ソンクラーにあるハートヤイ国際空港と、チャンライにあるチャンライ国際空港を今後数年で閉鎖するとAOT(タイ空港公社)が発表しました。
閉鎖の理由は、利用者が少ないためのコスト削減の一環です。
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タイ空港公社の発表
AOT社長のニティナイ(Nittinai Sirismatthakarn)は、ハートヤイ国際空港を今後5-6年で閉鎖し、人々には代わりにプーケット空港を使ってもらう予定だと述べました。
また、プーケットのパンガーに新しい空港の建設を予定しているとの事です。
続けて、「ハートヤイ国際空港の利用者はビジネスマンと少しの観光客だ。というのも、ハートヤイに来る人はここからどこにも飛行機で移動できないからだ」と説明しています。(実際にはいくつかの空港へのフライトがあります)
プーケットの新空港は、年間550万人以上の利用者をまかなえる規模になるとの事です。
チャンライの空港は近隣の空港に統合されるとの発表はありませんが、今後どうなるのか分かっていません。
2018年のハートヤイ国際空港の利用者数は430万人。チャンライ国際空港は290万人となり、2017年から飛躍的に利用者が増えています。
2014年に利用者が100万人を超えた時には、今後空港を拡張すると述べていたAOTですが、急激な経営戦略の見直しをしているようです。
AOTは、最終決断が下されたわけではなく、日程も未定だとしています。
旅行者へのダメージは?
今後、ハートヤイ国際空港が使えなくなり、パンガーにある空港を代わりに使うとなると、場所が違いすぎるので不便と言えば不便ですが、ハートヤイに行く旅行者は少ないので、そこまで影響はないでしょうね。
しかも、ハートヤイは南部と北部を結ぶバスのハブ的な所になるので、いくらでもバスが発着しています。飛行機よりも断然お得に移動できるので、一般市民や旅行者は飛行機を使う機会が少ないでしょうね。
チャンライ空港に限っては、約200km離れたところにあるチャンマイ空港を使う事になると思いますが、旅行者に限って言えば、チャンライを目指してフライトを使う事も少ないので、こちらも影響は限定的ですね。
私はタイ南部に家を持っているのですが、近所の人はチャンライやチャンダオ出身者が多く、最近は航空券の値下がりもあり飛行機を使って実家に帰る人も多かったですが、今後彼らはチャンマイからミニバスなどで移動しなくてはならないでしょう。