軽にできるようになりますね。
ある程度の言葉を練習していけばすんなり地元民にも受け入れられるので、是非フランス語を少し勉強してから行きましょう。
おすすめオンラインスクール・移住前に現地の言葉を学ぼうで、ITALKIというフランス語のネイティブ講師もいるオンラインスクールを紹介しているので、ぜひこちらも一緒にどうぞ。