念願のヨーロッパ旅行に行って、観光やグルメを楽しんでと、楽しい思い出をたくさん作った人は多いと思いますが、ヨーロッパってフライトの遅延・キャンセル・オーバーブッキングで予定のフライトに乗れなかったり、空港で何時間も待たされたりした事もありませんか?
自分で航空会社にクレームを入れて、補償・損害賠償の請求をしてもいいですが、時間がかかるし、英語でのやり取りも面倒だし・・・ってあきらめたことありませんか?
そんな不慮の事態に役立つ、実質無料の弁護士サイトを紹介します。
「弁護士?なんか大げさだな」、「面倒くさそうだな」って思います?
全然面倒くさくないですよ。
書類に不備が無ければ、メールでのやり取りは数回です。
必要事項・書類をweb上で記入・アップロード→補償金の請求が出来るなら「本契約書にサイン」→いくらかもらえるかのメールが来るので口座番号を伝えて振り込んでもらう。
以上です!
「無料?アヤシイな」
これは成功報酬なので、請求するだけは無料です。航空会社から補償金が支払われる時のみ、成功報酬の20~30%が手数料として引かれます。なので、実質無料なんです。
今回紹介するサイトは、ヨーロッパでは有名で多くの人が使っています。私の妻(ドイツ人)も、何度か使ったことがあるようです。
Contents
補償請求できる例
まずは、どんな時に請求できるか紹介します。
- フライトが遅延して3時間以上待たされた
- フライトが遅延したので乗り継ぎ便に乗れなかった
- フライトがキャンセルになった
- オーバーブッキングで席が無く予定の便に乗れなかった
起こってほしくないですが、海外ではこういった事多いですよね。
基本的にヨーロッパ発着便の請求になります。(EUの航空会社が対象)
例えば、日本ードバイーフランスというフライトで、日本ードバイ間で遅延があった場合は、以下に紹介する会社で補償請求できるか微妙な所ですが、申請するだけ無料なので、申請してみて弁護士からの返信を待ちましょう。
また、例えば東京ーパリのフライトでJALやANAなどの日本の航空会社を使用した場合は、下記サイトからの請求は出来ませんが、エミレーツ航空は出来ます。
細かい規定があるので、あまり深く考えずに申請しましょう!申請しないと始まらないので!
また、これらの補償請求は<EU261法>という法律に基づいた行為なので、当然の権利として請求できます。
悪天候時は?
ちなみに悪天候のために遅延などが起こった場合は、どうなるでしょうか?
If passengers are unable to fly on time due to severe weather conditions, thick fog or an ash cloud, generally speaking, they are not entitled to compensation. This is because weather conditions are considered as an “extraordinary circumstance”, as referred to in Article 5 III of Regulation (EC) No. 261/2004. The airline has no control over such circumstances, nor can they stop them from arising, even if “all reasonable measures had been taken by the air carrier concerned to avoid the delays or cancellations” – according to the EU Regulation<flightright.comより引用>
まぁ何が書いてあるかと言うと、悪天候でフライトがキャンセルや遅延になった場合、補償請求は出来ないとEUの規則に書いてあります。
た・だ・し、補償請求できる可能性もあるんです。その場合は空港で以下の点をチェックしてください。
- 航空会社に遅延の理由を書いた紙をもらう
- 待ち時間に、食べ物や飲み物をもらったか証拠写真を撮る
- 他の飛行機が飛んでいるかチェック
以上の点をチェックして、今から紹介する会社で補償をチェックし、いくらもらえるか計算してみて下さい。
ちなみに、ストライキの場合は補償がされないみたいですが、この場合でも一応下記の会社のオンライ上でいくらもらえるかチェックしてみて下さい。
どのくらいの期間かかるのか?
手続きをしてからお金が返ってくるでの時間は、その時々で違うのでどのくらいかは明示されていません。
参考までにですが、私の妻は数年前に請求した時に、約6週間でお金が振り込まれたと言っているので、このくらいなんでしょうが、平均で3~4週間というレビューもありました。
補償請求できる対象の航空会社
以下の紹介するサイトで、フライトが遅延時に補償請求できる航空会社を紹介します。

有名どころで、Air France , British Airways , easyjet , Emirates , Etihad Airways , Eurowings , KLM , Lufthansa , Malaysia airlines , Ryanair なんかが請求の対象ですね。
次に、キャンセルになった場合の航空会社を紹介します。

遅延時との違いは、マイナーな会社ですがAirlines UKが加わっているところですね。
請求期限はいつまで?
EU261法で定められる請求の期限は、航空会社が所属する国によって変わるので、以下に紹介します。(期限が6ヵ月であれば、6か月前までのフライトの遅延やキャンセルの補償金を請求できます)
期限 | 国名 |
---|---|
6か月 | ルーマニア |
1年 | ベルギー |
2年 | アイスランド・イタリア・クロアチア・スロバキア・スロベニア・マルタ |
3年 | エストニア・オーストリア・デンマーク・ドイツ・ノルウェー・フィンランド・ポルトガル・ラトビア |
5年 | ギリシャ・スコットランド・スペイン・ハンガリー・フランス・ブルガリア |
6年 | アイルランド・イギリス・キプロス |
10年 | チェコ・リトアニア・ルクセンブルク・スウェーデン |
期限なし | ポーランド |
flightright.com

フライトライトドットコムは、2010年にサービスを開始した会社になります。補償請求が裁判までいった時の成功率は99%と、かなりの確率を誇っているので使う人も多いのと思います。
また、EUがサポートしている会社になるので、安心ですね。<www.flightright.com/から確認できます>

使い方
必要なもの
- booking confirmation
- もしくはEチケット
- もしくはボーディングパス

まずは、flightrightのトップページに行き、check compensationをクリックし、下記の様な質問が来るので、必要事項を記入していきます。


最後まで必要事項を記入したら、後は連絡が来るまで待ちます。ちなみにオンライ上で手続きがどこまで進んだかは、逐一チェックできるので安心ですね。
euclaim

こちらも同じようなサイトなのですが、有名なので紹介しますね。
2007年からこのサービスを始め、創業以来52万人以上の補償請求を行ってきた会社になります。
裁判まで行った時の勝率は97%と、flightright.comには劣りますが、それでも高確率で勝っていますね。
申請方法
申請方法、ほぼ同じ様なものなので簡単だと思います。
必要なもの
- booking confirmation
- もしくはEチケット
- もしくはボーディングパス
euclaimのトップページにあるCheck compensationをクリックします。

次に、以下の様に質問が来るので、必要事項を記入して終了です。



質問は他にもありますが、5分~10分もあれば手続きは終わります。
最後に
請求したら、最高で600ユーロをもらえる可能性があるので、申請してみる価値はありますね。
ダメならだめで、OKだったらそこから手数料が引かれた金額が振り込まれるので、損することは無いですしね。
まぁ、遅延やキャンセルが起こらないに越したことはないですが・・・。