ギリシャには色々なビザがありますが、実はリタイアメントビザという名前のビザは無いんですよね。
「ん?じゃあこのタイトルは何?」
ご心配なく(笑)。リタイアメントビザという名前じゃないのですが、退職した人向けのビザがあります。
正確に言うと「National Visa」の中に、経済的に自立した人向けのビザが用意されているんです。
経済的に自立とは、年金収入や金利など不労所得がある人ということです。
なので、定年退職の65歳以上という縛りはなく、以下に紹介する規定を満たしている人は全員申請が出来ます。
投資家ビザよりも格安に移住できるので、おすすめの方法ですよ。
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リタイアメントビザ申請要件
このナショナルビザを申請するには、以下の条件を満たしている必要があります。
- 2000ユーロ(24万円)以上の収入が毎月ある事
以上です!
大使館で確認を取ったので間違いありません。これだけです。
夫婦で移住をする場合は+400ユーロになり、2400ユーロ(約25万円)の月収が必要です。
一人の場合は、年金でも賄える人賄えない人がいるかもしれませんが、夫婦の場合は多くの人が条件を満たしていると思います。
必要書類は、パスポートや健康診断の書類、年金受給証明書などの収入を証明するものなどです。
ギリシャは物価が安いので、2000ユーロも使うことは無いかな?と思いますが、これだけあればまず間違いなくミドルクラス以上の生活が出来ます。
物価は以前「ギリシャの物価は?」でも紹介しましたが、かなり安いです。
3LDKの家でも500ユーロ(6万円)以下であるし、1LDKでも300ユーロ(3万6000円)くらいであります。
当然どのくらいのクオリティを求めるかにもよりますが、確実に日本より大きな家が、かなり安く借りることが出来ます。
注)ビザの取得要件は変わることがあるので、ナショナルビザを取得されたい方は下記リンクから、大使館に問い合わせて詳細を確認してください。
<参考・ギリシャ大使館>
人気の都市
定年退職をした人に人気の都市を紹介します。
アテネ(Athens)

言わずと知れた首都アテネ。
3400年の歴史があると言われるこの街は、文化遺産も多く遺跡好きにはたまらない場所ですね。
首都と言っても、物価も日本より大分安いので金銭的にも住みやすいし、退屈しないでしょうね。
テッサロニキ(Thessaloniki)

2番目に大きいこの街は港湾都市で、見る事やる事も多いですが、他の街の様に観光客がそこまで多くないので人気があります。
公園やビーチ、カフェでのんびり過ごしたくなる街です。
アノ・ポリ(旧市街)は文化遺産として登録され、ギリシャ様式やオスマン様式の建築部があるので街を歩いていると、建築物の様式が違うことに気づきます。
ケルキラ島(コルフ島)

ギリシャ語ではケルキラ島、イタリア発音ではコルフ島と呼ばれるこの島は、ギリシャ本土(ギリシャ北西部)のイグメニツァからたったの32㎞の距離に位置する島です。
実はイタリアにも近いので、ケルキラからイタリアにも船で行けます。
格安LCCのRyanairが出ているのでチケットが安く、飛行機での移動も便利です。
クレタ島(Crete Island)

ギリシャ本土から約160㎞南にあるクレタ島は、かなり有名ですよね。
観光客も多いですが島も広いので、静かな場所や活気のある場所、観光地など色々な選択肢があります。
家賃は高めですが、食料品・野菜や果物は激安です。
ケファロニア島(Kefalonia Island)

ケファロニアは海の色が特別に青く、ビーチリゾートしても有名ですね。
他の島と違って、観光客は若干少なめでそこまで観光地化していないので、住み心地がいい場所です。
まだまだ自然がいっぱい残る手つかずの地域が多いので、本当のギリシャの島を楽しめます。
こちら「ギリシャに移住した人に人気の7都市を紹介」で他の島も紹介しているので、ご一緒にどうぞ。
最後に
移住するなら、まずはアテネに住んでみて色々な場所に行ってみるのもいいですね。
ここに住みたい!って場所が見つかったら引っ越しをして、家を買ったりして本格的に定住する感じですね。
始めから「ここに骨を埋める」というよりも、柔軟に考えていきましょう。