ドイツの東にあり、「水よりもビールが安い」、「路上ミュージシャンが多い」などで有名なチェコ。以前は、チェコ・スロバキアという名前でしたが、今はチェコとスロバキアに分かれていますね。
さてそんなチェコは、海外旅行で行く方も多く人気の国ですが、実際に住んだらどうなんでしょう?約2000人の在留邦人がいますが、あまりチェコの状況や住み心地って知る機会が少ないですよね?
ということで、今回はチェコの首都プラハに在住されている、恩塚さんにお話を聞きました。
移住を考えている方は、是非参考にされて下さい!
在住者のプロフィール
- 恩塚さん
- プラハに4年強在住
- ご職業はライフコーチ(Accredited Certificate in Coaching Training –ACCT 取得)
- 以前は元広告代理店勤務で、欧州各国を飛び回る生活を送っていた
Contents
移住したきっかけ
<幻想的な1枚ですが、窓に雪の結晶が張り付くほど寒いそうです・写真は全て恩塚さん提供>
早速ですが、チェコに移住したきっかけは何だったのでしょうか?
移住のきっかけ&理由は、チェコ人の夫との国際結婚です。
夫は日本に10年も住んでいましたが、滞在の最後の年に私と出会ってしまったため、付き合い始めてまもなくチェコに帰国してしまいました。
国際遠距離恋愛を2年ほど続け、最終的には結婚のために私が移住することに決めました!
それでは、今お持ちのビザは配偶者ビザで?
永住権の取得条件は、どういったものですか?
これも婚姻の実態をチェックするためです。部屋はそこそこ片付いていましたが、お友達にあげるために準備していたかなり強いお酒が大量に玄関口に転がっていたので、アル中だと思われないかが心配でした(笑)
そして、警察は規定により靴を脱いであがれないとのことで、土足のままカーペットに入ってこられたときは、永住権よりもカーペットが心配でした!
では、配偶者ビザはどうでしたか?
夫婦が別々の面談室に通され、チェコ語で二人の関係性、例えば、出会いはいつ・どこで、どちらが電話番号を聞いたのか(←この質問には驚き(笑)、夫婦の家事の分担、夫/妻の職業詳細などを細かに問われました。
私は当時チェコ語が全く出来なかったので、通訳として夫の同席をお願いしましたが許されず、突然のピンチに必死にボディランゲージで対応して乗り切りました。(笑)
私の顔面蒼白さが功を奏したのか、認められてよかったです…。
ドイツではさすがにそこまでチェックされなかったですが、偽装結婚じゃないと言う宣誓書にサインさせられましたね。
今現在は、ライフコーチというお仕事をされているという事ですが、これはどのようなものなのでしょうか?
大事な決断であればあるほど、どれも一筋縄ではいかないものばかり。
ライフコーチという仕事は、皆さんとの定期的なセッションを通じて、そうした日々の悩みや葛藤をご自身を深く知るためのチャンスに変換し、それぞれの人生を前へ進めていくために徹底的に伴走をすることです。
何かに行き詰まっている、自分が本当は何をしたいのか分からない、人生の岐路に立っている、毎日の繰り返しに飽き飽きしている、やりたいことはあるが一歩踏み出せない…
このような気持ちに少しでも共感できることがある場合、コーチングをうまく活用することで次のステップに進むことができます!
私も友達から、「いいな~海外に住んで」ってよく言われますが、「やりたいならやったら?」っていつも言うけど、多くの人は「でも・・・」ってやらない理由ばかり探していますしね。
プラハの生活費
<プラハのホスポダ(居酒屋)>
夫に平均的なチェコ人、1人当たりの1ヵ月の生活費を聞いたら約7万5000円/月と言っていたので、ほぼ平均ぐらいになっています。
それでは、実際にチェコに住んでみて、良かった点、悪かった点などありましたら、教えて下さい。
チェコの方は17時にはぴったり仕事を終え、それ以降は自分や家族のためにゆっくり時間を使います。
プラハ市内には、美しい古都の雰囲気を味わいながら気軽にお酒や食事が楽しめるスポットがある上、逆に車で20分程度郊外に向けて走ればそこには手付かずの美しい自然が沢山。
そうした環境からか、人々は素朴で子育てにも寛容で、自然を生活の一部として楽しみながら生活しているように思います。
東京のど真ん中で、広告代理店時代のバリバリ働いていた頃の記憶は今もまぶしいですが、30代に入って自分の価値観も大きく変わっていく中で、今はこうした環境に住めることをありがたく思っています。
私も若い頃は「都会じゃないと生活できない」と思っていましたが、今は山や森に囲まれた生活で毎日が充実しています。
ではお次に、悪い点はございますか?
郵便の時間指定の再配達サービスはなく、自分で郵便局に取りに行かなくてはならなかったり、お店がHPの情報通りに開いていないこともザラ。
また、社会主義の名残からか、レストラン等のサービスレベルはまだまだ。残念な場面に出くわすたびに、日本の何でもオンラインで済んでしまう超便利な環境を恋しく思います。
ドイツでは悪名高いDHL(日本でいう郵政公社)が手紙や小包の配達を主にやっているのですが、もうひどいひどい。(笑)
配達物を失くすし、サービスは適当だし、郵送されてきた小包の切手代が不足していた時は、罰金(20セントの不足で3,5ユーロ)を払うか受け取りを拒否するかと迫られたし。
結局払ったのですが、領収書は発行しないと言われ、また揉めたし。(お金を個人的にくすめる人が多いので、領収書の発行を頼みます)
ヨーロッパはどこの国でも、同じですね。(笑)
海外移住や国際結婚に興味があっても中々踏み出せずにいる方は、私が当時悩んだのと同様に、沢山いらっしゃるのではないかと感じています。
そこで私とのコーチングを少しだけ経験していただき、感覚をつかんでみてください。質疑応答の時間も取らせていただくので、気になることはぜひご質問ください。
最後に
<恩塚さんのHPより>
恩塚さん、お忙しい中ご協力いただきまして、ありがとうございました。
今後はフリーランスのコーチとして活動されるという事なので、移住・国際結婚など人生の岐路に差し掛かった時に、相談できるプロがいるのは安心ですね。
そんな恩塚さんはツイッターやブログもされているので、ぜひフォローしましょう!
当サイトでは、海外在住者のみなさんにアンケートをさせていただき、移住を検討している方へ生の情報をお届けしています。
ご協力いただける方は、下記メール、もしくはツイッターまでご連絡お願い致します。
sekainiijuu@gmail.com