ヨーロッパでは職場恋愛してはいけないのでしょうか?
先日イギリスマクドナルドの最高経営責任者の一人であるスティーブ・イースターブルックが、従業員と関係を持ったことにより解雇されました。
このニュースに欧州各国の人々は困惑しているようです。
ヨーロッパのルール

ヨーロッパでは、欧州人権条約第8項で自身のプライベートや家族生活などは保護されています。
ですので、職場恋愛したと言ってもプライベートな事なので、解雇されることは法律違反になります。
イギリスの統計で、55%の男性、56%の女性が職場恋愛をしたことがあると言っています。
この中の32%は職場内で密会しており、このうちの3%は、行為中にばれたたことがあるそうです。(さすがに社内でこういう事をしていたら、解雇されても文句は言えないそうです)
スペインでは、33%の人が職場恋愛を経験し、この内の45%はカップルになったとの事です。
ということで、マクドナルドのボスが解雇されたことは厳密には法律違反の様ですが、最近では社内規定などで職場恋愛を制限する所が多いそうです。
マクドナルドは何と言っているか?

マクドナルド社は、「利益相反の長年のルールがあり、取締役会で投票した結果、彼に会社を巣立ってもらう事になった」と言っております。
ちなみにお相手の女性の素性は公表されていません。
スレイター&ゴードンの弁護士は、「職場恋愛を禁止されることは、一部の人にとってはプライバシーを侵害されたと感じるかもしれませんが、企業は利益を守るためにこういった事を禁止しないといけない事もある」と述べています。
スティーブさんの給料は?
今回解雇されたスティーブさんには同情の声が多いですが、別の事で怒りの矛先が変わっているようにも見えます。
というのは、このマクドナルドの元最高経営者の収入は約17億円にのぼり、月収は約1億4000万円になるからです。
この金額は、イギリスのマクドナルドの平均給与の2124倍になるそうです。
いつの時代も金持ちは、疎まれるんですね。
<参考記事・bbc.com・thelocal.es>
最後に
基本的にヨーロッパでは人権保護が盛んなので問題はないかと思いますが、もし心当たりがある人は、契約書を確認しておきましょうね。