スペインは物価も安いし、温暖な気候、フレンドリーな人たちと3拍子揃った人気の移住国です。
私たち一家も今、スペイン移住に向けて物件を探している所です。
リタイアメントビザの金銭的要件は物価に対してちょっと高めですが、日本で国民年金と厚生年金をもらっていたら多くの人が要件を満たすと思います。
リタイアメントビザ取得要件
スペインのリタイアメントビザの申請条件は、大使館で公表されていません。
スペイン語や英語で調べると多くの大使館のビザ情報が出てくるのですが、日本大使館では情報が出ていないですね。
なぜでしょう?何か都合が悪いのでしょうか?
ということで大使館に直接聞いたので、これが最新のリタイアメントビザの申請要件になります。
ちなみにここに記載されている条件や申請書類は、「日本人、もしくは日本の長期居住許可を持っている外国人」用の条件です。
まずリタイアメントビザという名前ではなく、「非営利目的査証」という名前になり、申請は平日の9時半~12時半の間に窓口に直接行って書類を提出します。
必要なものは以下になります。
- 申請書
- 写真(4.5 X 3.5cm・背景は白)
- パスポート(スペイン入国日より1年以上有効なもの及び、余白2ページ以上)
- パスポートのコピー1部(写真と個人データのページ)
- パスポートのコピー認証手数料 417円
- 無犯罪証明書(18歳以上のみ必要)
- 健康診断書(指定病院無し・発効から1ヶ月以内のもの)
- 経済的な収入証明書
- 宿泊証明(賃貸契約書・売買証明書)
- 居住許可申請書(申請費用 1418円)
- 海外旅行保険(滞在期間をカバーしているもの)
- 日本の連絡先を記入したメモ
- 返信用定型封筒1通(自分の名前や住所を記入し82円切手/2人以上の場合は92円切手を貼る)
- 手数料合計 1835円(417円+1418円)
通常3か月程度で、ビザが取得できたかどうかの返事があります。
経済証明書ですが、必要な月額収入はこのようになります。
- 申請者・2130ユーロ(約25万円)/月
- 同行者1人に付き+530ユーロ(約6.3万円)/月
証明書は、以下のようなものがあります。
- 銀行の残高証明書
- 年金などの公的な証明書(アポスティーユ必須)
- 金利や役員報酬など定期的に収入がある、もしくはある予定であることを証明する書類
書類提出のスペイン大使館の住所はこちらです。また、申請される場合はまず大使館に連絡を取って、必要書類の再確認と、申請書や健康診断書のPDFを受け取ってください。
スペイン大使館
所在地: 〒106-0032 東京都港区六本木1-3-29
開館時間: 月曜日~金曜日、9:30 ~ 12:30
電話での問い合わせ:9:00 ~17:00、各部署との連絡が可能。
電話番号: (813) 3583-8531, 3583-8532
ファックス番号: (813)3582-8627
E-mail: emb.tokio@maec.es
その他の移住できるビザは、「スペインに移住できるビザ6つを紹介」にて詳しく紹介しているので、あわせてどうぞ。
EUのビザを持っている人向けの情報
私は妻がドイツ人なのでドイツのビザを持っています。
私の場合は上記で紹介した書類は必要ないのですが、移住に当たって1点だけ注意点があるので、ご紹介します。
「シェンゲンビザを持っている人」もしくは「EU市民」であったとしても、バルセロナ市内に家を借りる場合には「バルセロナで職を得ている必要」があります。
これはここ最近、投資目的や賃貸で不動産収入を得るスペイン以外のEU市民が増え、地元の人が家賃高騰のためにバルセロナ市内に住めない、という状況が続いているからです。
これによって、本当に家が必要な人に住宅が行き渡るようにしているそうです。
ただし、住所を取得しない場合(ホリデーハウスなどを長期で借りる場合)は賃貸出来ますが、移住をして生活拠点を置く時には注意してください。
観光客が多すぎるし、物価も高めだし、のんびり出来ないので、リタイアしてスペインに移住する人がバルセロナ市内に住みたいとも思いませんが、念のために紹介しました。
市内じゃなく少し離れたところが、私は好きですね。
最後に
スペインの物価などは、「スペイン移住への準備・予備知識や人気の都市」で詳しく紹介しているので、こちらを参考にしてください。
その他のリタイアメントビザで移住できる国は、下記を参考にどうぞ。