ニカラグア?
ナイアガラ?これはカナダにある滝。
日本では、ちょっとマイナーな国ですよね。
国名を聞いた事があっても、どんな国かイメージするのって難しいですよね。
私も7年前に初めて行くまで、なんにも知りませんでしたが、レオンやグラナダは意外に安全で旅行しやすいんですよね。
年金受給者だったらリタイアメントビザも取りやすいし、物価も安いので、老後に2000万円なんて必要なしです!
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ニカラグア
中央アメリカ南部にある国で、グアテマラとコスタリカに挟まれた共和制の国です。
主な特徴・情報はこちらです。
- 首都はマナグア
- 人口は約646万人
- 公用語はスペイン語(カリブ海側ではミスキート語・英語を使用)
- 通貨はコルドバで、1コルドバ=3,24円(2019年10月)
- 1人当たりのGDPは2,030USドル(日本の1/20以下)
- 失業率5,2%
- 在留邦人101人(2019年)
- 日本との時差はー15時間
- 葉巻とラム酒が有名
- 中南米最貧国の一つ
- 国土の半分は未開発地
GDPからみると、かなり物価が安い国ですね。平均月収が2万円弱ですね。
通貨のコルドバは2005年辺りから下落し始めて、2019年現在でも低水準で推移していますね。(2005年1コルドバ=7,5円、現在=3,2円)
ニカラグア人
ニカラグア人は信仰心が強い人が多いと思います。日曜日には教会に通う人も多く、家族のつながりを大切にしている人が多いんですよね。
人種構成は、メスティーソ(白人と先住民の混血)69%、白人17%、黒人9%、先住民5%となっています。
ちなみに、ここを旅行した人は「美人が多い」って言いますね。
国民性
穏やかでシャイな性格の人が多いニカラグアです。ちょっと日本人的な所も感じると思いますが、仲良くなればやっぱりラテンアメリカんだな~って思う事もありますね。
ニカラグアや中南米ではお手伝いさんを雇うことが多いのですが、お手伝いさんを雇っている人が、「冷蔵庫から食べ物を持って行かれることが多い」って言ってましたね。
腹が減っては戦は出来ぬ、です。
治安
<dlift.comより引用>
どくろマークが付いていますが、中南米ではかなりランクが上ですね。とは言っても、中南米は治安が悪い所が多いので、夜間の一人歩きは避けるなどの対策が必要ですね。
窃盗などの軽犯罪は日常茶飯事なので、人が多い所なんかではスリに気を付けて下さい。特にマナグアにある中米で最大規模のマーケットのメルカド・オリエンタル(Mercado Oriental)はスリに合う可能性が高いので、必要最低限のものだけ持って行きましょう。
ちなみにご存知の方も多いと思いますが、ニカラグアでは、2018年には反政府デモが起こり400人以上の死者を出したので、Global peace Index 2019によると、ニカラグアの平和度が120位まで落ちていますね。
2019年10月現在、大規模場デモは起こっておらず、政府と反政府側は話し合いで解決に向かっているとのことです。
ちなみに治安が特に悪いのは、首都のマナグアなので、ここを避けて観光する人もいます。
ビザ
90日以内の観光目的の滞在であれば、ビザいりません。ただし、この90日とは、グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドル、ニカラグアの4ヵ国の合計滞在期間になるので、これらの国に行く人、ここから来た人は日数に注意してください。
長期滞在であれば、留学や就職、リタイアメントビザがあります。
リタイアメントビザについては、「リタイアメントビザで簡単・格安に移住できる中南米の国7選」で詳しく解説していますが、ビザ取得要件は、年金受給額が約6万円以上と、ほとんどの方が移住できちゃう国なんです。
こちら「激選!海外就職・転職に強いエージェント」で海外就職に強いエージェントを詳しく紹介しているので、あわせて読んでみて下さい。
水道水は飲める?
中南米では珍しく、水道水は飲めます。現地に住んでいる外国人で、飲んでいる人も多いのですが、飲んでいない人もいます。
現地の水に慣れるまでは、ペットボトルの水をメインに飲んで、水道水で野菜を洗ったり、お米を炊いたりしたらいいかなと思います。ゆくゆく慣れてきたら水道水を飲むようにしましょう。
それか、水は安いので買って飲んでもいいですね。(ただ毎回買うのが面倒ですよね)
天候
<weatherandclimate.comより引用>
平均最高気温は32度~35度です!暑いですね。でも気持ちいいでしょうね、これだけ暑いと。
乾季が11月~4月で、雨期が5月~10月ごろまでとなっています。雨期は強い雨が降りますが、何時間も降り続くって事はほとんどありません。
ただ、カリブ海岸の低地では、降水量がマナグアの2倍にもなるそうです。
物価
ニカラグアのスーパーマーケットの平均の値段です。ただ。市場に行けばこれより安い金額で買えます。(1コルドバ=3,24円)
白米1kg | 96円(29,5C$) |
---|---|
卵12個入り | 190円(58,7C$) |
鶏胸肉1kg | 325円(100C$) |
牛肉1kg | 965円(298C$) |
リンゴ1kg | 478円(147,9C$) |
バナナ1kg | 136円(42,2C$) |
トマト1kg | 119円(37C$) |
じゃがいも1kg | 311円(96,1C$) |
レタス1玉 | 86円(26,8C$) |
国産ビール500ml | 107円(33,1C$) |
輸入ビール330ml | 217円(67C$) |
タクシー初乗り | 135円(41,9C$) |
スーパーは意外に高いですね。下手したら日本より高いんじゃないかって物もありますね。
では次に、家賃などの平均支出を紹介します。
光熱費 | 6514円(2012C$) |
---|---|
インターネット | 4886円(1509C$) |
家賃(市内1bed room) | 2万5269円(7800C$) |
家賃(市外1bed room) | 1万9453円(6000C$) |
税引き後の平均月給 | 4万3159円(13,300C$) |
<numbeo.comより参照>
これはニカラグアに住む外国人から統計を取ったものなので、家賃や給与は一般の人よりもかなり高めになっていますね。
食べ物も、市場の値段じゃなくスーパーマーケットの値段なので、実際はもっと安くなります。(体感的に思う事ですが、ミドルクラス・富裕層以外はスーパーで買い物はあまりしないと思います。)
交通機関
<スリが多いニカラグアのバス>
ニカラグアでの移動は、バスとタクシーのみです。一応列車もあったのですが、2001年から運行していないんです。
一般的にマナグア内の移動はタクシーが多いと思いますが、旅慣れしていてスリなんてへっちゃらって人は、バスも使ってください。気を付けていれば安全ですので。
ただ、マナグアも治安があまり良くないし、観光地もないので、グラナダやレオンに行く人が多いと思います。
下記にバス停と行き先を紹介するので、参考にどうぞ。
バスターミナルと行き先
Terminal UCA
- Leon
- Granada/Masaya (マイクロバス)
Terminal Mercado Roberto Huembesから以下の町に行けます。
- Rivas
- San Juan del Sur
- San Jorge
- Granada(チキンバス)
Terminal Mayoreo
- Matagalpa
- Esteli
- Somoto
- Ocotal
- Jinotega
- Jalapa
- Waslala
Terminal Israel Lewites
- Chinandega
- Leon(チキンバス)
- Jiquilillo
マナグア空港から市内への行き方
<wikipediaより引用>
マナグア空港(インテルナシオナル・アウグスト C. サンディノ空港)から市内への行きかたは、2通りあります。
- 空港で呼び込みをしているタクシーと値段交渉し市内まで行く
- 地元の人が使うバスに乗って行く
タクシーは高くても10USドル出せば、市内まで連れて行ってくれます。(もっと吹っ掛けられると思いますが・・・)覚えていてください。この国の平均月収は2万円も無いって事を。
バスは2,5コルドバ(8円くらい)で行けます。バスも空港から出ているので、便利ですよ。ただ、観光客はちょっと怖いなと思って使わない人が多いみたいです。
また、先ほども言ったように、首都は治安が悪いので空港からグラナダやレオンにそのまま向かう人も多いです。
その場合は、ホテルを予約する時に空港に迎えに来てくれるところを選びましょう。
ニカラグアには、ホテル専属のタクシーがいるところが多いので、これを使えば安全です。
移住者向けの町
日本人だけじゃなく、その他外国から移住した人に人気の(外国人移住者が多い)町を紹介します。下記にて紹介してないですが、Rivasも結構いいみたいですね。
グラナダ(Granada)
<日中は暑いので、人が歩いてないですね>
一番外国人の移住者が多いのは、グラナダです。ここは移住者だけじゃなく、旅行者も多いので治安が良いことがうかがえますね。
グラナダの人口は約11万人で、ニカラグアでは4番目に大きい街です。ちなみに首都はマナグアなんですが、これ、どうやって決まったか知ってます?
1800年代の話なのですが、グラナダとレオンはニカラグアの主要都市として主導権を握る争いを続けていたのですが、なかなか決まらずにいたので、この2都市の中間にあるマナグアが首都として選ばれました。中間取るなんて、民主的ですね(笑)
この頃のマナグアがどんな都市だった知りたいですね・・・。
ちなみにグラナダの見どころは、特徴的な建築物、ってところでしょうか。というのも、16世紀にスペイン人が侵略した時に町を建設したので、中世の香りが残っている町なんです。
他にも、カテドラルや市場、ニカラグア湖・アポヨ湖なんかもあります。
サン・フアン・デル・スル(San Juan del Sur)
ここはビーチタウンで、観光客・ニカラグア人のホリデーの町にもなっています。
見所は、ビーチのみです。(チョコレートミュージアムもかな?)
基本的にビーチ沿いでのんびり暮らしたい人に向いていますが、ここはサーファーにも有名なので、時期によっては沢山の観光客がいます。
私がニカラグアに移住するなら、ここにしますね。だって、(比較的)安全だし、安いし、ビーチもあるし、人は親切だし。
家賃はちょっと高めで、ビーチ沿いじゃなくて4万円くらい。ビーチ沿いだと6-7万円くらいします。ただし、内陸部に行けばもう少し安くなります。
マタガルパ(Matagalpa)
お次は、山や川、滝などの自然が好きな人はここ、マタガルパに移住しています。
ここはニカラグアで5番目に大きく(人口約10万人)、首都のマナグアの次に商業が発展している都市です。
こちらは2万円も出せば、そこそこいい家にを借りれます。物価で言えば、今回紹介した3つの都市で、ここが一番安いかなと思います。
最後に
ニカラグアってあまり知られてないですが、のんびりした国で、人も優しいし、物価も安くて、海外の定年退職に人気の移住地なんですね。(人気と言っても何十万人もいるわけじゃないですが)
首都のマナグアは治安が悪いけど、今回紹介した場所は、観光地だし比較的治安が良いので機会があれば行ってみて下さいね。
また、ある程度の言葉を練習していけばすんなり地元民にも受け入れられるので、是非スペイン語を少し勉強してから行きましょう。
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