今までドイツに住んでいたのですが、マルタ共和国に移住してきました。
以前この国を訪れた時はホテルに泊まったので知りませんでしたが、家を借りて住んでみると、文化の違いや仕様の違いに驚かされる毎日です。
マルタに移住して一般的なマルタの家に居住予定の人は、是非参考にされてください。
今回は移住者向けの情報ですが、旅行で来られる方は「在住者が教える冬のマルタ旅行に必要なものリスト」も参考にどうぞ。
Contents
マルタ共和国の不動産事情
私たちはまず数ヶ月家を借りて、あとはいろいろな地域を歩いて回り気に入った場所があればそこで家を探そうとしていました。
移住前にオンラインで不動産業者と連絡を取っていたのですが、半年、もしくは1年以下での賃貸契約は数がかなり少なく、値段も倍くらい違いました。
例えば1年更新で家を借りるなら家賃は月450ユーロ。同じ物件を2か月で借りるなら月800~900ユーロと言った感じだったので、かなり難航しました。
結局は、フェイスブックのマルタ・ゴゾ島のグループで部屋を募集したら、今の家が見つかりました。
マルタの家賃
私は今ゴゾ島に住んでいるのですが、ビーチまで徒歩30秒の立地で、家の間取りは2DK・約60m2で家具付き、家賃は380ユーロ+光熱費です。屋上に洗濯を干す場所があり、天気がいい日はサンチェアーを置いて日焼けも出来ます。
レストランやカフェ、ミニマートなどの生活するうえで最低限必要なものは徒歩2分圏内に全てありますが、スーパーマーケットや家電などはゴゾ島の中心のビクトリアまで行かないといけません。
地元の人に結構「いくら払ってるの?」って聞かれるので「380ユーロ」と答えると、「It’s fair(いいんじゃない)」って言われます。
マルタ島でも郊外であれば、不動産業者を通しても500ユーロくらいであるのでそこまで高くないです。
頻繁に「To let」や「Long let」と番号付きの看板がある家があるので、そこは賃貸物件です。電話して値段交渉してみてもOKです。
不動産業者から借りる場合
マルタに到着してから何軒かの不動産屋に行ったのですが、賃貸よりも販売をメインでやっている所が多い印象ですが、長期滞在ならすぐに家を借りることができます。
家賃は400ユーロくらいからあるので、「借りるより家を買ったほうが安いかも?」って思ったのですが、物件の値段が高いんです!!
3000万円、5000万円なんてざらで、億越えのところも多くあります。
マルタ共和国の平均月給は税引き後で1000~1100ユーロ(約13万円)と聞いたのですが、この収入で3000万の家を買うのは大変ですね。
もしくはマルタ人じゃないから、外国人用の高いところを紹介されたか・・・。
マルタの家
<収納がほとんどなく乱雑ですが・・・>
まずかなり驚いたのが、家の中は外よりも寒い!ということです。
1月は最低気温が9度・最高平均気温が14度なのですが、外から帰ってくると室内では凍えそうになるくらい寒いんです!
出会った地元の人もそう言っています。本当に寒いんですよね。
というのもマルタの夏は暑いので、家が夏仕様に造られていて、ひんやりするような素材(石)や造り(吸気口)になっています。モロッコやシチリア島の家と同じ感じの作りです。
移住初日は古いストーブが1つだけしかなかったので、凍えて頭痛がしていました(笑)
マルタ移住をお考えの人は、必ずウールの靴下や厚手のパジャマを持って行きましょう。
毎朝8時には家族みんなでビーチに行くのですが、理由は家が寒いから。基本的に朝8時~17時は、食事以外の時間は外にいます。だって寒いから。
ちなみにこれは冗談じゃなくて、2つある寝室のうち1つは使っていないので、ちょっとした物置兼冷蔵庫として使っています。冷蔵庫より部屋の方が温度が低いんです。
ちなみに今現在はダイニングルーム用に電気ストーブを買ったのですが、地元の人が使っている物はガスストーブが主流です。
80ユーロくらいで買えて、ガスは安いので経済的だとの事です。
また、マルタの家は細い家が多いです。なぜでしょうね?入り口や階段は1人で歩いても窮屈なくらいのサイズです。
人口に対して土地がそんなにないわけじゃないと思うのですが、とりあえず細い家が多いですね。
コンセント
マルタのコンセントはBFタイプが主流で日本とは形状が違うので、変換プラグが必要です。マルタの電圧は230vなので、ものによっては変圧器も必要ですね。
変換プラグであれば、過電圧保護があるものがおすすめです。変換プラグをアマゾンで調べる
変圧器は旅行であれば必要ないと思いますが、移住する人は日本の電圧100Vでしか使えない物を持って行くこともあるので、その場合は変圧器を購入しておきましょう。
WiFi事情
私たちが使っているのはGOという会社のWi-Fiで、一番安いプランだと25ユーロ(400GB/月)からあります。
速度は全然問題ないです。むしろドイツのWi-Fiより速い気がしています。
詳細はhttps://www.go.com.mt/からどうぞ。
電気代
電気のメーターは建物の入り口に付いていて今日何キロワット使ったかが確認できるため、毎日確認しています。平均で1日15Kw~30Kw使っています。
電気ストーブが電力を使いすぎていますね。まぁ、引っ越しするまでの辛抱ですが。
ゴゾ島の電気料金は1キロワット当たり約10セントなので、1.5~3ユーロが一日の電気代です。高いですね。
水事情
<家の屋上にある貯水タンク>
マルタでは水は貴重な資源なので、バスタブはほとんどないそうです。シャワーのみですね。でも家がこうも寒いとお風呂に入りたくなるのですが、耐えるしかありません。
屋上に貯水タンクがあるのですが、おそらく一度屋上まで水をくみ上げてそこから配水していると思います。
3階にある我が家の水は、水圧が結構低いです。シャワーの勢いは全然なしです。
ちなみに先日、急にお湯が出なくなりシャワーを浴びれなかったのですが、実は湯沸かし器の電源が普通に壁についているので、これを切ってしまってたんです。
<赤いランプが光っているのが湯沸かし器の電源>
室内の他の電気のスイッチの横あり、ON/OFFどちらにしても電気が点きっぱなしだったので、何の電源かわからずに切っていたら、湯沸かし器の電源でした。
移住の際には是非気を付けてくださいね。
水
水については「マルタ移住への道・物価などの基礎データや観光地を紹介」で紹介したのですが、飲めます。
ただしまずいです。
うちの水は「学校のプールのような臭い」がしますが、年配の方はそのまま飲んでいる人が多いようです。
今はペットボトルの水を買っていますが、ゆくゆくはウォーターサーバーを契約する予定です。
ちなみに、ミネラルウォーターと思って買ったSan Michelという水は、Table waterという種類で、「飲料水とミネラルウォーターと海水」が混ざった飲み水なので、おなかが緩くなる人も多いと思います。
心配な人は、私の様に整腸剤(新ビオフェルミンs)を持って行くことをお勧めします。
ゴミ出しのルール
ゴミ袋は3種類あり、「一般ごみ」「リサイクルできるごみ」「生ごみ」を分けて通りに出します。
それぞれのごみが出せる曜日が決まっているので、地域ごとに確認して出します。
ちなみにゴミ袋っていくらくらいか知っていますか?
上のごみ袋は全て10枚入りですが、3つ合計で7.8ユーロ(1000円弱)かかりました。高いでしょ?
大きな街で買えば安いのかもしれませんが、うちの近所にある唯一のミニマートではこの値段でした・・・。
小さな島なのでごみの排出は死活問題なんでしょうね。だから高いのかと思います。
SIMカード
私たちが勧められたのはWi-Fiと同じGOという会社のSIMですが、近所に売っていなかったのでボーダフォンのPay as you goタイプを買いました。
注)使った分だけ払い、お金が無くなったらトップアップするタイプです
値段は10ユーロですが、10ユーロ分のアカウントがあるので実質SIMカードは無料です。
購入時に身分証明などの提示は一切なく、お金を払ってアクティベートしたらすぐに使い始めることができます。
色々なプランがあるのですが、インターネット5GB・電話かけ放題・28日間プランで10.99ユーロがあります。
旅行で来る人も日本からポケットWi-Fiなんて持ってこずに、こちらでSIMを買って使えばかなり節約できますよ。
詳しくはhttps://www.vodafone.com.mt/よりどうぞ。
田舎に住むと野菜売りが来る
先述したように、私たちは田舎に住んでいるので、スーパーはバスに乗って別の町まで行かないといけないのですが、週3回野菜売りのトラックが来て新鮮な野菜や果物、その他食料品・生活用品を売っています。
そんなに多くの種類があるわけではないですが、助かっています。また、スーパーよりも全然安いですね。
ちなみにマルタのトマトはすっごくジューシーなので、是非これでパスタを作ってみて下さい。
最後に
全般的に住み心地は良いです。ただしそれなりの暖房器具が無いと、寒いのでリラックスも出来ませんが・・・。
ちなみにマルタの学校についてですが、こちら「マルタの学校って無料?学校の制度を紹介」で紹介しているので、教育移住をお考えの方は参考にどうぞ。