イタリアの物価ってどう思います?
やっぱりヨーロッパだから高い?日本と同じくらい?もっと安い?
正解は、めちゃくちゃ安い、です。
観光客としてイタリアに行くと高いですが、実際に住むと全然安いんですよ!
イタリアの物価
まずは1人当たりのGDPや平均月収を紹介します。
- 1人当たりのGDP・3万1984ドル(日本の約3/4)
- 税引き後の平均手取り月収・1381ユーロ(16.8万円)
手取りが17万円弱とは、結構安いですね。
都市別の手取り給与は以下のようになっています。
- ミラノ・・・1607ユーロ(19.6万円)
- ローマ・・・1445ユーロ(17.6万円)
- フィレンツェ・・・1365ユーロ(16.6万円)
- パレルモ・・・1182ユーロ(14.4万円)
- ナポリ・・・1071ユーロ(13万円)
ミラノとナポリの差がすごいですね。基本的に北部はお金持ちが多いですもんね。
家賃
北部と南部では差が大きいので、ミラノとローマの一ヶ月の家賃の平均値を紹介します。(あくまで平均値なので、これ以下も以上もあります)
ミラノ | ローマ | |
市内中心部・1bed room | 1100ユーロ | 990ユーロ |
市内中心部・3bed room | 2275ユーロ | 1827ユーロ |
中心部外・1bed room | 730ユーロ | 678ユーロ |
中心部外・3bed room | 1401ユーロ | 1161ユーロ |
大都市は家賃が高いですね。どうやって皆さん、払っているんでしょう?
ただし、私が以前住んでいた地域(サレント)は、かなり安いです。
私は2LDKで500ユーロ(光熱費など込み)払っていたのですが、イタリア人の友達に「払いすぎだ!!」ってかなり馬鹿にされました。(笑)
田舎だったので、払い過ぎだったかもですね。この地域は、光熱費抜きで300ユーロくらいが相場と言われましたね。
イタリアで家を買う
イタリアの大都市で家を買うと高いですよ。日本より高いかもしれません。ちなみに海外では、1m2の値段が表示されていることもあります。
ミラノ | ローマ | |
市内中心部・3LDK100m2 | 81万4524ユーロ(約1億円) | 64万4583ユーロ(約7860万円) |
中心部外・3LDK100m2 | 36万2195ユーロ(約4400万円) | 29万1667ユーロ(約3500万円) |
市内中心部・1平方メートル | 8145ユーロ(約100万円) | 6445ユーロ(約78万円) |
中心部外・1平方メートル | 3621ユーロ(約44万円) | 2916ユーロ(約35万円) |
注)平均値なので、値段は前後します
高すぎませんか・・・?
ただし、ミラノ郊外のグラトゾリオやバローナなどには、ワンルームは150万円くらいから、3LDKでも300万円くらいからありました。(ただし人が住めそうなところは、600万円くらいからでした(笑))
ちなみに私が住んでいたあたりは、まともな家で100m2で1000万円ちょっとからあります。
ちょっと前に話題になったイタリアの1ユーロの家について、「1ユーロで家が買える?イタリア移住計画」で詳しく紹介しているので、こちらもご一緒にどうぞ。
光熱費
光熱費は北部か南部、夏か冬で大きく変わりますが、
- ミラノで161ユーロ(1.9万円)
- ローマで169ユーロ(約2万円)
- サレントでは120ユーロ(1.5万円)
くらいです。
北部だと冬はヒーティングシステムが必要なので、光熱費が割高になりますが、南部は若干安めです。
学費
イタリアの公立・州立の学校は11歳までは無料ですが、それ以降は年間約20ユーロの税金(tasse d’iscrizione)がかかります。
教科書も11歳までは無料なのですが、それ以降、日本でいう高校卒業までは年間200~400ユーロほどかかります。
公立大学は、年間850~1000ユーロほどなので、日本に比べたら激安ですね。
私立の場合は、ちょっと高いです。
ミラノの私立幼稚園は平均639ユーロ/月、インターナショナルスクールは平均1万1050ユーロ/年間 がかかります。
ただし「インターナショナルスクールの都市別学費ランキング」で以前お伝えしたように、インターナショナルスクールもピンキリで、ミラノは安い学校で36万円/年間からあります。
食費
イタリアはCoopやCarrefour、CRAIなんかがあるので、なんでも安く手に入ります。
ミラノのスーパーマーケットの食品などの相場をご紹介します。
ミルク1L | 1.2ユーロ |
---|---|
パン500g | 1.5ユーロ |
白米500g | 1.5ユーロ~ |
卵12個入り | 2.9ユーロ |
チーズ1㎏ | 13.7ユーロ |
鶏むね肉1㎏ | 9ユーロ |
牛肉1㎏ | 17.9ユーロ |
リンゴ1㎏ | 2.1ユーロ |
バナナ1㎏ | 2ユーロ |
オレンジ1㎏ | 2ユーロ |
トマト1㎏ | 2.4ユーロ |
ポテト1㎏ | 1.28ユーロ |
玉ねぎ1㎏ | 1.24ユーロ |
レタス1玉 | 1.27ユーロ |
ワイン1本(質・普通) | 7ユーロ |
国産ビール500ml | 80セント~ |
輸入ビール330ml | 1ユーロ~ |
オリーブオイル1L | 4.8ユーロ~ |
<参照 numbeo.com , carrefour milano> 注)白米はタイ米などのお米は1.5ユーロくらいからあり
さすがイタリアですね。オリーブオイルは1L4.8ユーロからと、激安です。割引があっていたら、1L4ユーロくらいからありました。
ちなみにイタリアで売られているオリーブオイルは、多くがエクストラバージンオイルです。(少なくとも、カルフールで売られているオイルはそうです。)
外食
外食はピンキリなのですが、イタリア南部であれば、観光地のおしゃれなピッツェリアでも3~4ユーロでピザ1枚注文できます。
基本的にピザはどこに行っても安いですね。場所さえ知っていたら、ベネチアでも6ユーロほどで食べれます。
ローカルな所だったら、マンマが作った作り置きのパスタなどが置いてあるレストランで、3~5ユーロほどで食べれます。
イタリア北部では、さすがに3ユーロで食べれるところは少ないと思いますが、それでも15~20ユーロくらい出せば、色々なレストランを選べます。
カフェは、テイクアウトかカフェで飲むかで値段が変わることが多いですが、私が大好きなエスプレッソは1ユーロ前後からあります。
ホテル・ホステルの値段
ホステルでは、ドームルームの値段と、シングル・ダブルルームの値段がそこまで変わらないので、特にこだわりが無ければ個室がいいと思います。
ホテルは2名1室5000円くらいからありますが、一般的な日本人の観光客が泊まりたいと思うようなホテル(3つ星以上・立地が良い・ゴージャス)は、1万円くらいからですね。
中心部にあり移動も楽なおすすめホテルは、Victor Boutique Hotel、Rosa Grand Milano – Starhotels Collezioneです。
生活費
以前「イタリア在住者に聞く移住の理由と住み心地」で紹介したのですが、お話を伺った方の生活費は、夏400ユーロ、冬500ユーロほどです。
イタリア南部に住まれている方で持ち家なので、生活費はこれくらいになっていますね。
私も以前住んでいた南部では、先ほど言ったように家賃が500ユーロ(光熱費込み)、食費などは300~400ユーロくらいでした。
ただし、大都市なんかに住むとお金を使えるところが多いので(商店・レストラン、ショッピングセンター等)、もっと交遊費がかかると思います。
ミラノであれば、食費・光熱費・交遊費などもろもろ合わせて、800~1000ユーロほどかかると思います。
最後に
イタリアは物価の格差が激しいので一概に言えませんが、裏を返せば安く生活しようと思えばいくらでも安い地域はあるので、移住をする際には金銭面も含め場所選びをしましょう。
こちらの「イタリア移住への道!基礎データと人気の都市」で、移住者に人気の都市を紹介しているので、こちらもご一緒にどうぞ。