ウクライナに行くときに一番気になるのは、物価と治安情報かと思います。
物価は「ウクライナの物価を徹底調査!野菜は新鮮・料理はおいしい・お酒は激安」で、詳しく紹介しているのですが、月に3万円あれば暮らせるので激安ですね。
では、治安は?
未だにクリミアやドネツクなどは不安定ですが、キエフやリヴィウなどは全然と言っていいほど安全ですね。
とは言っても、場所や時間帯によっては警戒も必要ですが。
それではウクライナに滞在するときに、気を付けることを紹介します。
ウクライナの治安
世界の治安状況をランキングで紹介するグローバル・ピース・インデックス(世界平和指数)によると、統計にある163ヵ国中150位とかなり低いです。
おそらくですが、ロシアがクリミアに侵攻したことが影響していると思います。
と言うのも、クリミア侵攻(2014年)前の2011年は69位、2012年71位とそこまで悪い順位でないからです。
ただし外務省の渡航情報によると、ウクライナ全土に危険レベル1の「十分注意してください」の喚起があり、ドネツクやクリミアはレベル3の「渡航はやめて下さい」と警報が出ています。
また、2017年時点の犯罪件数は約52万件と高い水準で、強盗や暴行、スリ盗難などが多発しています。
一定の注意は必要ですね。
それでは下記にて、どのような犯罪が多いのかや、その予防策・対処法を紹介します。
財布落とし
これは結構卑劣な手口なのですが、前を歩いている人が財布を落としたので拾ってあげたら、「中身が減っている」や「現金が抜き取られた」などと言いがかりをつけて弁償を求められるんです。
これには色々なバージョンがあるのですが、基本的に誰かが財布や現金を落としても、無視をしましょう。
難しいですよね、無視するのって。
でも、触らぬ神には祟りなしです。
もしくは、拾わずに落ちたことを教えてあげるくらいがいいかもしれないですね。
スキミング
スキミングは私もいつも警戒してるのですが、対応は難しいですよね。
一般的に、通りに設置され誰でも簡単に使えるATMはスキミングの機械が取り付けやすいと言われているので、銀行やホテルの中にあるATMなんかを使うといいですね。
でもウクライナは、ほとんど通りに設置されたATMだった気がするのでちょっと難しいですよね。
スリ
ウクライナで一番スリの被害が多いのは、地下鉄の中です。次いで、市場、レストランです。
地下鉄は人込みなので分かりますが、レストランで被害が多いってすごいですよね。
基本的に財布や貴重品は、シークレットポーチに入れて服の下に付けるか、ポケットにそのまま現金を入れるのがいいですね。
他にも、小さめの旅行用財布と、いつもの財布2か所に現金やカードを分散させておくことですね。
小さな買い物だったら旅行用財布から払って、大きなお金はもう一つの財布に入れておくなどすれば、万が一の時に被害が最小限に留められます。
写真撮影詐欺
これを詐欺と呼んでいいか分かりませんが、キエフの独立広場近くには着ぐるみを着た人たちがいて、一緒に写真を撮ろうと言い寄ってきます。
私は何を勘違いしたのか、「写真を撮ろう」と言われたので、「あ~、珍しいから写真を撮りたいのかな?」と思って写真を取ったらお金を請求されました。
とは言っても、全然強引じゃなかったし、「あなたが撮りたいって言ったから撮っただけだよ。お金は払わないよ」っていったら、結構すんなり諦めてくれました。
ただし、中には強引なキャラクターもいるらしいので、写真は撮らないようにしましょう。
キエフの治安
最初にも言ったように、ドネツクなどの東部以外は治安はいいです。
個人的には、パリなんかよりも全然治安はいいと思いますよ。
一人で出歩いていて危険を感じたことが無いし、日本人が珍しいから声をかけてくる人も多く、親切な人が多いですよね。
キエフにいた時に、Chernihivskaという郊外に住んでいたのですが、特に不安に思ったこともなく普通に生活できました。
ただし、キエフは観光スポットが多いし観光客も多いので、観光客相手に詐欺を働こうとする人はどこにでもいます。
本物の警官が金銭を要求することもあるらしいですが、「英語を話せないふりをする」、「近くにいる人に警察が何を言っているか翻訳してもらい、警察と1対1にならない」、「大使館に電話するふりをする」、「英語が分からないふりをして立ち去る」などで乗り切りましょう。
ただし、適度な緊張感を持っていれば、特に心配はいらないと思います。
リヴィウの治安
以前「親日国家ウクライナのリヴィウに住んでみた」でもお伝えしましたが、リヴィウも同じく治安はかなりいいです。
観光スポットも多いのですが、上で紹介した詐欺関係には一切会わなかったです。
どちらかというと、キエフよりもいい人が多く、親切でオープンな感じです。
地元の大学に日本語学科があるので、日本語ペラペラの学生にも多くあったし、色々と助けてもらいました。
ウクライナのタクシーは気を付けて!みたいなことも聞きますが、リヴィウで特に何かあったことは無いです。
ほぼ毎日タクシーを使って夜帰宅していましたが、乗る前に値段交渉するのでぼったくられたりなんてことは、一切なかったですね。
緊急連絡先
もし何かあった場合は、現地のウクライナ大使館に連絡をして、今後どういう手続きをしたらいいか尋ねるのが一番良いです。
在ウクライナ日本大使館
- 電話・044-490-5500
- 夜間の緊急連絡先・050-330-9428
- HP・https://www.ua.emb-japan.go.jp/jpn/index.html
- 緊急番号(日本で言う110番)・102
警察とのやり取りは、英語が出来る警察がいたらいいですが、それ以外はウクライナ語で話しかけられます。
グーグル翻訳など使えるようにポケットWi-Fiを契約して行くのが、安全ですね。
万が一の時だけでなく、グーグルマップも使えるし、調べものがすぐにできます。
おすすめのレンタルWi-Fi・スーパーユーロデータは、ヨーロッパ専門のポケットWi-Fiなので電波もいいし、高速回線です。
1日使い放題で980円で、デバイスも5台まで接続できます。
詳しくは公式ページをどうぞ。
海外旅行保険
万が一窃盗や置き引きの被害に遭ったり、怪我をしたなんてなると旅行が台無しになるし、盗まれたものも返ってこないし・・・
万が一を考えて海外旅行保険に入るのがおすすめです。
保険と言っても1週間でウン十万する保険じゃなく、クレジットカードに付随した海外旅行保険です。
こちらのBooking.comの海外旅行保険で詳しく解説しているので見て欲しいのですが、持ち物が壊れたり盗まれた場合は、20万円までの補償。
病院に行った時も1事故当たり100万円までの補償がついたり、何と言っても、キャッシュレス診療に対応しています。
通常の保険は、お金を立て替えて後で請求するのですが、このBooking.comカードは、カード会社が直接支払ってくれるので、手出しが一切なく治療が受けられます。
至れり尽くせりのサービスですが、年会費は無料なんです。
詳しくは上記リンクか、公式ページをどうぞ。
最後に
先ほど言ったように、ウクライナは基本的に西欧と変わらないくらい治安がいいのであまり心配せずとも大丈夫ですが、油断しすぎないように注意しましょう。