ベルギーは他のヨーロッパ諸国と同じく歴史が深く、建物も趣深いものが多いですよね。
ブリュッセルやブルージュ、アントウェルペン、ヘントなど、多くの中世の面影を残した街があります。
移住にも観光にも役立つ、ベルギーの各都市の特徴や見どころを紹介します。
Contents
ブリュッセル(Brussels)
- ベルギーの首都(憲法上)
- ブリュッセル首都圏地域の人口は約200万人
- フランス語話者が多い(約90%)
- 駅周辺は治安が悪い地域もある(が、心配なし)
- 中東系の移民が多い
- 平均給与(税引き後)約2334ユーロ(約27万8800円)
首都のブリュッセルには多くの見どころがあり、観光客も多いですよね。
個人的に驚いたのは、ブリュッセル市庁舎でしたね。
ウィーンの市庁舎もネオ・ゴシック様式で全然市庁舎っぽくない見た目でしたが、ブリュッセル市庁舎も負けていないゴシック様式の建物です。
また、EUの首都と言われるくらいEUの関係機関があり、欧州委員会や欧州連合理事会、またはNATOの本部もブリュッセルにあります。
物価は他の都市よりも若干高めですが、日本人の感覚から行くとそんなに高いと感じることも少ないと思います。
有名な観光地は以下になります。
- グランプラス
- 市庁舎
- ブリュッセル王宮
- サン・ミッシェル大聖堂
- ギャルリ・サンテュベール
- ミニヨーロッパ
- 小便小僧
- 芸術の丘
そういえば、ベルギーには至る所に小便小僧がありますね。
諸説ありますが、反政府軍がブリュッセルを爆破しようとした爆弾の導火線に、おしっこを掛けて火を消した少年がいたらしいのですが、これが起源になっているとか。
ちなみにこの少年の名前はジュリアンで、小便小僧のニックネームもジュリアンです。
最後にこぼれ話ですが、数年前にブリュッセルで生まれた男の子に一番名付けられた名前が「ムハマンド(ムハマド)」になってましたね。
私がいた時(2015年)は、そこら中で移民がテントを張っていましたもんね。ほんとにそこら中でしたよ。
ブルージュ(Bruges)
- 人口約11.7万人
- フラマン語(フラメッシュ)
- 税引き後の平均給与・約1600ユーロ(19.2万円)
ブルージュの歴史地区は世界遺産に登録されていて、街並みが本当に美しいです。
マルクト広場は典型的なヨーロッパの広場と言った感じで、カフェやレストランが多くあるので、一度はここで休憩がてらカフェでのんびりすると思います。
チョコレート工場やドゥハルヴマーン醸造所(Huisbrouwerij De Halve Maan)などもあり、ベルギーも名産品も製造現場で楽しめます。
<主な観光スポット>
- マルクト広場
- ブルージュの鐘楼
- 聖母教会
- 運河クルーズ
- ブルージュ広場(聖血礼拝堂・市庁舎など)
- 聖サルバドール大聖堂
ブルージュは人口も11万人で、こじんまりした街なので住み心地がいいですよね。(とは言っても、観光客は多いですが・・・)
アントワープ(Antwerp)
- ベルギー最大の人口・約120万人
- フラマン語を話す
- 税引き後平均給与・2084ユーロ(約25万円)
注)人口は都市単位で見た場合はアントウェルペンが最大ですが、ブリュッセルの人口はブリュッセル首都圏3都市の合計人口です。
wikiには、アントウェルペンという名前で紹介されていますが、そんな名前だって知りませんでした。(笑)アントウェルペン出身の友達もアントワープって呼ぶので、アントワープかと思っていました。
実はベルギー最大の人口を誇っているこの港湾都市は、芸術の街としても知られていますね。
アントウェルペン王立芸術学院があり、ファッションデザイナーも輩出しています。
また、あのフランダースの犬の舞台はここアントウェルペンで、記念碑や銅像がありますが、ベルギーでは「フランダースの犬」の知名度は高くないので、地元の人に聞いても「え?何それ?」みたいな反応が多いです。
ダイヤモンドの取引地としても有名で、市内には4つの取引所があります。
ダイヤを扱う人にはなじみのある町なんですね。
<主な観光スポット>
- アントワープ中央駅
- 聖母大聖堂
- ルーベンスの家
- マルクト広場
- モード博物館
- 現代美術館
- 精肉業者のギルド博物館
- アントワープ動物園
ゲント(ヘント)・Ghent
- 人口約26万人
- フラマン語
- 税引き後平均給与・1851ユーロ(約22万円)
ヘントは私も長期滞在したことがある街で、おすすめの街です。
何と言うか、街並みや何気ない路地なんかもすごくおしゃれで、ヨーロッパにいることを実感できる街です。
私の友人は聖ミカエル橋のところの観光ボートの船頭をしていたので、何度も無料で船に乗りました。
天気のいい日は、ぜひボート観光をしてみて下さい。一気にいろいろな名所を見れます。
聖ミカエル橋の下を流れるレイエ川沿いは、映画の一コマのような街並みで、天気がいい日は多くの人がおしゃべりしたり、のんびりと過ごしています。
人口も多くないですが、観光客が多いので必要なものは手に入りやすいし、生活するうえで不便はそこまでないですね。
個人的にはベルギーで一番おすすめの街なので、皆さんも是非行ってみて下さい。
<主な観光スポット>
- 聖バーフ大聖堂(聖バーフ広場)
- フランドル伯居城
- ヘントの鐘楼
- 聖ニコラス教会
- 聖ミヒャエル教会
- 聖ミカエル橋
- レイエ川(グラスレイ・コーレンレイ)
リエージュ(Liège)
- 人口約19.7万人
- フランス語圏
- 税引き後平均給与・2039ユーロ(約24.3万円)
リエージュは何と言ってもベルギーワッフルで有名ですよね。
ベルギーの名産と言えば、「ビール・チョコレート・ワッフル」これ以外ないと思います(笑)。
その3大名産(勝手に名付けました)のうちの一つ、ワッフルはここリエージュが発祥です。
2009年にリエージュ・ギユマン駅が新しくなり、近代的な建物になったのですが、個人的には近代的過ぎて情緒がないかなと思います。
まぁ、それでも多くの人はブリュッセルから電車で来ると思うので、使い勝手が良くなったと喜ぶと思います。
とくに有名な観光地としてリエージュワロン王立劇場があるのですが、演劇やオペラ好きなら必ず行きたいところです。
中心部にあるムーズ川沿いでは毎週日曜日に大規模な朝市があり、色々なものが売られているので、日曜にリエージュにいる人は要チェックです。
また、旧市街からちょっと行ったところにボウリー公園があり、暖かい日は市民の憩いの場になっているので、ここでのんびりしてもいいですね。
<主な観光スポット>
- 朝市
- プランスエベック宮殿
- 聖ポール大聖堂
- 聖バルテルミー教会
- ビューラン山
- ペロンの噴水
アルデンヌ地方(Ardennes)
あまり有名な地域じゃないですが、アルデンヌはベルギーの温泉地なんです。
アクセスが悪いのでレンタカーやツアーで訪れる人が多いですが、スパ付きのホテルが多くあるので、ぜひ一泊で行ってみて下さい。
他にも、自然がいっぱいの街なので、今まで紹介した観光スポットとはちょっと種類が違いますが、の~んびり過ごせて、グルメが楽しめます。
「サングリエ・デ・アルデンヌ」というホテル名を聞かれたことがあるかもしれませんが、王族や天皇陛下も訪れるほど有名なホテル・レストランがあります。
田舎なので行く人も少ないですが、のんびり旅行をしている人なら行ってみたい場所ですね。
最後に
ベルギーは、中世の美しい街並みにが残る都市が多いので、ハマって何度も行く人もいますね。
国自体が小さいので、移動は短時間・便利なのも嬉しいですね。