スイスは憧れの移住地の一つですね。
生活の質は高いし、教育レベルも高いし、何と言っても自然が多いし。
ネックとなるのは物価がかなり高いというところですが、逆に考えると、スイスから海外旅行に行けばすべての国が激安に感じる点ですよね。
現地で働くことが出来たら金銭的に一番楽なのですが、なかなか難しいですよね。
それでは、スイスに移住する方法はいくつかあるので、ご紹介します。
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スイスのビザ
まず第一にですが、180日間の中で90日以内の観光・商談や会議などであればビザは必要ありません。
ただし、
- パスポートの有効期限が入国時から数えて3か月以上ある事
- スイスを出国するチケットを保持している事
が必要です。
また、スイスのビザはカントンごとに発給されるので、ビザによっては居住地の変更や勤務先の変更も規制されて出来ないことがあります。
滞在許可証(パーミット)
滞在許可証はビザとは違い、移住や長期滞在する場合には別途必要になります。
滞在許可証には以下の種類があり、取得するビザによっても変わります。
パーミットL
パーミットLは、通常スイスでの就労期間が1年以下の外国人に発給されるものです。
有効期間は個人の状況、労働契約期間や学校の期間などによりさまざまですが、一般的に1年以内の滞在の場合に発給されます。
パーミットB
雇用契約などが、12か月以上継続する場合に発給されます。
雇用期間が続く限り5年間の期間で更新されます。
パーミットC
原則として10年間継続してスイスに滞在すると、パーミットCが取得できます。
これがあれば一般のスイス市民の様に州をまたいでの引っ越しや勤務先を自由に変えることが出来ます。
労働ビザ(ワークパーミット)
スイスで働くためには誰でもいいというわけでなく、特別な資格やスキルを持っている人のみに限られます。
例えば、マネージャークラス(管理職)、専門家などのその職種のプロであり、大卒以上もしくはその分野で数年以上働いたことがある必要があります。
資格はもちろん、その他の基準、職業・社会への順応性・言語能力・年齢を満たす必要があります。
そして雇用主は、「このポジションがスイス市民やEU/EFTA市民でなく、あなたでないといけない理由」を監督官庁に説明しなくてはいけません。
また、給料や社会保障費、雇用契約が会社があるカントンの基準を満たさなくてはいけません。
一般的にスイスで就職する場合は、雇用主が主に書類などを提出し、カントンまたは職業によって提出書類も変わるので、必要書類は雇用主が教えてくれます。
どうやって就職先を見つけるかですが、以下の方法が多いです。
- エージェント
- 現地で探す
- 自分で希望の会社に連絡を取り、レジュメを出して採用してもらう
以上の方法がありますが、エージェントを使う人がほとんどです。
エージェントを使うと基本的にエージェントが色々やってくれるので、個人で就職先を探しビザを申請するよりも簡単にできます。
流れは、この様になります。
- エージェントに登録
- →希望の就職地や業種を伝える
- →条件に合った案件があれば連絡が来る
- →(エージェントによっては)履歴書の書き方や面接の練習もしてくれる
- →就職した後もサポートしてくれる
こちら「激選!海外就職・転職に強いエージェント」で海外就職に強い大手エージェントを紹介しているので、こちらも一緒に読んでみて下さい。
学生ビザ
語学学校に行く場合、3か月未満であれば特別なビザの申請は必要ありませんが、それ以上になると学生ビザの申請が必要になります。
とは言っても、必要書類は語学学校やエージェントが教えてくれるのでそこまで身構えなくても大丈夫かと思います。
一つ気を付ける点は、スイスではスイス語・ドイツ語・フランス語・イタリア語を使っており、話し言葉はスイス語訛りなので、学校で習う言葉と現地の人が話す言葉は若干違います。
ちなみに学生ビザでは働くことはできないので、資金面での準備が必要になります。
ヤングプロフェッショナルズ(Young Professionals)
スイスは日本を含め、世界13か国の国と特別協定を結んでおり、最大18ヶ月間の労働ビザを取得できます。
このビザの取得要件は以下になります。
- 研修先が決まっている
- その職種に必要な学位を持っている(大卒)
- 過去に希望の職種で働いた経験がある事
- 18歳~35歳
- 申請は日本で行う
一番難しいのは、研修先の会社を自力で見つけることです。
スイスでこの会社で研修を受けたい!という会社があれば、直接連絡をして交渉するしかないです。
リタイアメントビザ
スイスのリタイアメントビザの取得は簡単といえば簡単かもしれませんが、ちょっと変わったルールがあります。
申請要件は、以下になります。
- 55歳以上
- スイスと何かしら繋がりがある事
例えば、
- 以前スイスで働いていた
- 恋人がスイスにいる
- 家族や親せきが住んでいる
などになります。
実際に大使館に尋ねたら、各カントンで申請要件が違うので下記リンクから問い合わせて下さいと言われました。
興味がある方は、下記リンクから希望のカントンに連絡を取ってみて下さい。
家族呼び寄せ(Residence permit with gainful employment)
スイスで公務や国際機関で働く方は、パーミットCiを取得して家族を呼び寄せることが出来ます。(子供は25歳以下まで)
越境通勤者ビザ(Cross-border Commuter G-permit)
ドイツやフランス、イタリアの永住権を取得者でスイスに通勤して働く場合は、労働ビザでなくこのCross-border Commuterビザを取得します。
最大週6日スイスに滞在できますが、週に1回は自国に帰る必要があります。
通常は、1年更新のビザになります。
最後に
スイスは人口も少ないので就職しての移住は競争率が高いですが、何事もやってみないと分からないので、移住を考えている人は是非実行しましょう。
<参照・スイスイミグレーション>