イタリア

イタリアの治安や犯罪事例!被害に遭った場合の対処法も紹介

イタリアの治安や犯罪事例!被害に遭った場合の対処法も紹介

イタリアに旅行や移住で行くときに一番気になる事は、物価や治安だと思います。

以前「イタリアの物価を紹介・家賃に食費に生活費など全部紹介」で、イタリアに滞在した場合の物価を紹介しましたが、今回は気になる治安情報を紹介します。

私は北部、中部、南部複数個所に長期滞在しましたが、治安が悪いなと思ったことはあまりないですね。

ただし、日本は治安が良すぎるので、比べてしまうとどうしても治安が悪い国ばかりになってしまいますが・・・。

それでは、イタリア旅行で気を付けることを紹介します。

イタリアの治安

イタリアで起こりやすい犯罪

世界の治安状況をランキングで紹介するグローバル・ピース・インデックス(世界平和指数)によると、イタリアの治安ランキングは世界39位となっており、かなり良いわけでもないですが、悪いわけでもありません。

ただし外務省によると、2016年にはスリが約16万件、ひったくりが約1.7万件発生しているので、軽犯罪に対する警戒は必要です。

こう言った軽犯罪は観光地で多く起こるので、北部でも南部でも起こりえます。

海外に行くと気分が浮かれてしまうことが多いですが、空港に降り立った瞬間から貴重品が入ったカバンの位置は常に気にしておきましょう。

基本的に南部の方が貧しいので犯罪が多い様に言われますが、観光客として行く場合は、北部も南部もあまり変わりはないと思います。

というのも、観光客相手の犯罪者は観光スポットにいるので、言ってみたらイタリア全土にいます。

ただし、警戒ばかりしても旅行が楽しめないので、そこはほどほどに!

イタリアで多い犯罪

イタリアで、外国人が巻き込まれやすい犯罪をご紹介します。

レストランの高額請求

イタリアで起こりやすい犯罪

イタリアのレストランでの高額請求はよく聞く話で、良くある話です。

ベネチア生まれでベネチア育ちの友達も言っていましたが、地元の人も大小さまざまなぼったくりに合うことがあるから値段は必ず確認しないといけないと言っていました。

以前も、日本人観光客がパスタ2皿と魚料理、水を注文したら5万円請求されたってありましたね。

魚や肉料理で量り売り(100gあたり○○ユーロなど)のレストランは多いのですが、グラムを指定せずに注文すると、1㎏、2㎏などの料理が運ばれることがあります。

注文する際は、必ず金額を確認し、グラムを指定したほうが良いです。

また、チップを有無を言わさずに請求するレストランもあるようですが、基本的にイタリアにはチップの文化はないので、払う必要はないです。(レストランでチップもしくはサービス料は○%と書いてあるところはお会計に加算されます)

万が一被害に遭った場合は、お金を払う前に警察もしくはツーリストポリスに電話をしましょう。(番号は最後に紹介しています)

政府や警察機関も対応を強化しているので、年々被害は減っているようです。

被害を通報する時に、イタリアでは英語が通じにくいので、もしイタリア語も英語も出来ない人は、携帯翻訳機を持って行く人も増えています。

大手のPocketalk(ポケトークは)、内臓SIMがついているので海外でもそのまま使えるし、翻訳精度もかなり高いので人気があります。

値段は2万円(エントリーモデル)か3万円(ハイエンドモデル)の2種類あるので、頻繁に海外旅行に行く人や、外国語を勉強したい人は買ったらお得です。

イタリア旅行に必要な翻訳機

Pocketalkを調べる

スリ・ひったくり

イタリアの治安

ひったくりは、オートバイや自転車に乗った人が追い越しざまにバックを奪って逃げていくものが多いです。

日本でも時々聞きますが、ショルダーバックなどは道路側に持たないなどの基本的な対策を行っていれば、被害に遭う事も少ないです。

また、現金やクレジットカードは複数に分けて被害を最小化しましょう。

道を歩いていると急に話しかけられて、話している時に別の人物が近寄ってきて荷物から財布などを盗む、などの事例もあります。

知らない人に話しかけられたら、カバンは自分の前に持ち常に視界に入るようにしましょう。

基本的に財布や貴重品は、シークレットポーチに入れて服の下に付けるか、ポケットにそのまま現金を入れるのがいいですね。

他にも、小さめの旅行用財布と、いつもの財布2か所に現金やカードを分散させておくことですね。

小さな買い物だったら旅行用財布から払って、大きなお金はもう一つの財布に入れておくなどすれば、万が一の時に被害が最小限に留められます。

基本的にこういった犯罪者は、見た目が清潔で、「えっ?こんな人がスリ?」って思うくらい一般人と変わらないので、見た目で安心せずに気を付けて下さい。

偽警官

イタリアの犯罪事例・偽警官

東欧で多いこの偽警官は、イタリアでもちらほら話を聞きます。

偽札や薬物のチェックなどと称して持ち物を調べてお金やクレカを盗んだり、パスポートを取り上げて金銭を請求してきます。

基本的に警察に喋りかけられることはないので、観光地で寄って来る警察は偽物が多いですが、判断は難しいですよね。

もし偽警官かもと思ったら、まずは何も手渡さない、パスポートは原本じゃなくコピーを見せる、相手のIDを見せてもらい写真を撮る、警察に電話するふりをする、などで対応します。

クレジットカードの提示を求められたら完全に偽警官なので、無視して逃げましょう。本物の警官が、クレカの提示を求めることは絶対にありません。

また、偽警官はイタリア人じゃなく外国人の場合が多いとの事なので、相手が話すアクセントを聞いてもしイタリア人っぽくなかったら警戒しましょう。

睡眠強盗

被害者のほとんどが、18歳~30歳の単独で行動している男性なのですが、親しげに話しかけてきて、飲み物をおごってくれたり、バーに一緒に行って飲んでいるといつの間にか睡眠薬を入れられて、眠っているすきに金品を盗まれるという事例もあります。

下心を出さず、知らない人と飲むときは蓋が開いている飲み物を飲まない、が基本です。

ナンパ

イタリア人の友達曰く、「ナンパは文化だ」とのことです。(笑)

とりあえず話しかけないと、気が済まないみたいなんですね。

ただのナンパならいいですが、金銭目的のナンパもあるので、女性の方は特に警戒しておいた方がいいです。

みんながみんな悪い人とは言いませんが、中にはそういった人もいるのですぐに心を許さないようにし、相手の人柄を見極めるように努めましょう。

都市別犯罪事例

ローマとミラノはフライトの都合上行く人が多いので、主に日本人が被害に遭う犯罪傾向を紹介します。

ローマ

ローマの治安

ローマで日本人が多く被害に遭う犯罪は、以下になります。

  • 交通機関での置き引きやスリ(特にテルミニ・レプッブリカ・バルベリーニ駅)
  • 観光スポットでのスリ(特にサンピエトロ寺院・スペイン広場・コロッセオ・トレビの泉・真実の口周辺)
  • ぼったくりバー(テルミニ駅・レプッブリカ駅・ヴェネト通り付近)
  • 睡眠強盗(食べ物や飲み物を、知り合った人からもらって食べたら睡眠薬入りだった事例)
  • 押し売り(スペイン広場・コルソ通り・トレビの泉・コロッセオなど)
  • 偽警官

押し売りは私も1度パリでありましたが、毎日会うアフリカ系の人だったので油断していたら、ミサンガに10ユーロ請求されました。

勝手に素早く腕に付けてくるのですが、「10ユーロ」と聞いた瞬間に外して捨てて、そのまま歩いて別の場所に行きました。

こう言ったときは、「NO」とはっきり言って、商品を返すもしくは地面に置いて立ち去るのが有効ですね。

ミラノ

ミラノの治安

ミラノで日本人が会いやすい犯罪は、このようなものがあります。

  • スリ・置き引き・ひったくり(ドゥオーモ周辺・空港・中央駅・カドルナ駅・国際見本市会場・高級ブランド店)

深夜のドゥオーモ周辺やミラノ中央駅周辺では、凶悪犯罪も起こっているので、深夜の出歩きには注意をしましょう。

その他

ナポリは自転車によるひったくりが多く、ひったくりの衝撃で転倒してけがをした人もいます。

フィレンツェでは、ヴェッキオ橋やシニョーリア広場,ドゥオーモ周辺でのスリによる被害が多く報告されています。また,アイスクリームやケチャップソース等をかけられ,拭いている間に貴重品を盗まれる事例もあります。

ケチャップかけるなんて、辞めて欲しいですよね・・・。

対処法

万が一こういった犯罪に巻き込まれた時は、早急に警察に電話をしたり、大使館にも連絡をしておいた方がいいですね。

以下に電話番号を紹介するので、メモして携帯しておきましょう。

  • 国家警察(救急車も可)・・・113
  • 軍警察(救急車も可)・・・112
  • 救急車・・・118、112
  • ローマ日本大使館・・・(国番号39)06-487-991
  • ミラノ日本大使館・・・(国番号39)02-624-1141

仮にケガをして病院に行ったりすると、医療費はかなり高いので、保険の加入をしていた方がいいです。

とはいっても、最近はクレジットカードに海外旅行保険が付いているので、そのカードを持って行けば保険が適用されるものも有ります。

海外旅行保険が付いた年会費無料のクレジットカード5選で、海外旅行に行くなら持って行きたいクレカを紹介しているので、是非読んでみて下さい。

こういったクレカは、携行品の補償もあるので、万が一何かを盗まれても補償範囲内であればお金が戻ってきます。

最後に

先ほど翻訳機のポケトークを紹介しましたが、これは頻繁に海外に行く人に有効ですが、あまり行かない人には高いだけだと思います。

そういった方は、ポケットWi-Fiをレンタルして、グーグル翻訳など使ってコミュニケーションを取るようにしましょう。

おすすめのレンタルWi-Fi・スーパーユーロデータは、ヨーロッパ専門のポケットWi-Fiなので電波もいいし、高速回線です。

1日使い放題で980円で、デバイスも5台まで接続できます。

詳しくは公式ページをどうぞ。

ユーロデータ