バルセロナがきな臭くなってきていますね。
デモが起こり、ついでにゼネラルストライキが起こってサグラダファミリアなどの観光地も閉鎖されたり、飛行機57便が欠航したりと、カオスになってきています。
もし今からバルセロナ旅行をするのって、安全なんでしょうか?
なぜデモが起こっている?

2017年に起きた、あのカタルーニャ自治州の独立の是非を問う住民投票を主導したので、騒乱罪などに問われた前カタルーニャ閣僚たちが9年~13年の禁固刑を言い渡され、カタルーニャ人が大規模なデモをやっています。
煙や炎が立ち上がるほどの荒れ模様ですね。デモ隊は石や花火で対応したのですが、警官隊は催涙弾やゴム弾を使っています。戦力差ははっきりしていますね。
これには根深い理由がありますよね。
基本的にバルセロナ、カタルーニャ州に住んでいる人は、自分の事をスペイン人って呼ばないですもんね。
もし彼らに知らずに「スペイン人?」って聞いたら、「カタルーニャ人」って絶対に言ってくるほど、自分たちのアイデンティティがカタルーニャ人になっています。
というのも、カタルーニャは以前は(500年以上前)は独立国だったのです。その後、スペインに統一されたのですが、幾度となくカタルーニャとスペインは戦争をしているんです。
1939年にはあの独裁者フランコがスペインの政権を握った時は、カタルーニャの伝統・旗などのシンボル的なものが廃止され、カタルーニャ語も使用禁止になったりしたので、カタルーニャ人は基本的にスペインが嫌いなんです。
しかも経済的にも潤っているので、スペインの一部である意味があまりないと考えている人が多いんです。
根底にこういったスペインに対する反感があり、その上、見せしめ的にカタルーニャの官僚が有罪判決を受けたのでデモに発展しました。
バルセロナ州の6つの街から行進
<AFP通信より引用>
バルセロナ州の6つの街(ジローナ・ビク・ベルガ・タレガ・タラゴナ・カステルデフェルス)から、「自由の行進」が行われて、数千人規模のデモ隊がバルセロナまでやって来ました。
彼らはそれぞれの街を16日に出発し、バルセロナに18日に到着したため、2019年10月18日には50万人もの人がデモに参加しています。
旅行への影響
<CatalanForYesより引用>
バルセロナの旅行会社で働いている親戚がいるので、詳しい情報を聞いてみました。
結構オーガナイズされたデモなので、そこまで心配はないようですね。
ちなみに観光地が閉鎖されたのは、デモがひどいからではなくゼネストによる閉鎖なので、デモとは関係ないとの事です。
デモに遭遇した時
仮に旅行中にデモに遭遇してしまった場合は、どうしたらいいでしょう?
デモって聞くと危ない、過激な感じがしますが、そんなんじゃないんですね。
まぁ、デモに参加して万が一怪我でもしたら面倒だから参加することは勧めませんが、近くで見るぐらいならいいんじゃないんでしょうか?
まとめ
結果としては、中心部の一部だけがデモで盛り上がっているようなので、そこに際行かなければ大丈夫でしょうね。
ただ、フライトが遅延、キャンセルしたり、ツアーが敢行されなかったらショックですよね。デモが拡大した場合は、バルセロナからマドリッドに移動するなどの代替案が必要になってきますね。