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マルタ共和国で難民が暴動!ヨーロッパで移民問題再燃

2019年10月20日にマルタで発生した難民による暴動

地中海に浮かぶ島国、マルタ共和国で移民・難民による暴動が10月20日に発生しました。

やはりEUの移民・難民政策には限界があるんでしょうね。

最初に入国した国が面倒を見なくてはいけないとなると、アフリカに近いイタリア、マルタ、ギリシャ、スペインなんかも大変でしょうね。

イタリアとマルタは、2019年9月にEUの内務大臣5人との新しい移民政策に賛成した、と報道があったばかりですが、実際はどうなっているんでしょう?

マルタでの暴動

2019年10月20日にマルタで発生した難民による暴動<ALJAZEERAより引用>

報道によると、2019年10月20日マルタ空港近くの移民・難民収容施設・Hal Farで移民たちが部屋を燃やしたり、少なくとも5台の職員の車に火をつけるなどの暴動を起こしました。

この移民たちは、今年(2019年)の夏にEUに入国した移民・難民たちで、EUの難民振り分けの規定によりマルタに送還された人たちです。

原因は、一人の移民が酔っ払って施設に帰ってきたのですが、ガードマンが施設に入る事を拒否したためにこのような暴動に発展したようです。

この暴動は数時間後の21日早朝4時ごろには沈静化したのですが、これに関わった移民は300人と言われています。今のところ106人が逮捕され、このうちの14人が6週間の禁固刑を受けています。

マルタ共和国 暴動 2019年10月<燃やされた部屋と警察車両・Times Maltaより引用>

追記2019年10月24日)追加の報道があったのですが、この暴動で移民・難民の証明書をなくした人は、収容施設に戻る事が出来ないようです。まぁ当然と言ったら当然なのですが、身元を証明できないので施設側も入居させれないようですね。

移民政策は限界か?

今更言う事ではないですが、EUの移民政策は迷走しています。言い出しっぺのドイツが「移民へのドアを閉める」って言いだしたり、イタリアは「ほかの国ももっと移民を受け入れろ」と言えば、他国は「EUの規定で、移民が最初に入国した国に義務が発生する」と言ったりして、まとまってないですよね。

まぁ、それでも少しづつ前進しているようで、人数の割り当てなんかもやっています。

ただ、この政策は限界か?と言えば、もう破綻しているというのがEU国民の見方じゃないかなと思います。

今後紛争地や内戦地からくるすべての難民を受け入れるには限界があるでしょうね。

最後に

今後のマルタ旅行などには直接影響はないですが、状況を見守っていきたいですね。

参考記事<Times Malta, ALJAZEERA>